【屋根】波板の交換にかかる費用、DIYの手順、注意点について解説!
はじめに
こんにちは、佐賀市の外壁・屋根塗装専門店「サニー建設商事」の江川です。
波板(なみいた)とは、屋根や外壁に用いられている波型の建築材です。
以前はトタン素材の波板屋根もよく使われていましたが、最近では塩化ビニル製(塩ビ製)やポリカーボネート製などの波板屋根もよく使われています。
この塩化ビニルやポリカーボネートは光を通す素材であることから、カーポートの屋根やウッドデッキの屋根、ベランダの屋根などによく用いられています。
そんな波板屋根は、外壁やその他の屋根に比べて交換頻度が高く自然災害の影響を受けやすいため、交換する必要が出てくることがよくあります。その場合、費用はどれくらいかかるのでしょうか?
今回は、
波板を張り替える費用相場
DIYで交換できるのか
についてお話ししていきます。
波板を修理したいor張り替えたいけど、いくらくらいかかるの?
波板の交換はDIYでできるの?
などが気になる方はこの記事を読んでいただければと思います。
それでは参ります。
波板交換の費用は「材料費+施工費」
外壁塗装などの費用もそうですが、波板交換の費用は「材料費+施工費」で求めることができます。以下、それぞれ詳しく説明していきます。
材料費
材料費は、波板の種類によって異なります。波板は、6つの種類に分けることができます。それぞれの種類と一枚あたりの費用が以下の表に記してあります。
表に記載している値段は、波板の規格寸法(縦1820mm×横655mm)のもとでの値段です。
施工費
施工費はより詳しく言うと、
- 既存の波板の解体費
- 既存の波板の処分費
- 新しい波板の取付費
の3つに分けられます。
例えば、ポリカーボネートに5枚交換した場合の費用は、
材料費:1,100~1,300円/枚×5枚=5,500~6,500円
施工費:1000円/枚×5枚+20,000円+5000円=40,000円
交換費用=5,500~6,500円+40,000円=45,500~46,500円
ですので、約45,000円になります。
※施工のしやすさ、その他の状況によって変動します
より詳しく知りたいという方は、業者に見積もりをとってみてください。
1枚だけ交換するのは、あまりオススメしません。
理由は、波板は一部重なる部分ができるように設置しているため、1枚だけ張り替える場合でも複数枚剥がす必要があり、余分に値段がかかってしまうからです。また、劣化の度合いが違っていると、新しい波板と古い波板で見た目のバランスが悪くなってしまいます。
波板交換はDIYでもできる
波板の張替えをDIYでするのは、そこまで難しい作業ではありません。
1階にあるウッドデッキの波板やカーポートの波板などはDIYで交換することも可能だと思います。
ただし、「2階のベランダの屋根」等、高所での作業を伴う場所の波板は危険なので、業者に頼むことをお勧めします。
用意するもの
用意するものは、6つあります。
波板
自分で取り付けたい種類の波板を購入してもらえれば問題ありません。
波板取り付け用フック(留め具)
波板と木枠やカーポートの枠組みなどとを繋ぐためのものです。素材は耐久性から考えてステンレス製がオススメです。
電動ドリル(または専用のキリ)
波板に留め具を通すための穴を開けるのに使います。
ノコギリ
購入した波板を自宅の屋根のサイズに合わせて切るのに使います。
脚立
カーポートやウッドデッキであっても高所での作業になるので、脚立がある方がスムーズに作業を進められます。
高圧洗浄機(推奨)
必須ではありませんが、既存の波板を取り外した後に木枠や枠組みを洗浄するのに使います。
波板、留め具、のこぎりなどはホームセンターや通販でも購入可能ですので、簡単に入手できます。
高圧洗浄機や脚立、電動ドリルなどは購入するか、使う頻度が少なければレンタルすることをお勧めします。
波板交換の手順
1.既存の波板を取り外す
これは捨てるものなので、壊しながら取り外してもらっても問題ありません。
2.新しい波板をカットする
枠組みのサイズに合わせて波板をカットします。
このとき、波板が重なる部分を計算してカットするようにしてください。
波板を重ね合わせる幅は、2山半です。
3.波板に穴を開ける
開ける穴のサイズは、留め具のサイズより1〜2mm余裕を持たせるようにしてください。
4.波板を屋根に張り合わせてフックで固定する
端から順に、張り合わせて固定する、というのを繰り返していけば完成です。
張り替える際は、基本的には既存の波板と同じ状態になるように取付けを行えば問題ないです。
ですので、剥がす前には
波板の長さや幅、枚数
留め具の場所、個数
波板の重ね幅
をしっかり確認しておくことが重要です。
特に波板の重ね幅に関しては、少し重なっていれば大丈夫だろうと思いがちですが、重なっている部分は一番雨漏りしやすい場所ですので、雨漏りを防ぐためにも、しっかり幅を取るようにしましょう。
注意点まとめ
事前に既存の波板がどのように張られているか確認する
波板を重ねるときは2山半以上重ねる
おわりに
いかがでしたでしょうか。
波板の交換にかかる費用やDIYで交換する手順などについてご説明いたしました。
この記事を読んで、波板の交換についてイメージを明確にしてもらえたら幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
以上、サニー建設商事でした。