養生して外壁の下塗り・中塗り後、軒下天井(軒天)の塗装【施工日記】佐賀市朝日町N様邸 2月25日・26日
2022.04.24
はじめに
こんにちは。
佐賀市の外壁塗装・屋根塗装専門の工務店「サニー建設商事」です。
本日は、佐賀市朝日町N様邸の2月25日と26日の施工の様子を紹介していきます。
今回は、養生して外壁の下塗り・中塗り後、軒下天井(軒天)の塗装を行いました。
軒下天井の劣化症状
今回施工させていただいたのは軒下天井です。
今回施工させていただいた軒下天井の種類は、ケイカル板(けい酸カルシウム板)で、現在最もよく使われている軒下天井の素材です。
少し昔のケイカル板にはアスベスト(※)が含まれている可能性があったり、カラーベニヤに比べると料金は少し高かったりするというデメリットはありますが、耐火性や耐水性、断熱性に優れていたり、デザイン性やカラーバリエーションに富んでいるというメリットがあるため、近年では最もよく使われています。
※アスベスト・・・天然に産する繊維状けい酸塩鉱物。肺線維症や悪性中皮腫を引き起こすと言われている。
軒下天井の役割
「軒下天井ってなぜあるの?」ということをよく聞かれます。
軒下天井の役割は3つあります。
一つ目は、延焼を防ぐことです。
軒天の素材については後で述べますが、軒天は、金属やケイカル板などといった燃えにくい素材でできていることがあります。この機能があることで、火災が起こった場合でも火が燃え移るのを防ぐことができます。
二つ目は、外壁に雨や日光が直接あたりにくくすることです。
軒天には、外壁に日光や雨が直接当たらないようにする、という役割があります。
下の画像を見てもらえればわかりますが、軒天があるのとないのとでは、外壁に当たる雨や日光の量がかなり違ってきます。
三つ目は、外壁の美観を保つことです。
上でも述べましたが、軒天があることで、外壁が雨や日光に直接晒される部分を少なくすることができます。
苔は水分の多い場所に好んで生息します。つまり、外壁にとって水分を含んだ状態というのは良くありません。
軒天がなければ雨水はそのまま全て外壁に当たる形になりますが、軒天があれば外壁に当たる雨水の量を少なくすることができます。
日光も同様です。下の写真のように色褪せていると、チョーキングが起こって全体的に見栄えが良くありません。
軒下天井(軒天)の塗装はいくら?
軒下天井の塗装の費用相場は、およそ5万円〜15万円です。
ただし、軒下天井の塗装だけを行うとなると、そのために足場を設置する必要があるため、追加で15万円〜20万円ほどかかります。
多くの場合、外壁塗装や屋根塗装と一緒に行うことで費用を抑えるのが一般的です。
関連記事:軒下天井(軒天)に雨染みは要注意!軒下天井(軒天)の役割や劣化症状、補修の方法や費用について解説!
外壁の劣化症状
今回施工させていただいたのは、窯業系サイディングという外壁材でした。
上の写真を見てもらうと、外壁が汚れているのが分かります。
これは、見栄えが良くないのはもちろん、防水機能の劣化を示すサインでもあります。
このまま放置すると、さらに防水機能が低下して、塗膜の剥がれや色褪せといった他の劣化症状を併発する可能性があります。
そのため、塗装によって再び防水機能を取り戻します。
窯業系サイディングって何?
窯業系サイディングとは、セメントに木質の繊維質を混ぜ、板状に形成した外壁材のことを指します。
「窯業系」という名前は、製造過程で釜の中で高熱処理をされることに由来しています。
窯業系サイディングの特徴としては、機能性やデザイン性に優れていること、デザインのバリエーションが豊富であることが挙げられ、日本で使われるサイディングボードの約7割以上のシェア率を誇っています。
普及した理由には、ストーン調や木目調、レンガ調、ボーダー柄、タイル柄などのさまざまなデザインを有していることがあります。
しかし劣化しやすい素材であるため、こまめなメンテナンスや塗装が必要となります。
関連記事:窯業系サイディングとは?メリットやデメリット、お勧めメーカー、費用について解説。
窯業系サイディングの劣化は何年?
窯業系(ようぎょうけい)サイディングの寿命は、およそ30年〜40年です。
ただし、塗装を行わずに劣化をそのままにしていると、サイディングそのものの劣化が早まってしまいます。
塗料のグレードに合わせて、定期的に塗り替えを行うことで、サイディング材そのものの劣化を抑えることができます。
施工の様子
本日は、養生して外壁の下塗り・中塗り後、軒下天井(軒天)の塗装を行いました。
まずは、養生を行います。
こうすることで、塗料が付いてはいけない場所に塗料がつくのを防ぐことができます。
次に、外壁の下塗りをします。
今回使用した塗料は、アレスホルダーGⅡです。
次に、軒下天井の塗装を行います。
今回使用した塗料は、下の写真の右側の、「アレスセラマイルド」です。
おわりに
今回は、朝日町N様邸の養生して外壁の下塗り・中塗り後、軒下天井(軒天)の塗装の様子を紹介しました。
弊社では、無料外壁診断を行っております。
外壁や屋根、その他の付帯部の劣化が気になっている方は、ぜひお問い合わせください。
以上、佐賀市の外壁塗装・屋根塗装専門の工務店「サニー建設商事」でした。