外壁塗装にふさわしくない月はいつ?時期を選ぶポイントや準備を始めるタイミングについて解説!
2022.05.22
こんにちは、佐賀市の外壁塗装・屋根塗装専門の工務店「サニー建設商事」の江川です。
今回は、外壁塗装にふさわしくない月についての記事になります。
この記事では、
外壁塗装は何月がいい?
外壁塗装の準備は何ヶ月前から始めればいいの?
外壁塗装をする時期を選ぶポイントは?
などの疑問について説明していきます。
それでは参ります。
Contents
外壁塗装や屋根塗装にふさわしくない月
初めに結論を言うと、外壁塗装を行えない月はありません。
理由は、どの月であっても塗装を行える条件をクリアしていれば塗装は可能だからです。
ただし、その中でも塗装にあまりふさわしくない月はあります。
外壁塗装や屋根塗装にふさわしい月やふさわしくない月は、以下の表の様になっています。
※年や地域によって異なります。
月 | 向きor不向き | 理由 |
1月 | 不向き |
雪 |
2月 | ||
3月 | 向き |
気候が安定している |
4月 | ||
5月 | ||
6月 | 不向き | 梅雨 |
7月 | ||
8月 | 台風 湿度が高い 真夏日 |
|
9月 | ||
10月 | 向き | 気候が安定している 塗料が乾きやすい |
11月 | ||
12月 | 不向き | 気温が5度以下 |
上の表を見ると、
外壁塗装にふさわしい月は3月〜5月と10月〜11月
外壁塗装にふさわしくない月は12月〜1月と6月〜9月
であることがわかります。
外壁塗装にふさわしくない条件
外壁塗装にふさわしいか、ふさわしくないかを判断するにあたって、外壁塗装にふさわしくない条件について説明します。
外壁塗装にふさわしくない条件は、以下の4つです。
・雨、雪が降っている
・気温が5℃以下
・湿度が85%以上
・暴風、強風が吹いている
・雨、雪が降っている
雨や雪が降っている日には、外壁塗装作業にはあまりふさわしくありません。
理由は、雨が降っている中で塗装をすると、塗料の希釈率がメーカー指定よりも薄くなってしまうからです。
(※希釈率・・・塗料を希釈する割合のこと。水性塗料の場合は水、油性塗料の場合はシンナーが希釈剤として使われます。)
また、湿気も高いため塗料の密着性が弱まってしまいます。
そのため、作業途中であっても雨や雪が降ってきた場合は、作業を中断する必要があります。
・気温が5℃以下、35℃以上
気温が5℃以下である場合も、外壁塗装にはあまりふさわしくありません。
あまりに寒い日に塗装をすると、塗料が綺麗に乾かず、塗料が剥がれやすくなったり、曇ったような仕上がりになったりするなどの不具合が起こる可能性があります。
特に東北や北海道、信越などの寒冷地は、日中でも5℃を下回る日があるため、塗装ができない日もあります。
逆に、気温が35℃以上である場合も外壁塗装にはあまりふさわしくありません。
気温が高すぎると、かえって塗膜が割れやすくなったり、気泡が浮きやすくなったりする可能性があります。
・湿度が85%以上
湿度が85%以上である場合も、外壁塗装にはあまりふさわしくありません。
理由は、湿度が高いと塗料が乾かないためです。
また、外壁に結露が起こっている場合も塗装はおすすめできません。
ただし、日本では雨や雪が降っている日以外で湿度が85%以上になることはほとんどありません。
そのため、雨や雪の日に外壁塗装を行わないようにすれば、過度に心配する必要はありません。
・暴風、強風が吹いている
台風の日や風の強い日も、外壁塗装にはあまりふさわしくありません。
なぜなら、塗料が周囲の住宅に飛散する可能性があるからです。
また、職人が足場から落ちるなどの危険性もあります。
そのため、台風や強風の恐れがある場合は、足場にあるシートをたたんで風の通り道を作ったり、壁当てと呼ばれる足場部材で固定して、壁に傷がつかないようにする必要があります。
ここまでの説明を要約すると、
塗料が薄まる日や塗料が乾燥しにくい日は、外壁塗装にはふさわしくない!
ということになります。
外壁塗装は基本的に、「下塗り→乾燥させる→中塗り→乾燥させる→上塗り」の順番で行います。
この工程において、下塗り、中塗りが終わった後にしっかりと乾燥させることが大切です。
気温や湿度にもよりますが、短ければ4時間、長ければ半日以上(8〜12時間以上)の時間を置いて乾燥させることが大切になります。
これらの条件を無視して塗装を行うと、塗膜の膨れなどの施行不良を引き起こす原因となるため、注意が必要です。
外壁塗装にふさわしい条件
これまで、外壁塗装にふさわしくない条件として、①雨、雪が降っている、②気温が5℃以下、③湿度が85%以上、④暴風、強風が吹いているがあることを説明してきました。
ここからは逆に、外壁塗装にふさわしい条件について説明していきます。
前提として、外壁塗装を行えない月はありません。
なぜなら、塗料メーカーが発表している気候条件をクリアすれば塗装は可能だからです。
しかし、その中でも塗装が比較的しやすい時期、しにくい時期はあります。
先ほども説明した通り、外壁塗装に向いている月は春の3〜5月、秋の10〜11月です。
理由は、これらの時期は降雨量が比較的少なく、気温や天気が安定しやすいからです。
そのため、塗料が乾燥しやすくなり、スムーズに塗装を行うことができます。
ただし、九州地方は台風が上陸しやすい時期であるため、必ずしも塗装がスムーズに進むとは言えません。
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外壁塗装にふさわしくない月でも塗装はできる
ここまでも述べてきましたが、一番伝えたいこととしては、これまで述べてきた塗装にふさわしくない月でも外壁塗装を行うことは可能だということです。
なぜなら、気温や湿度などの条件を満たせば、6〜8月、12月〜2月の塗装にふさわしくない月でも塗装を行うことは可能だからです。
また、塗装にふさわしくない月といっても、全ての日が当てはまるわけではありません。
ノウハウがある優良業者は、塗装ができる日に塗装をして、できない日には養生や高圧洗浄などの作業を行うことで、可能な限りスムーズに塗装を行います。
ただし、北海道や信越地方、東北などでは積雪があるため、塗装が完全にできない時期もあります。
これらの地域にお住まいの方で外壁塗装や屋根塗装の依頼をする際は、できれば6〜8月、12〜2月に依頼することはやめた方が良いかもしれません。
ただ、優良業者であればそもそも塗装ができない日に塗装をすることはありません。
できない場合はできないと伝えるでしょうし、できない中でも工夫して塗装を行うと思います。
そのため、しっかりとした業者選びをすれば、過度に心配する必要はないかと思います。
外壁塗装にふさわしくない月に塗装をするメリット
外壁塗装にふさわしくないといっても、あくまでふさわしいかどうかですので、塗装を行うことは可能です。
むしろ、こういった時期に塗装を依頼するメリットもあります。
比較的希望のスケジュールを組みやすい
塗装をしやすい春や秋は塗装の注文が集中するため、希望のスケジュールを組むことが少し難しくなります。
逆に、塗装にふさわしくない月に閑散期となる業者はある程度います。
そのため、ご自身の希望のスケジュールで塗装の日程を組んでもらいやすくなります。
割引してもらえる場合がある
業者によりますが、冬や夏に閑散期となる業者に依頼すると、ある程度割引をしてもらえる可能性があります。
なぜなら、できるだけ塗装の契約を取ろうとするからです。
ただし、それによって手抜き工事になっては意味がありません。
しっかりと相見積もりを取るなどして、優良業者に依頼をするようにしましょう。
冬は窓を開けずに過ごせる
冬に関しては、窓を開けずとも快適に過ごせるのもメリットと言えます。
塗装期間は、窓に塗料が飛散しないように、窓を養生とビニールテープで覆います。
そのため、窓を自由に開けることができません。
夏であれば、熱気がこもってしまい、冷房をつけることによって電気代が高くなるなどのデメリットがありますが、冬であればその心配はありません。
冬は塗装期間も比較的快適に過ごすことができるのは、メリットの一つと言えます。
塗装をする時期を選ぶポイント
ここまで、塗装にふさわしい月やふさわしくない月、塗装できる条件などについて説明してきました。
これまでのことを踏まえて、塗装をする時期を選ぶポイントについて説明します。
夏場を避けた方が良い方
夏場を避けた方が良いのは、塗装期間中も窓を開けて過ごしたいという方です。
塗装期間中は、窓を自由に開けることができません。
理由は、窓サッシや窓ガラスに塗料が飛散しないように、養生とビニールで覆うからです。
クーラーが苦手で窓を開けて過ごしたい、という方は夏場を避けることをおすすめします。
逆に、クーラーの中でも問題なく過ごせる、電気代が多少高くなる分には構わない、という方は夏場に塗装を依頼しても問題ないと思います。
梅雨時期を避けた方が良い方
梅雨時期を避けた方が良いのは、塗装工事をできるだけ早く終わらせたい、塗装期間が長引くのが嫌だという方です。
5月下旬から6月の梅雨の時期に塗装をすると、雨によって工期が長引く可能性が高くなります。
ただし、年によっては雨があまり降らなかったり、梅雨の時期がずれたりすることもあるため、一概には言えません。
塗装期間中は建築シートや看板シートなどで周囲から目立ったり、トラックの出入りなどで周囲に気を配る機会があります。
こういった部分が気になるから塗装はできるだけ早く終わらせたい、という方は梅雨時期を避けることをおすすめします。
冬場を避けた方が良い方
冬場を避けた方が良いのは、日当たりが悪い立地にお家がある方です。
気温が低くなりすぎたり、外壁に結露が出たりすると、塗装を中断する場合があります。
その上日当たりが悪いと、さらに作業できる時間が短くなってしまう可能性があります。
工期が多少長くなっても構わないという方であれば問題ないですが、そうでない方でお家の日当たりが悪い方は冬場は避けた方が良いかもしれません。
外壁塗装を成功させるためのポイント
次に、外壁塗装を成功させるためのポイントについて説明します。
信頼できる業者に依頼する
1つ目は、しっかりと信頼できる業者に依頼することです。
信頼できる優良業者であれば、塗装にふさわしくない月かどうかに関係なく、しっかりと塗装できる条件や仕様を守って塗装を行ってくれます。
信頼できる業者かどうかは、以下の4点を参考に選ぶことをおすすめします。
1.ホームページが充実しているか
塗装業者が信頼できるかどうかの指標として、ホームページは大切です。
ネットは記録に残るので、悪徳業者も嘘を書くことはできません。
とは言っても、一目見ただけではどの業者も自社の良い部分ばかり書いていますので、ここで紹介するような細かい部分を見て判断してください。
- 頻繁に更新されているか
- 施工前後だけではなく、施工工程の写真まであるかどうか
- 代表者プロフィールが信頼できそうか
特に、施工工程の写真をしっかり載せているかを見てみてください。
悪徳業者は施工工程を省いてることが多いので、施工工程の写真を載せることができません。
下の写真は弊社の施工事例の一部分です。
このように、施工工程を詳しく載せている会社は、信頼できると考えて良いでしょう。
2.許可証・資格があるかどうか
外壁塗装に悪徳業者の多い理由の一つとして、開業する際に資格が必要ないという点があります。逆に言うと、悪徳業者は信頼できる資格を持っていないことが多く、優良業者はこういった資格をしっかり持っていますし、ホームページにも明記してあります。以下の資格を持っている業者は、経験豊富で信頼できる業者と考えて良いでしょう。
・塗装技能士(1級と2級)
・建設業許可票
「塗装技能士」の部分を、「塗装技師」と書いていたり、単に「塗装技能士」としか書いていなかったりする業者は要注意です。はっきりと、「一級塗装技能士」「二級塗装技能士」と書いている業者を選びましょう。また、一級塗装技能士の受験資格は、実務経験が7年以上であるため、二級塗装技能士に比べて信頼できる業者と考えていいでしょう。
3.保険や保証が充実しているか
その業者が、建設業者向けの保険に加入しているかを確認するのも一つの手です。業者が下に書いてあるような保険に加入していれば、信頼できる業者だと思います。
- 建設工事保険
- 請負業者賠償責任保険
- リフォーム瑕疵保険
依頼する業者が「建設工事保険」や「請負業者賠償責任保険」に加入していれば、補修費用を保険で賄うことができます。
また、「リフォーム瑕疵保険」に入っていれば、施工中に家の一部を破損させてしまったり、倒産などにより補修できない状況に陥っても、保険会社からリフォーム修繕費用が賄われますので、契約をする前にこの部分をしっかり確認しておいてください。
そのほかにも、アフターフォローが充実している会社も信頼できます。何年間保証してくれるのか、外壁や屋根だけの保証なのか、付帯部まで保証してくれるのか、などの確認が重要です。15年保証と言っておきながら、保証範囲を極端に狭くしている業者もありますので、こういった部分をしっかり確認しておきましょう。
4.相見積もりをとって、内容を比較してみる
相見積もりとは、複数の業者に見積もりを取ることです。
一社だけに見積もりを取ると、その値段が正当なのか、判断がしづらいです。先ほども述べたように、外壁塗装には定価がないため、業者から本当らしく説明されると、不当な値段でも納得してしまうかもしれません。そこで、複数者に見積もりを取ることで、定価に近い価格帯を知ることができます。値段が著しく安い、または高い場合は、工事の質が悪かったり、悪徳業者であったりする可能性があるので、注意してください。
また、一社の見積書の内容にも、信頼できる業者かどうか判断するポイントはあります。
- 塗料名やメーカーが記載してあるかどうか
- 「3回塗り」と記載しているかどうか
- 下地処理の記載があるかどうか
- 数量が明記しているか
- 不明瞭なお金がないか
見積書とは、いわば約束事のようなものです。その約束が曖昧だと、信頼できる業者とは言えません。不明瞭なお金や分からない部分があるままに契約はしないようにしましょう。
希望時期の1〜2ヶ月前には業者に依頼する
塗装の時期にこだわりたいという方は、遅くとも希望時期の1〜2ヶ月前に業者に塗装を依頼することをおすすめします。
依頼が遅くなればなるほど、他の依頼が先に組み込まれていて希望の時期に工事ができなくなる可能性が高くなるからです。
特に、春や秋は塗装の注文が集中します。
また、人気業者であればあるほど、先々の日程は埋まりやすくなります。
そのため、早めに業者に塗装を依頼することをおすすめします。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回は、
【外壁塗装や屋根塗装にふさわしくない月】
・外壁塗装にふさわしくない条件
・外壁塗装にふさわしい条件
【外壁塗装にふさわしくない月に塗装をするメリット】
・比較的希望のスケジュールを組みやすい
・割引してもらえる場合がある
・冬は窓を開けずに過ごせる
【塗装をする時期を選ぶポイント】
・夏場を避けた方が良い方
・梅雨時期を避けた方が良い方
・冬場を避けた方が良い方
【外壁塗装を成功させるためのポイント】
・信頼できる業者に依頼する
・希望時期の1〜2ヶ月前には業者に依頼する
について説明してきました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
以上、サニー建設商事でした。