外壁を中塗りして、軒下天井(軒天)を塗装【施工日記】佐賀市朝日町N様邸 2月24日
2022.04.23
目次
はじめに
こんにちは。
佐賀市の外壁塗装・屋根塗装専門の工務店「サニー建設商事」です。
本日は、佐賀市朝日町N様邸の2月24日の施工の様子を紹介していきます。
今回は、外壁を中塗りして、軒下天井(軒天)の塗装を行いました。
軒下天井の劣化症状
今回施工させていただいたのは軒下天井です。
軒下天井(軒天井、軒天)は、住宅の外装において重要な部分であり、その劣化は建物全体の美観や機能性に影響を及ぼします。以下は、軒下天井に見られる代表的な劣化症状です。
1. 塗膜の剥がれやひび割れ
軒天井は、直射日光や雨風の影響を受けやすく、塗膜が劣化して剥がれたりひび割れたりすることがあります。これにより、防水性が低下し、下地材が傷む原因となります。
2. 変色や汚れの付着
長年の使用や雨だれにより、軒下天井が黒ずんだり黄色く変色したりすることがあります。特に湿気の多い場所ではカビや苔が発生し、美観を損ねる場合があります。
3. 腐食や剥がれ
木材が使用されている場合、湿気や水漏れにより腐食が進行することがあります。また、合板やボード素材の場合、湿気で膨らんだり剥がれたりすることがあります。
4. シミや水漏れ跡
雨漏りや屋根のトラブルが原因で、軒下天井に水のシミや漏れ跡が現れる場合があります。この症状は放置すると、さらに下地や周辺構造へダメージを与える恐れがあります。
5. 軒下の動物や害虫の侵入
軒天井が劣化して隙間ができると、小動物(鳥やネズミなど)や害虫が侵入しやすくなります。これが原因で断熱材が荒らされることもあります。
6. 軒天井材のたわみや落下
軒天井の下地や支持構造が弱ると、天井材がたわんだり、最悪の場合には一部が落下したりすることがあります。これは重大な安全リスクとなります。
7. 音の異常(軋み音や風鳴り)
軒天井が緩んだり劣化している場合、風が強い日などに軋む音や風鳴りが発生することがあります。これは早期の補修が必要なサインです。
対策・メンテナンスのポイント
軒下天井の劣化を防ぐためには、定期的な点検とメンテナンスが重要です。以下の点を意識すると劣化を抑えることができます:
- 定期的な洗浄:カビや汚れを防ぐために高圧洗浄などで清掃する。
- 塗装の再施工:劣化した塗膜を再塗装し、防水性を維持する。
- 隙間の補修:動物や害虫の侵入を防ぐために隙間を塞ぐ。
- 下地の点検と補修:腐食やたわみが見られる場合、早期に修理する。
軒下天井の劣化は、放置すると他の部分にも影響を及ぼす可能性があるため、早期対応が肝心です。
今回施工させていただいた軒下天井の種類は、ケイカル板(けい酸カルシウム板)で、現在最もよく使われている軒下天井の素材です。
少し昔のケイカル板にはアスベスト(※)が含まれている可能性があったり、カラーベニヤに比べると料金は少し高かったりするというデメリットはありますが、耐火性や耐水性、断熱性に優れていたり、デザイン性やカラーバリエーションに富んでいるというメリットがあるため、近年では最もよく使われています。
※アスベスト・・・天然に産する繊維状けい酸塩鉱物。肺線維症や悪性中皮腫を引き起こすと言われている。
軒下天井(軒天)の塗装はいくら?
軒下天井の塗装の費用相場は、およそ5万円〜15万円です。
ただし、軒下天井の塗装だけを行うとなると、そのために足場を設置する必要があるため、追加で15万円〜20万円ほどかかります。
多くの場合、外壁塗装や屋根塗装と一緒に行うことで費用を抑えるのが一般的です。
関連記事
軒下天井(軒天)に雨染みは要注意!軒下天井(軒天)の役割や劣化症状、補修の方法や費用について解説!
外壁の劣化症状
今回施工させていただいたのは、窯業系サイディングという外壁材でした。
上の写真を見てもらうと、外壁が汚れているのが分かります。
これは、見栄えが良くないのはもちろん、防水機能の劣化を示すサインでもあります。
このまま放置すると、さらに防水機能が低下して、塗膜の剥がれや色褪せといった他の劣化症状を併発する可能性があります。
そのため、塗装によって再び防水機能を取り戻します。
窯業系サイディングの劣化は何年?
窯業系(ようぎょうけい)サイディングの寿命は、およそ30年〜40年です。
ただし、塗装を行わずに劣化をそのままにしていると、サイディングそのものの劣化が早まってしまいます。
塗料のグレードに合わせて、定期的に塗り替えを行うことで、サイディング材そのものの劣化を抑えることができます。
関連記事:窯業系サイディングとは?メリットやデメリット、お勧めメーカー、費用について解説。
施工の様子
本日は、外壁を中塗りして、軒下天井(軒天)を塗装を行いました。
まずは、外壁の中塗りを行います。
今回使用した塗料は、下の写真の左側の、「ファインパーフェクトトップ」です。
ファインパーフェクトトップは、ほとんどすべての外壁材に使うことができます。
関連記事:【塗料】ファインパーフェクトトップとは? 特徴やメリット、デメリット、比較、使用できる外壁について解説!
次に、軒下天井の塗装を行います。
軒下天井の塗装は、通常2回塗りです。
今回施工させていただいたN様邸も、2回塗りを行いました。
軒下天井を2回塗りする必要性
-
塗膜の耐久性を高める
1回だけでは塗膜の厚みが不十分で、劣化しやすくなります。2回塗りにより、塗膜が均一で強固なものとなり、耐久性が向上します。 -
防水性の向上
軒下天井は湿気や雨水の影響を受けやすい部分です。2回塗りを行うことで、塗膜の密着性が高まり、防水性が強化されます。 -
仕上がりの美しさ
1回塗りでは色ムラや下地の透けが残る可能性があります。2回塗りすることで、色が鮮やかになり、ムラなく美しい仕上がりになります。
今回使用した塗料は、下の写真の右側の、「アレスセラマイルド」です。
アレスセラマイルドは、日本ペイント株式会社が製造する高性能な水性塗料です。主に外壁や軒天井の塗装に使用され、優れた耐候性や防汚性を備えているのが特徴です。
アレスセラマイルドの特徴
優れた耐候性
外壁や軒天井に適しており、紫外線や雨風などの外的要因に強く、長期間にわたって劣化を防ぎます。
特に軒天井など湿気がたまりやすい場所でも、高い耐久性を発揮します。
防汚性
表面に汚れが付着しにくく、雨で汚れが流れ落ちる「セルフクリーニング効果」を持つため、美観を保ちやすい。
水性タイプで環境に優しい
シンナーなどの有機溶剤を含まない水性塗料で、環境や人体に優しい仕様です。
塗装中や乾燥後も嫌な臭いが少なく、作業性が良好。
防カビ・防藻性
カビや藻が発生しやすい場所にも対応できる高い防カビ・防藻性能を備えています。
低汚染性
表面に付着する汚れを抑える特性があり、外観を長期間美しく保てます。
おわりに
軒下天井は、建物を雨風や湿気から守るだけでなく、美観や快適性の向上にも貢献する重要な部分です。適切な素材選びと定期的なメンテナンスを行うことで、軒天井の機能を長期間維持できます。特に劣化症状が見られた場合は、早めに対処することが大切です。
今回は、朝日町N様邸の外壁を中塗りして、軒下天井(軒天)を塗装の様子を紹介しました。
弊社では、無料外壁診断を行っております。
外壁や屋根、その他の付帯部の劣化が気になっている方は、ぜひお問い合わせください。
以上、佐賀市の外壁塗装・屋根塗装専門の工務店「サニー建設商事」でした。
私が担当しました!

営業
生嶋 大貴Shojima Daiki
お客様のニーズをしっかりとお聞きし、最適な提案をさせていただきます。
若いエネルギーを活かし、明るく丁寧な対応でお客様の期待に応えていきますので、どうぞお気軽にご相談ください!
所有資格
- 外壁診断士
- 外壁アドバイザー
- 石綿作業主任者
- 有機溶剤作業主任者