外壁と屋根の中塗り、外壁の上塗り【施工日記】 佐賀市嘉瀬町K様邸 2月4日
2022.04.08
Contents
はじめに
こんにちは。
佐賀市の外壁塗装・屋根塗装専門の工務店「サニー建設商事」です。
本日は、佐賀市嘉瀬町K様邸の2月4日の施工の様子を紹介していきます。
今回は、幕板のコーキングを打ち替え、外壁と屋根の高圧洗浄・養生を行いました。
屋根:モニエル瓦の劣化症状
今回施工させていただいたのは、モニエル瓦という部分です。
モニエル瓦とは
モニエル瓦とは、セメントと砂利を混ぜて作られる屋根材のことで、1970〜80年代にかけて人気となった輸入品の瓦屋根です。
正式名称は「乾式コンクリート瓦」で、「乾式洋瓦」とも呼ばれます。
輸入元がヨーロッパであることから、洋風なフォルムと豊富なカラーバリエーションが特徴です。
1973年から日本モニエルという会社が代理店として扱っていましたが、2010年に日本モニエルが無くなったため、現在は生産されておりません。
主な成分がセメントであることからも、瓦自体に防水性能はありません。
まとめると、
モニエル瓦は、1970〜80年代に人気だった屋根材で、現在は生産されていません。
モニエル瓦とセメント瓦の見分け方
モニエル瓦とよく似た屋根材に、セメント瓦というものがあります。
モニエル瓦(コンクリート瓦)とセメント瓦は、どちらもセメントを主成分とした屋根材のことを指しており、モニエル瓦(コンクリート瓦)もセメント瓦の一種として扱われます。
しかし、モニエル瓦とセメント瓦には大きく二つの違いがあります。
一つ目は、スラリー層の有無です。
モニエル瓦(コンクリート瓦)は瓦表面の処理が特殊で、着色スラリー(スラリー層)と呼ばれるセメントの着色剤を厚めに塗っており、その上をアクリル樹脂系のクリヤー塗料で塗っています。
二つ目は、小口(瓦の切り口、切断面)の様子です。
モニエル瓦(コンクリート瓦)は、セメントに砂利を混ぜていることから小口(切り口、切断面)がザラザラで凸凹しています。
一方で、セメント瓦は小口が平らで滑らかなのが特徴です。
外壁:窯業系サイディングの劣化症状
今回施工させていただいた外壁は、窯業系(ようぎょうけい)サイディングというものでした。
窯業系(ようぎょうけい)サイディングとは、セメントに木質の繊維質を混ぜ、板状に形成した外壁材のことを指します。
「窯業系(ようぎょうけい)」という名前は、製造過程で釜の中で高熱処理をされることに由来しています。
窯業系サイディングの劣化は何年?
窯業系サイディングの耐用年数は、40年です。
窯業系(ようぎょうけい)サイディングの特徴としては、機能性やデザイン性に優れていること、デザインのバリエーションが豊富であることが挙げられ、日本で使われるサイディングボードの約7割以上のシェア率を誇っています。
普及した理由には、ストーン調や木目調、レンガ調、ボーダー柄、タイル柄などのさまざまなデザインを有していることがあります。
ただし、劣化が進むと経年劣化により防水機能がなくなり、苔やカビ、雨垂れなどの劣化症状が発生します。
そのため、10年〜15年に一度の塗装が必要となります。
施工の様子
本日は、外壁と屋根の中塗り、外壁の上塗りを行いました。
こちらが、外壁の中塗りの様子です。
塗った塗料が乾燥したら、上塗りを行います。
中塗りと上塗りには、同じ種類の塗料を使います。
今回使用した塗料は、ファインパーフェクトトップです。
中塗りと上塗りはなぜ同じ塗料を使うの?
よく、「中塗りと上塗りを同じ塗料にするのはどうして?」ということを聞かれます。
理由は、塗装面を均一にするためです。なぜ同じ塗料を複数回に分けて塗る必要があるのか。
中塗りを行っただけでは、塗装面はどうしても凹凸ができてしまったり、塗料が蒸発して気泡ができたりします。
そこに、同じ塗料を塗布することで、気泡を埋めたり、塗装面をきれいにしたりすることができます。
続いて、屋根の中塗りを行います。
屋根の中塗りに使う塗料は、ファインパーフェクトベストです。
本日の作業はこれにて終了です。
おわりに
今回は、嘉瀬町K様邸の外壁と屋根の中塗り、外壁の上塗りを紹介しました。
弊社では、無料外壁診断を行っております。
外壁や屋根、その他の付帯部の劣化が気になっている方は、ぜひお問い合わせください。
以上、佐賀市の外壁塗装・屋根塗装専門の工務店「サニー建設商事」でした。