雨樋の補修・修理って必要なの?役割や補修の費用相場、費用を安く抑える方法について解説!
2021.11.21
目次
はじめに
こんにちは、佐賀市の外壁・屋根塗装専門店「サニー建設商事」の江川です。
みなさん、雨樋の役割をご存知でしょうか?
雨樋はどの家にもありますが、その役割をご存知の方はあまりいないように感じます。
今回は、
そもそも雨樋って何のためにあるの?
雨樋が故障するとどんな被害があるの?
雨樋修理っていくらくらいかかるの?
雨樋修理を安く抑える方法はあるの?
という方に向けて、
雨樋の役割
雨樋の故障による被害
雨樋修理の費用相場
雨樋故障の原因と対処法
雨樋修理を安く抑える方法
について説明していきます。
この記事を読んで、雨樋補修についての必要性を感じてもらえれば幸いです。
それでは参ります。
雨樋の役割
そもそも、雨樋とは何のためにあるのでしょうか。
ここでは雨樋の役割について説明してまいります。
雨樋は、屋根に降った雨水を集めて地面の排水口まで運ぶことを行なっています。
これにより雨樋は、大切な役割を果たしてくれているのです。
雨樋の役割は2点あります。
1つ目は、外壁の老朽化を防ぐことです。
もし雨樋がなかったら、屋根に降った雨水は外壁を伝って地面に流れていきます。
湿気は、外壁の耐久性を落とす原因となる環境です。
なぜなら、湿気があれば苔やカビが繁殖し、アレルギーの発生につながる危険性や、クラックがある場合はそこから雨水が侵入して雨漏りに繋がる危険性があるからです。
雨樋があることによって外壁に雨水が伝うことなく排水口まで流れることができ、外壁の老朽化を防いでくれているのです。
2つ目は、住宅の基礎部分の老朽化を防ぐことです。
最初にも述べた通り、雨樋を伝った水は排水口に流れていき、最終的には道路の側溝に流れたり雨水ますに溜まったりします。
これらの雨水が長い間地面に流れると、お家の基盤となる部分が老朽化してしまう危険性があります。
雨樋があることで、雨水はおうちに影響を与えない場所に流れていくのです。
このように、雨樋はお家の劣化を防ぐとても大切な役割を果たしてくれているのです。
雨樋の故障による被害
ここまで、雨樋には、外壁や住宅の基礎部分の老朽化を防ぐ役割があることをお伝えしました。
次に、雨樋の故障によって起こりうる被害についてお話しします。
外壁からの雨漏り
雨樋が正常に機能を果たしているのと、故障によって十分に果たしていないのとでは、どういった違いが想定されるでしょうか。
例えば外壁にひび割れ(クラック)があった場合、雨樋が正常に機能していれば、屋根からの雨水は雨樋を通って排水口に流れるわけですから、雨漏りに繋がる可能性は低くなります。
しかし雨樋が故障していて十分に機能していない場合、外壁に雨水が伝って流れることでひび割れ(クラック)部分から雨水が侵入し、雨漏りに繋がる危険性が高まります。
雨樋の劣化と外壁の劣化は同程度で進みますから、このような例は十分に考えられます。
このように、雨樋の故障は外壁からの雨漏りの危険性を高めてしまいます。
軒裏からの雨漏り
二つ目は、軒裏(軒下天井)からの雨漏りです。
外壁からの雨漏りと同様に、屋根からの雨水が軒裏(軒下天井)に伝って雨漏りをすることも考えられます。
そもそも、雨漏りが起こりやすいのは屋根、外壁の劣化したコーキングやひび割れ(クラック)などの隙間、軒下天井です。
雨樋が故障して機能を十分に果たさない場合、軒裏からの雨漏りの危険性も十分に考えられます。
近隣トラブル
3つ目の被害としては、近隣トラブルです。
雨樋が故障すると、雨水が雨樋の中を通らないため飛び散りやすくなります。
隣家との距離が近かった場合、その汚れた雨水が飛び散って、お隣のお家にかかってしまう可能性があります。
雨樋の故障は、ご自分のお家だけでなく周囲のお家にも被害を及ぼす可能性があるのです。
苔やカビの繁殖
4つ目は、苔やカビの繁殖です。
先ほどもお伝えした通り、外壁にとって湿気があるのは環境として好ましくありません。
湿気があると、苔やカビが繁殖しやすくなるからです。
川や田んぼが近いお家の外壁に苔やカビがつきやすいのも湿気によるものです。
このように雨樋の故障は多くの被害を引き起こしてしまうため、早めの修理が大切になってきます。
雨樋修理の費用相場
ここまで、雨樋には外壁や基礎の劣化を防ぐ役割があること、雨樋が劣化すると雨漏りや苔カビの繁殖、近隣トラブル等の被害が起こりうることを説明してきました。
次に、雨樋修理の費用相場についてご説明してまいります。
大まかな費用相場は、下の表のようになっています。
ただし、高所の修理の場合は足場代が別途かかることや、その他の理由によっては金額が安くなったり高くなったりすることがあります。
雨樋の故障の原因と対策法
次に、雨樋が故障する原因とその対策法についてご説明してまいります。
傾斜がずれている
一つ目は、雨樋の傾斜がずれてしまっていることです。
実は、雨樋は完全な水平ではありません。
雨樋に溜まった水が集水器に集まれるように、10mあたり3〜5cmの勾配をつけています。
この傾斜がなくなると、集水器に水が溜まらなかったり、逆に傾斜がつきすぎていると、集水器に水が流れすぎて排水が間に合わなかったりしてしまいます。
傾斜のずれは樋受け金具(上写真参照)の歪みが原因であることがほとんどであるため、対策としては樋受け金具の歪みを修正する作業が必要になります。
この修正作業は力加減が難しいため、ご自分でするのはお勧めいたしません。
専門業者に依頼されることをお勧めします。
経年劣化
二つ目は、経年劣化です。
雨樋の耐久年数は15年〜25年前後です。これくらいの年数が経ってくると、金具のサビや釘の外れ、カビやコケの発生などが生じてきます。これらの劣化症状が見られると、交換や塗装の時期になります。
しかし、費用を安く抑えるという観点でいくと、外壁塗装と同じタイミングで雨樋も塗装を行うことをお勧めします。
なぜなら、外壁塗装と雨樋の交換や塗装を別々で行うと、足場代や人件費が2倍かかってしまうからです。
二つを同時に行えば、これらの費用を節約することができます。
雪・風・台風
3つ目は、雪や風、台風による被害です。
佐賀では特に、台風による被害が起こりやすいと思います。
実は雨樋の被害は、1階よりも2階の方が起こりやすいです。
これは対策の取りようがないため、これらの自然災害が起こった後は、雨樋の故障が生じていないかこまめにチェックすることをお勧めします。
継ぎ手に隙間がある
継手とは、雨樋と雨樋の接続部分のことです。
少し見づらいですが、下写真の赤丸の部分が、継手が使われているところになります。
ここに隙間が空いていると、ここから雨水が漏れてしまいます。
原因としては接続不良や経年劣化です。
これが起こると外壁や軒裏に雨水が伝ってしまう危険性があるため、業者に修理を依頼することをお勧めします。
雨樋にゴミが詰まっている
雨樋の中でも、集水器と竪樋(たてどい:水が下方向に流れる縦向きの雨樋部分)は、特に詰まりが起こりやすいです。
この詰まりが起こってしまうと、集水器から水が溢れてしまい、軒裏や外壁に雨水が流れてしまう可能性があります。
そのため、1年に1回でいいので、梯子をかけて雨樋にゴミが溜まっていないかを確認することをお勧めします。
その際は、くれぐれも安全に気をつけてください。
費用を安く抑える方法
ここまで、雨樋には外壁や基礎の劣化を防ぐ役割があること、雨樋が劣化すると雨漏りや苔カビの繁殖、近隣トラブル等の被害が起こりうること、雨樋の故障には、ゴミの確認や金具の歪みを直す等の対策が必要であることを説明してきました。
さいごに、費用を安く抑える方法として、火災保険を利用する方法があります。
先ほど説明した、雪や風、台風による故障の場合は、火災保険に加入している方であれば補償の対象となります。
ただし、DIYで補修を行なった場合は火災保険の対象外となるので注意してください。
また、被害がわかってからできるだけ早く申請することをお勧めします。
関連記事
佐賀県での外壁塗装の助成金について(記事下部で火災保険についての説明あり)
おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回は、
雨樋の役割
雨樋の故障による被害
雨樋修理の費用相場
雨樋故障の原因と対処法
雨樋修理を安く抑える方法
について説明してきました。
この記事を読んで、ご自分のお家の雨樋を確認する方がひとりでもいらっしゃれば幸いです。
また、弊社では雨樋塗装も行なっております。雨樋についてわからないことがある際は、お気軽にご連絡ください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
以上、サニー建設商事でした。