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【コーキング】2面接着と3面接着の違いとは?それぞれのメリット・デメリット、使われる場所について解説!

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こんにちは、「塗るばい」でお馴染みの佐賀県佐賀市の外壁塗装・屋根塗装専門の工務店「サニー建設商事」です。

 

今回は、コーキングについての内容です。

コーキングについて詳しい方は、「2面接着」と「3面接着」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。

この記事では、コーキングの2面接着と3面接着の違いについて

・2面接着と3面接着の違い
・ボンドブレーカー(バックアップ材)とは
・2面接着のメリットデメリット
・3面接着のメリットデメリット
・2面接着と3面接着が使われるのはどこか

これらについて説明していきます。

それでは参ります。

Contents

コーキングの2面接着と3面接着とは

コーキングの充填には、2面接着と3面接着の2種類があります。

2面接着と3面接着とはその名の通り、コーキング材が2面で接着しているか3面で接着しているかの違いです。

 

まずは、下の2つの図をご覧ください。

引用元:https://paint1ban.com/6990

図1が2面接着の構造で、図2が3面接着の構造です。

どちらにも共通しているのは、下地部分から以下のような順番で組み立てられていることです。

①コンパネ
②透湿防水シート
③銅縁

④ハットジョイナー
⑤コーキング材(シーリング材)

しかし、図1(2面接着)と図2(3面接着)の違いは、ハットジョイナーとコーキング材(シーリング材)との間にボンドブレーカーが入っているかどうかです。

図1(2面接着)にはボンドブレーカーが入っていますが、図2(3面接着)にはボンドブレーカーが入っていません。

このボンドブレーカーは、別名「バックアップ材」とも呼びます。

 

ボンドブレーカー(バックアップ材)とは

ボンドブレーカー(バックアップ材)の目的

ボンドブレーカー(バックアップ材)の目的は3つあります。

1つ目は、3面接着の回避です。

今回の内容と関連しているのはこの役割です。

シーリング材の伸縮性の効果を発揮させるには、左右2面のみに接着している必要があります。

逆に左右と下地部分の3面が密着していると、外壁の揺れに追従できずに割れが発生してしまいます。

そのため、ボンドブレーカー(バックアップ材)をあらかじめ目地の奥側に充填しておくことで、コーキングが下地部分に接着せずに、左右2面のみに接着することができるのです。

 

2つ目は、目地の深さの調整です。

ボンドブレーカー(バックアップ材)の大きな目的は、施工する目地の深さを自由に調整できることです。

建物の動きに合わせてシーリング材が伸び縮みできるようにするには、適切な深さでコーキングを行う必要があります。

そのために、充填するコーキング材の仕上がりの深さを考慮して、その深さまでボンドブレーカー(バックアップ材)を埋めることで、それ以上コーキング材が入り込まないようにします。

こうすることで、コーキングが建物に加わる力を吸収して破損やひび割れを防げるようになります。

 

3つ目は、目地底の形成です。

目地が深くて空間が広い場合には、最初にボンドブレーカー(バックアップ材)を詰めて目地底を形成した後にコーキング材を充填する施工方法が一般的です。

なぜなら、コーキングは深く充填しすぎても効果を発揮しなくなるためです。

そのため、目地が深い場合にはボンドブレーカー(バックアップ材)を活用して適切な深さに調整します。

 

ボンドブレーカー(バックアップ材)の使用箇所

ボンドブレーカー(バックアップ材)が使用されるのは、コーキングの下地部分です。

そのため、外壁材同士の間のコーキング部分にはボンドブレーカー(バックアップ材)も使用されているとお考えください。

目地の奥側にボンドブレーカー(バックアップ材)を詰め、仕上げをコーキング材で埋めることで2面接着での施工が可能になります。

 

ボンドブレーカー(バックアップ材)の素材

国土交通省が発行している建築工事共通仕様書によると、以下のような規定が定められています。

 

バックアップ材の素材は合成繊維あるいは合成ゴム製とし、なおかつシーリング材に変色等の悪影響を与えず、またシーリング材とは接着しないものとのとする。

 

また、大きさについても、以下のように定められています。

 

使用箇所に適した形状で、裏面に接着剤の付いているものは目地幅より1mm程度小さいもの、接着剤の付いていないものは目地幅よりも2mm程度大きいものとする

 

ボンドブレーカー(バックアップ材)の条件

ボンドブレーカー(バックアップ材)には4つの条件が定められています。

1つ目は、シーリング材と接着しないことです。

ボンドブレーカー(バックアップ材)がシーリング材と接着してしまうと、伸び縮みによって揺れに追従する役割を果たせなくなってしまいます。

そのため、目地の内部に詰めるボンドブレーカー(バックアップ材)はシーリング材と別になって初めて効果を発揮します。

 

2つ目は、軽量であることです。

ボンドブレーカー(バックアップ材)を使う場所は、足場に登っての高所作業や横面など様々な場所であるため、軽量で取り扱いがしやすいことが求められます。

一般的に使用されているのは、高発砲のポリエチレンなど、クッション性も備えた軽量素材のボンドブレーカー(バックアップ材)です。

 

3つ目は、クッション性や復元力があることです。

ボンドブレーカー(バックアップ材)は目地の隙間に詰めてコーキング材で仕上げることが多いため、クッション性と復元力が高く、詰めやすく抜け落ちにくいことが求められます。

狭い目地に詰められるようにするために適度に伸縮性を有していて、詰めた後はサイズが元に戻り抜け落ちにくく、元の場所からずれないことが大切です。

 

4つ目は、耐水性があることです。

ボンドブレーカー(バックアップ材)は屋外での使用が多いため、耐水性があって雨や雪に影響を受けず、表面のコーキング材を支え続けることが求められます。

 

ボンドブレーカーとバックアップ材は厳密には違う

ここまで、「ボンドブレーカー(バックアップ材)」と表記してきましたが、この2つは厳密には違うものです。

コーキングを2面接着にするために、目地が深い場合はバックアップ材を使用し、バックアップ材が入らないような浅い目地の場合はボンドブレーカーを目地底に貼ります。

 

ただし、2面接着にするためのものという点では共通しているため、一般の方は同じものと認識していても問題はないです。

 

2面接着のメリット・デメリット

2面接着は、メリットとデメリットがあります。

メリット:外壁の揺れに追従しやすい

コーキングの役割は、外壁材同士の緩衝材で、地震などの揺れに追従して外壁のひび割れを防ぐことです。

しかし、コーキングが3面接着になっていると、十分に伸縮ができなくなり、地震などの揺れに追従することができません。

そのため、接着面を二面に抑えることで、地震などの揺れにも順応して外壁がひび割れにくく耐久性も高くなります。

 

デメリット:シーリング材が剥離すると浸水しやすくなる

2面接着のデメリットは、シーリングが剥離した場合、水が入りやすくなることです。

もう一度下の図をご覧ください。

図1が2面接着で図2が3面接着です。

2面接着は、ボンドブレーカーとコーキング材の間が接着していないのがわかります。

これにより伸縮性を確保できる反面、剥離すると3面接着に比べて下地部分との隙間に水が入りやすくなります。

 

ただし、そもそも3面接着に比べて剥離しにくいため、コーキング本来の役割を発揮できるのは2面接着ということになります。

 

3面接着のメリット・デメリット

3面接着にも、メリットとデメリットがあります。

メリット:気密性や防水性が高くなる

3面接着は2面接着と比べて1面多く接着しているため、機密性や防水性が高くなります。

そのため、剥離しても下地部分との隙間に水が入りにくいのはメリットと言えます。

 

デメリット:シーリング材がひび割れやすくなる

3面接着の最大のデメリットは、シーリング材がひび割れやすくなることです。

シーリング材は、外壁の揺れに追従して左右に伸縮し、外壁のひび割れを防ぐ役割を果たします。

しかし、そこに3面が接着していると、左右への伸縮が妨げられ、十分に役割を果たすことができず、シーリング材がひび割れやすくなります。

 

2面接着と3面接着が使われるのはどこか

ここまで2面接着と3面接着の説明をしてきました。

2面接着は左右の外壁(2面)と接着しており、外壁の揺れに追従しやすいメリットの一方で、シーリング材が剥離すると浸水しやすくなるデメリットがあります。

3面接着は左右の外壁と下地(3面)と接着しており、気密性や防水性が高くなるメリットの一方で、シーリング材がひび割れやすくなるデメリットがあります。

 

これらの違いを踏まえて、2面接着と3面接着はどのような場所で使われるのでしょうか。

 

2面接着が使われるのは、構造上、よく動く目地 「ワーキングジョイント」と呼ばれる部分です。

木造の戸建て住宅や、サイディングボードのお家金属笠木の取り合い部分などがこれにあたります。

 

3面接着が使われるのは、構造上、動きが小さい目地「ノンワーキングジョイント」と呼ばれる部分です。

窓サッシ周りがこれにあたります。

 

まとめ

これまでの2面接着と3面接着の違いを表にまとめると以下のようになります。

  2面接着 3面接着
概要 左右の外壁(2面)と接着 左右の外壁と下地(3面)と接着
メリット 外壁の揺れに追従しやすい 気密性や防水性が高い
デメリット シーリング材が剥離すると浸水しやすくなる シーリング材がひび割れしやすい
使われる場所 木造の戸建て住宅
サイディングのお家
金属笠木の取り合い部分
窓サッシ周り

 

おわりに

いかがでしたでしょうか。

今回は、コーキングの2面接着と3面接着について、

コーキングの2面接着と3面接着とは

ボンドブレーカー(バックアップ材)とは
ボンドブレーカー(バックアップ材)の目的
ボンドブレーカー(バックアップ材)の使用箇所
ボンドブレーカー(バックアップ材)の素材
ボンドブレーカー(バックアップ材)の条件
ボンドブレーカーとバックアップ材は厳密には違う

2面接着のメリット・デメリット
メリット:外壁の揺れに追従しやすい
デメリット:シーリング材が剥離すると浸水しやすくなる

3面接着のメリット・デメリット
メリット:気密性や防水性が高くなる
デメリット:シーリング材がひび割れやすくなる

2面接着と3面接着が使われるのはどこか

について説明してきました。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

以上、サニー建設商事でした。

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