木質系サイディングとは?メリットやデメリット、使用する際のポイント、おすすめメーカーについて解説!
2022.01.29
Contents
はじめに
こんにちは、佐賀市の外壁塗装・屋根塗装専門の工務店「サニー建設商事」の江川です。
みなさん、「木質系サイディング」とは何かご存知でしょうか。
木質系サイディングは、「サイディングボード」と呼ばれる外壁材の一種です。
日本ではあまり使われておらず、シェア率は1%ほどしかありません。
サイディングと呼ばれる外壁材は、一昔前のモルタル壁に代わって近年最も主流となっている外壁材で、以下の4つに分けられます。
・窯業系サイディング
・金属系サイディング
・樹脂系サイディング
・木質系サイディング
今回はその中でも、木質系サイディングについて詳しく説明していきます。
この記事は、
「木の温もりを感じるような家にしたい」
「ログハウスのような家にしたい」
「新しい外壁材にしようと思っているけど、どの外壁材にするか悩む」
「サイディングボードの種類がいくつかあるらしいけど、見分けがつかない」
「おすすめの外壁材を知りたい」
などといった方に向けて書いています。
この記事では、
木質系サイディングとは
木質系サイディングのメリット
木質系サイディングのデメリット
木質系サイディングの主要メーカー
木質系サイディングを使用する際のポイント
佐賀市の方に木質系サイディングはおすすめか
他の外壁材との比較
について説明していきます。
それでは参ります。
木質系サイディングとは
木質系サイディングとは、無垢(むく)な木材(合板や集成材(しゅうせいざい)ではなく、使用する形状で丸太から切り出した自然本来の木材)の表面を加工して、耐火性などの機能を加えた薄い板状の外壁材のことを指します。
無垢材をそのまま使ってしまうと、燃えやすかったり、風雨による劣化や虫食いなどの影響を受けやすくなったりしてしまいます。
無垢材を加工することで、木材の自然の暖かさはそのままに、燃えやすい、虫に食われやすいと言ったデメリットを克服させているのです。
中には集成材(しゅうせいざい)と呼ばれる複数の板を結合させた人工の木材もあり、外壁のデザインや費用などに応じて使い分けます。
一枚板である場合もあれば、集成材などもあり、外壁のデザインや価格、使用する範囲などに応じて使い分けることになります。
【合わせて読みたい記事】
北米で流行りの樹脂系サイディングとは?佐賀市の人におすすめ?メリット・デメリット、費用相場、おすすめメーカーについて解説!
木質系サイディングのメリット
ここまで、
【木質系サイディングとは】
無垢(むく)な木材の表面を加工して、耐火性などの機能を加えた薄い板状の外壁材のこと
をご説明してきました。
ここからは、木質系サイディングのメリットについてご説明してまいります。
国内ではシェア率が低い樹脂系サイディングですが、実は他の外壁材と比較してもかなり機能性の高い外壁材です。
樹脂系サイディングのメリットは以下の2つです。
1.断熱性が高い
2.温もりのあるデザイン
これらのメリットを踏まえた上で外壁選びをするようにしましょう。
断熱性が高い
メリットの一つ目は、断熱性が高いことです。
天然の木を使用していることから、木質系サイディングは熱を吸収しにくくなっており、高い断熱性を誇っています。
特に直射日光があたりやすい立地条件の家や、気温の高低差が激しい地域にあるお家などは、木質系サイディングのお家にして室内の気温を一定に保つようにして、夏場でも快適に過ごせるようにするといいと思います。
温もりのあるデザイン
二つ目のメリットは、木質系ならではの温もりのあるデザインであることです。
確かに窯業系サイディングや金属系サイディングにも、人工的に木目調を施した外壁材も製造されてはいます。
しかし、やはり天然の無垢(むく)材を使った木質系サイディングには、自然の木材ならではの高級感や繊細な質感があります。
また、淡い色を選べば爽やかで清潔感のあるイメージであったり、濃い色を選べばシックでエレガントな雰囲気になるなど、選ぶ色によって雰囲気もお好みのものに変えることができます。
その他の外壁材についてのお役立ち情報が知りたい方はこちら!!
木質系サイディングのデメリット
ここまで、
【木質系サイディングとは】
無垢(むく)な木材の表面を加工して、耐火性などの機能を加えた薄い板状の外壁材のこと
【メリット】
断熱性の高さ、温もりのあるデザインがあること
をご説明してきました。
ここからは、樹脂系サイディングのデメリットについてご説明してまいります。
デメリットは以下の4つです。
1.価格が高い
2.腐食に弱く劣化しやすい
3.施工できる業者が少ない
4.防火性に劣る
メリットだけではなく、デメリットと両方を踏まえた上でどの外壁にするかを判断するようにしましょう。
値段が高い
デメリットの一つ目は、値段が高いことです。
やはり天然の木材を使用しているだけあって、金属系サイディングや窯業系サイディングなどの大量生産方の外壁材と比べると木質系サイディングの方が価格が2割ほど高くなってしまいます。
ただし、その分他の外壁材にはない高級感のある見た目にはなるため、おうちの外観の自然さや高級感に拘りたいという方にはお勧めできる外壁材です。
さらに特殊加工を施した外壁材であればさらに高額になります。
腐食に弱く劣化しやすい
二つ目のデメリットは、水が染み込むと腐食・劣化しやすいという点です。
金属系サイディングや窯業系サイディングと比べると、水に弱いため経年劣化の影響を受けやすく、メンテナンスの頻度が多くなってしまいます。
木材の見た目を生かすクリヤー塗装やコーキング(シーリング)の補修など、こまめな修理や塗装が必要になります。
施工できる業者が少ない
三つ目のデメリットは、施工できる業者が限られるということです。
木質系サイディングは取り扱いが難しいため、高い技術力が求められます。
取り扱いが難しいことや施工事例の少なさなどから、扱える施工業者の数が多くありません。
そのため、業者選びを慎重に行わないと、トラブルに発展する可能性もあります。
木質系サイディングを選ぶ際は、知人やネットからの口コミやHPなどを参考にすることをお勧めします。
【合わせて読みたい記事】
【2021年最新版】外壁塗装業者の選び方、注意点、トラブル例、対策法を一挙解説
防火性に劣る
デメリットの四つ目は、防火性に劣ることです。
自然の木材をつかっていることから、やはり防火性の点では他の外壁材に劣ります。
ただし、多少費用が高額にはなりますが、特殊加工をして準防火地域に対応できるようにしている外壁材もあるので、木質系サイディングを選ばれる際はそちらも検討してみてください。
【合わせて読みたい記事】
北米で流行りの樹脂系サイディングとは?佐賀市の人におすすめ?メリット・デメリット、費用相場、おすすめメーカーについて解説!
木質系サイディングの主要メーカー
ここまで、
【木質系サイディングとは】
無垢(むく)な木材の表面を加工して、耐火性などの機能を加えた薄い板状の外壁材のこと
【メリット】
断熱性の高さ、温もりのあるデザインがあること
【デメリット】
価格の高さ、腐食のしやすさ、施工業者の少なさ、防火性に劣るなどがあること
をご説明してきました。
ここからは、樹脂系サイディングを販売しているメーカーのおすすめ3選をご紹介していきます。
おすすめのメーカーは、以下の2つです。
1.株式会社中山源太郎商店
2.プレイリーホームズ株式会社
以下、それぞれのメーカーについてご説明していきます。
中山源太郎商店
引用元:https://www.ngswood.co.jp/
一つ目は、「中山源太郎商店」です。
中山源太郎商店は、「NGSハードウッド」をはじめとした木質系サイディングの外壁材を中心に販売するメーカーです。
世界各国から耐候性、耐虫性、耐摩耗性などに優れた外壁材を厳選して輸入し、利用しているという特徴があります。
耐久性の高い木質系サイディングを探している方におすすめのメーカーです。
プレイリーホームズ株式会社
引用:https://www.prairie.co.jp/product/cladding.html
二つ目は、「プレイリーホームズ株式会社」です。
プレイリーホームズ株式会社は、「福杉ウッドサイディング」をはじめとした木質系サイディングや内装材を販売するメーカーです。
信州の自然環境で育ったカラ松を使用しており、国産の木材に特化している点が特徴です。
そのほかにも室内ドアや玄関ドア・木製サッシ・アルミ遮熱材などを幅広く取り扱っています。
木質系サイディングを使用する際のポイント
ここまで、
【木質系サイディングとは】
無垢(むく)な木材の表面を加工して、耐火性などの機能を加えた薄い板状の外壁材のこと
【メリット】
断熱性の高さ、温もりのあるデザインがあること
【デメリット】
価格の高さ、腐食のしやすさ、施工業者の少なさ、防火性に劣るなどがあること
【おすすめメーカー】
中山源太郎商店、プレイリーホームズ株式会社があること
をご説明してきました。
ここからは、木質系サイディングを使用する際のポイントについてご説明していきます。
高圧洗浄はNG
木質系サイディングの一つ目のポイントは、高圧洗浄をしないように気をつけるということです。
外壁が汚れている場合、一般的には高圧洗浄により苔などの汚れを落とします。
しかし、木質系のお家に高圧洗浄は絶対にしてはいけません。
理由は、先ほども説明した通り木質系サイディングは水に弱く、腐食しやすいからです。
そのため、汚れが気になった場合はケレンやサンドペーパーなどを使って表面の汚れを落とすことをおすすめします。
塗装の頻度は他の外壁材よりも多い
二つ目のポイントは、木質系サイディングは他の外壁材に比べて塗装の頻度が多いということです。
先ほども説明しましたが、木質系サイディングは水に弱く、腐食しやすいです。
そのため、腐食が進行する前に塗装を行う必要があり、結果として塗装の頻度は多くなってしまいます。
地域によっては使用できない場合がある
三つ目のポイントは、地域によって使用できない場合があるということです。
上でも説明しましたが、木質系サイディングは火に弱いというデメリットがあります。
そのため、防火地域や準防火地域では木質系サイディングを使った建物が建てられない場合があります。
弊社「サニー建設商事」がある佐賀市では、玉谷から佐賀駅までの中央大通りが防火地域、その周辺の市街地が準防火地域に指定されており、この地域では木質系サイディングを使ったお家は制限されているかもしれません。
参考:佐賀市防火・準防火地域
木質系サイディングは部分使用でおしゃれになる
木質系サイディングにはデメリットも多くあるものの、天然の木材ならではの自然な質感や温かみのある雰囲気はやはり魅力的なものです。
ただ、木質系サイディングを家全体に使うと費用が高くなったり、劣化が早くなったりします。
そこで、一部分に使用することでメリハリが出たり、自然な雰囲気にしたりすることができます。
他の種類のサイディングとの比較
ここまで、
【木質系サイディングとは】
無垢(むく)な木材の表面を加工して、耐火性などの機能を加えた薄い板状の外壁材のこと
【メリット】
断熱性の高さ、温もりのあるデザインがあること
【デメリット】
価格の高さ、腐食のしやすさ、施工業者の少なさ、防火性に劣るなどがあること
【おすすめメーカー】
中山源太郎商店、プレイリーホームズ株式会社があること
【使用する際のポイント】
・高圧洗浄はNG
・塗装の頻度は他の外壁より多い
・地域によっては使用できない場合がある
・木質系サイディングは部分使用でおしゃれになる
をご説明してきました。
ここからは、その他の外壁材との比較を説明します。
外壁材は金属系サイディングの他に、
・窯業系サイディング
・金属系サイディング
・木質系サイディング
の3つがあります。
窯業系サイディング
一つ目は、窯業系のサイディングボードです。
一般的には、サイディングボードといえば窯業系サイディングボードのことを指します。
なぜなら、窯業系サイディングはサイディングボード全体の7割を占めているからです。
普及した大きな理由としては、ストーン調や木目調、レンガ調、ボーダー柄、タイル柄などのさまざまなデザインを有していることが挙げられます。
詳しく知りたい方はこちら:窯業系サイディングとは?メリットやデメリット、お勧めメーカー、費用について解説。
金属系サイディング
二つ目は、金属系サイディングボードです。
金属系サイディングボードはその名の通り金属を原材料としたボードで、モダンなデザインにできることが特徴として挙げられます。
詳しく知りたい方はこちら:金属系サイディングとは?メリットやデメリット・主要メーカー、費用相場を解説!
樹脂系サイディング
3つ目は、樹脂系サイディングです。
樹脂系サイディングの一番の特徴は、非常に優れた耐久性と非常に長い耐用年数です。
長い間お家に住みたいという方にはオススメの外壁材です。
耐久性、耐候性、耐冷害性、対塩害性に優れているメリットがある一方で、扱える業者が少なく、遮音性に劣るデメリットがあります。
詳しく知りたい方はこちら:樹脂系サイディングとは?メリット・デメリット、費用相場、おすすめメーカーについて解説!
4つの主な比較は下の表のようになります。
合わせて読みたい記事:【保存版】サイディングとは?4つの種類やメンテナンス方法、費用について解説!
佐賀市の人に木質系サイディングはおすすめ?
ここまで、
【木質系サイディングとは】
無垢(むく)な木材の表面を加工して、耐火性などの機能を加えた薄い板状の外壁材
【メリット】
・断熱性の高さ
・温もりのあるデザイン
【デメリット】
・価格の高さ
・腐食のしやすさ
・施工業者の少なさ
・防火性に劣る
【おすすめメーカー】
・中山源太郎商店
・プレイリーホームズ株式会社
【使用する際のポイント】
・高圧洗浄はNG
・塗装の頻度は他の外壁より多い
・地域によっては使用できない場合がある
・木質系サイディングは部分使用でおしゃれになる
【他の外壁】
・窯業系サイディング
・金属系サイディング
・樹脂系サイディング
をご説明してきました。
最後に、佐賀市の人に木質系サイディングはおすすめなのかをご説明していきます。
結論から言うと、木質の自然な雰囲気や高級な質感にこだわりたい人にはおすすめです。
しかし、強いこだわりがそこまでないと言う人は、窯業系サイディングや金属系サイディングの木目調の外壁材を検討してみるのをお勧めします。
木質系サイディングは確かに温もりのあるデザインが魅力的ですが、防火性や防水性、劣化のしやすさなどのデメリットもあります。
一方で、窯業系サイディングや金属系サイディングであれば木目調のデザインでありながら耐久性に優れているものもあります。
また、佐賀市の中央大通りや周辺の市街地は防火地域・準防火地域に指定されているため、制限がかかっている可能性があります。
詳しくは佐賀市の「建設部 都市政策課 都市計画係」に確認をしてみてください。
合わせて読みたい記事:【保存版】サイディングとは?4つの種類やメンテナンス方法、費用について解説!
その他の外壁材についてのお役立ち情報が知りたい方はこちら!!
おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回は、
木質系サイディングとは
木質系サイディングのメリット
木質系サイディングのデメリット
木質系サイディングの主要メーカー
木質系サイディングを使用する際のポイント
佐賀市の方に木質系サイディングはおすすめか
他の外壁材との比較
について説明してきました。
外壁の種類について少しでも知識をつけて、後悔のない外壁塗装や外壁選択、人生プランになることをお祈りしています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
以上、サニー建設商事でした。
その他の外壁材についてのお役立ち情報が知りたい方はこちら!!