外壁と屋根の下塗り、軒下天井の1回目塗装【施工日記】 佐賀市嘉瀬町K様邸 2月2日・3日
2022.04.05
目次
はじめに
こんにちは。
佐賀市の外壁塗装・屋根塗装専門の工務店「サニー建設商事」です。
本日は、佐賀市嘉瀬町K様邸の2月2日と3日の施工の様子を紹介していきます。
今回は、幕板のコーキングを打ち替え、外壁と屋根の高圧洗浄・養生を行いました。
屋根:モニエル瓦の劣化症状
今回施工させていただいたのは、モニエル瓦という部分です。
モニエル瓦とは
モニエル瓦とは、セメントと砂利を混ぜて作られる屋根材のことで、1970〜80年代にかけて人気となった輸入品の瓦屋根です。
正式名称は「乾式コンクリート瓦」で、「乾式洋瓦」とも呼ばれます。
輸入元がヨーロッパであることから、洋風なフォルムと豊富なカラーバリエーションが特徴です。
1973年から日本モニエルという会社が代理店として扱っていましたが、2010年に日本モニエルが無くなったため、現在は生産されておりません。
主な成分がセメントであることからも、瓦自体に防水性能はありません。
モニエル瓦の主な特徴は以下の通りです
- 耐久性:モニエル瓦は、強い耐久性を持ち、長期間にわたって屋根を保護することができます。
- 軽量:従来の瓦に比べて軽量であり、屋根への負担が少なくなります。
- デザイン性:美しいデザインが可能で、モダンな外観を持つ住宅に特に適しています。
- 断熱性:モニエル瓦は、断熱効果が高く、屋内の温度を安定させることができます。
まとめると、
モニエル瓦は、1970〜80年代に人気だった屋根材で、現在は生産されていません。
モニエル瓦とセメント瓦の見分け方
モニエル瓦とよく似た屋根材に、セメント瓦というものがあります。
モニエル瓦(コンクリート瓦)とセメント瓦は、どちらもセメントを主成分とした屋根材のことを指しており、モニエル瓦(コンクリート瓦)もセメント瓦の一種として扱われます。
しかし、モニエル瓦とセメント瓦には大きく二つの違いがあります。
一つ目は、スラリー層の有無です。
モニエル瓦(コンクリート瓦)は瓦表面の処理が特殊で、着色スラリー(スラリー層)と呼ばれるセメントの着色剤を厚めに塗っており、その上をアクリル樹脂系のクリヤー塗料で塗っています。
二つ目は、小口(瓦の切り口、切断面)の様子です。
モニエル瓦(コンクリート瓦)は、セメントに砂利を混ぜていることから小口(切り口、切断面)がザラザラで凸凹しています。
一方で、セメント瓦は小口が平らで滑らかなのが特徴です。
外壁:窯業系サイディングの劣化症状
今回施工させていただいた外壁は、窯業系(ようぎょうけい)サイディングというものでした。
窯業系(ようぎょうけい)サイディングとは、セメントに木質の繊維質を混ぜ、板状に形成した外壁材のことを指します。
「窯業系(ようぎょうけい)」という名前は、製造過程で釜の中で高熱処理をされることに由来しています。」
窯業系サイディングの特徴と利点
① 耐久性に優れる
窯業系サイディングは非常に強度が高く、耐久性に優れています。セメントをベースにしているため、耐火性が高く、火災時にも他の素材に比べて強い耐性を発揮します。また、防水性もあり、雨や湿気に強い特性があります。外部環境にさらされても劣化が少なく、長期間使用することができます。
② メンテナンスの簡便さ
窯業系サイディングは、一般的にメンテナンスが少なくて済むという点も大きな特徴です。塗装が必要ないタイプもあり、日常的な手入れは簡単です。汚れが付着した場合は水で簡単に洗い流せるため、手間がかかりません。
③ デザインの多様性
窯業系サイディングは、豊富なデザインバリエーションを持っています。表面仕上げとしては、木目調、レンガ調、石材調など、さまざまな仕上げがあります。これにより、外観に合わせて多様なスタイルに対応可能で、住宅のデザイン性を高めることができます。
④ コストパフォーマンス
窯業系サイディングは、比較的低コストでありながら優れた性能を持っています。高価な自然素材(例えば石や木材)と比べてコストが抑えられ、経済的に優れた選択肢となります。そのため、予算を抑えつつ高いクオリティの外壁を実現できる点がメリットです。
⑤ 断熱性と遮音性
窯業系サイディングには一定の断熱性と遮音性も備わっています。これにより、外気の影響を受けにくく、住環境を快適に保つことができます。また、遮音性が高いため、外部からの音の侵入を防ぐ役割も果たします。
窯業系サイディングの劣化は何年?
窯業系サイディングの耐用年数は、40年です。
窯業系(ようぎょうけい)サイディングの特徴としては、機能性やデザイン性に優れていること、デザインのバリエーションが豊富であることが挙げられ、日本で使われるサイディングボードの約7割以上のシェア率を誇っています。
普及した理由には、ストーン調や木目調、レンガ調、ボーダー柄、タイル柄などのさまざまなデザインを有していることがあります。
ただし、劣化が進むと経年劣化により防水機能がなくなり、苔やカビ、雨垂れなどの劣化症状が発生します。
そのため、10年〜15年に一度の塗装が必要となります。
▼合わせて読みたい▼
コーキングの撤去・コーキングのプライマー塗り・コーキングの均し
軒下天井の劣化症状
下の写真は、軒下天井の劣化の様子です。
軒下天井のボードの継ぎ目が色褪せているのが分かります。
軒天井の色あせは、時間とともに見られる現象で、特に屋外の天井部分で発生しやすい問題です。軒天井は、屋根の下部にあり、外壁と接する部分に位置します。そのため、直射日光や風雨、湿気などの影響を直接受けやすい場所です。これが色あせの原因となる要因です。
施工の様子
本日は、外壁と屋根の下塗り、軒下天井の1回目塗装を行いました。
こちらが、外壁と屋根の下塗りの様子です。
塗装の下塗りはなぜ?
塗装前の外壁や屋根は、ひび割れや凹凸といった経年劣化があります。
下塗りをすることで、外壁や屋根を滑らかな面にすることができ、塗料の密着性を高めることができるからです。
下塗りをしっかり行うかどうかで、耐久年数が大きく変わってきます。
外壁塗装の下塗りは何色?
よくある質問として、「外壁塗装の下塗りは何色?」ということを聞かれます。
代表的な下塗り塗料の色は、透明色、白、グレーなどで、希望する外壁の色によっては、ベージュ、ブラウン、ブラックなどを塗る場合もあります。
塗装前と塗装後で外壁の色をガラッと変えたい場合や、濃い色から淡い色・薄い色に塗り替えたいといった場合には、特に下塗り塗料の色選びに注意することをお勧めします。
塗装は何日で乾く?
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水性塗料:一般的に水性塗料は、表面乾燥に約1~2時間かかり、完全乾燥には24時間以上かかることが多いです。外気温や湿度が高いと乾燥時間が延びることがあります。
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油性塗料:油性塗料は、表面乾燥には2~4時間程度かかり、完全乾燥には24~48時間程度かかります。油性塗料は水性塗料よりも乾燥に時間がかかることが一般的です。
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エポキシ樹脂塗料やウレタン塗料:これらの塗料は特に硬化に時間がかかり、表面乾燥に数時間、完全乾燥に2~3日ほど必要な場合もあります。温度や湿度により乾燥時間が大きく変わることがあるため、注意が必要です。
塗装作業を行う際は、塗料の乾燥時間を十分に考慮し、適切な条件で作業を行うことが重要です。また、天候や温度に応じて乾燥時間が変化するため、予め確認しておくと良いでしょう。
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そして、軒下天井の1回目の塗装を行います。
今回使用した塗料は、クリーンマイルドシリーズです。
今回の作業はこれにて終了です。
おわりに
今回は、嘉瀬町K様邸の外壁と屋根の下塗り、軒下天井の1回目塗装を紹介しました。
外壁、屋根、軒天井の塗装は、いずれも下塗りが非常に重要な工程です。下塗りは、上塗り塗料の密着性を高め、塗膜の強度を保つための基盤を作ります。また、乾燥時間を十分にとり、次の塗装工程へ進む前に完全に乾燥しているか確認することが、仕上がりに大きな影響を与えます。
- 外壁下塗り:密着性を高め、上塗り塗料の色ムラを防ぐ。
- 屋根下塗り:劣化防止と上塗り塗料の定着を良くする。
- 軒天井の1回目塗装:耐候性・耐汚染性を考慮して塗装し、長期間の保護を確保。
これらの工程を適切に行うことで、長持ちする美しい仕上がりが実現します。
外壁や屋根、その他の付帯部の劣化が気になっている方は、ぜひお問い合わせください。
弊社では、無料外壁診断を行っております。
以上、佐賀市の外壁塗装・屋根塗装専門の工務店「サニー建設商事」でした。
私が担当しました!

営業
國分大輔Kokubu Daisuke
誠心誠意ご対応させていただき、お客様がご満足いただける工事を行えるよう尽力いたします。よろしくお願い致します。