雨漏りを防ぐ!ベランダ防水と外壁塗装の重要性を解説
2025.09.08
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はじめに
「ベランダにヒビが入ってるけど大丈夫?」「外壁塗装と一緒にベランダの防水も必要?」そんな疑問をお持ちではないでしょうか?
本記事では、外壁塗装 ベランダ 防水の関係性と重要性について、基本から分かりやすく解説します。防水工事の方法やそれぞれの特徴、実際に施工したお客様のケースまで、実用的な情報を盛り込みました。
この記事でわかること
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ベランダ防水とは何か、その目的と効果
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代表的なベランダ防水工事の種類と特徴
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FRP防水とウレタン防水の違い
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外壁塗装とベランダ防水を同時に行うべき理由
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放置すると起こる雨漏りや建物劣化のリスク
1.ベランダ防水の基本知識
1-1. ベランダ防水とは?その目的と効果
戸建て住宅のベランダは、日常生活の中でも意外と雨風や紫外線の影響を受けやすい場所です。ベランダで洗濯物を干す、家庭菜園を楽しむ、お子さまが遊ぶ――これらはごく普通の光景ですが、実はその床下にある「防水層」が劣化していると、家の内部構造に深刻なダメージを与える可能性があります。
ベランダ防水とは、ベランダの床面に雨水が染み込まないよう防水層を形成する工事です。この防水層は、雨水の侵入を物理的に遮断することで、下地のコンクリートや木材を湿気や腐食から守るという重要な役割を担っています。
防水処理がなされていない、あるいは劣化してしまったベランダでは、雨水がひび割れや隙間から浸入し、やがて下階の天井や壁にシミやカビを発生させることになります。放置すれば構造体の腐朽、鉄筋のサビ、さらにはシロアリの被害にもつながります。
実際、私が施工に伺ったお客様で「ベランダにヒビが入ってるけど、気にしてなかった」とおっしゃっていた方がいました。数年後、2階ベランダの下の部屋の天井に雨染みが広がってしまい、壁紙を全て張り替える大掛かりな内装工事が必要になりました。もし10年前にベランダ防水を点検していれば、数万円程度の補修で済んでいたのです。
防水工事は、単なる「見た目」の問題ではありません。住宅の寿命そのものに関わる根幹部分なのです。
1-2. ベランダの主な防水工事方法
現在、戸建て住宅で採用されているベランダ防水の工法にはいくつかの種類があります。どの工法にも特徴やメリット・デメリットがあり、家の構造やベランダの形状、使用頻度などに応じて最適な方法を選ぶ必要があります。
■FRP防水(繊維強化プラスチック)
FRPとは「Fiber Reinforced Plastic」の略で、ガラス繊維を混ぜたプラスチック素材を使った防水工法です。
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耐久性は非常に高く、10年~12年程度。
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硬化すると非常に丈夫で、摩耗や紫外線にも強い。
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一方で、硬すぎて揺れに弱いという特性があり、地震などでヒビが入ることがあります。
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主に新築住宅や軽量鉄骨系の住宅に多く採用されています。
施工時間が比較的短く、1~2日で仕上がるため、忙しいご家庭にも好まれます。
■ウレタン防水(塗膜防水)
液状のウレタン樹脂を何層にも塗り重ねて、防水層を作る工法です。
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柔軟性があり、ヒビ割れに強く追従性が高い。
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形状が複雑なベランダにも適応可能。
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ただし、仕上がりは職人の腕に左右されやすく、施工精度が重要になります。
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耐用年数は7年~10年程度。
私の自宅でもウレタン防水を採用しました。多少の地震でも表面が割れることはなく、補修もローラーで部分的に塗れるので手軽です。特に防水性が復活する「トップコート塗り替え」を3年おきに行えば、耐久性をしっかり保てます。
■シート防水(塩ビ・ゴム)
塩化ビニールや合成ゴムの防水シートを床に張り付ける方法です。
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工場で均一に加工されたシートを使用するため、品質が安定しています。
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施工時間が短く、1日で仕上がることも可能。
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ただし、複雑な形状には対応しにくく、接着の強度に依存する面もあります。
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耐久性は10年~15年と最も長め。
マンションやアパートではよく使われる方法ですが、戸建て住宅でも、四角くシンプルなベランダであればおすすめできます。
1-3. FRP防水とウレタン防水の違い
戸建て住宅に多く採用されているのが「FRP防水」と「ウレタン防水」の2種類です。この2つは見た目が似ていても、性能やメンテナンス性が大きく異なります。
比較項目 | FRP防水 | ウレタン防水 |
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耐久性 | 約10〜12年 | 約7〜10年 |
柔軟性 | 低い(固い) | 高い(柔らかい) |
メンテナンス性 | トップコート必須 | 補修が簡単、柔軟に対応可能 |
費用感 | やや高め | 比較的安価 |
施工時間 | 1~2日 | 2~3日 |
雨天の影響 | 雨に弱い | 比較的雨に強い |
FRPは耐久性と美しさを重視したい方、ウレタンはコストパフォーマンスや柔軟な施工を重視したい方におすすめです。
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2.外壁塗装とベランダ防水のタイミング
2-1. 塗り替えや防水工事のベストな時期
外壁塗装やベランダ防水工事は、施工の時期を間違えると、費用もリスクも膨らんでしまいます。
ベストなタイミングは、築10年が経過したあたりです。新築時の防水処理や塗装は、おおよそ10年で劣化が始まるため、この時期に外壁とベランダ両方を一度に点検・施工することで、雨漏りを未然に防ぎ、コストも抑えることができます。
例えば、私が担当したあるお客様は、築12年目に外壁の色あせが気になりご相談に来られました。点検してみると、ベランダの床面には小さな亀裂が発生し、防水層も薄くなっており、雨が入り込みやすい状態でした。結果的に、外壁塗装とベランダ防水をセットで施工したことで、足場代や施工費を約20%削減することができました。
また、施工に最適な季節も重要です。ベストシーズンは春(4月~6月)と秋(9月~11月)。気温と湿度が安定しており、塗料や防水材の乾燥がスムーズに進むため、施工の品質も向上します。
2-2. 雨漏りが発生する前にできること
雨漏りが起きてからでは、対処費用が数倍に膨らむこともあります。
雨漏りは、外壁やベランダの防水層の劣化が原因で発生することが多く、初期段階では目に見える症状が出ないため、気づかないうちに進行してしまいます。被害が広がると、天井や壁紙の張り替え、柱の補修、断熱材の入れ替えなど、数十万円から百万円以上の修繕が必要になることも珍しくありません。
未然に雨漏りを防ぐために有効なのが、定期的なプロによる点検とメンテナンスです。
以下のようなサインが出ている場合は、すぐに専門業者に相談してください。
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ベランダの床にひび割れやふくれがある
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雨のあとに水たまりが残る
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外壁に**チョーキング(白い粉)**が出ている
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塗装が剥がれている、ひびが入っている
これらはすべて、防水性能の低下を示す兆候です。こうしたサインを見逃さず、早めに対処することで、大きな被害を防ぐことができます。
2-3. 定期点検で劣化を見逃さないためのポイント
外壁塗装とベランダ防水は、「10年おきに点検」と「3〜5年おきに簡易チェック」をセットで行うのが理想です。
定期点検の際には、以下のような項目を重点的に確認することが大切です。
外壁チェックポイント
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色あせや塗膜のはがれ
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クラック(ひび割れ)
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チョーキング現象(触ると白い粉がつく)
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シーリング材の劣化や亀裂
ベランダチェックポイント
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防水層のひびや膨れ、剥がれ
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排水溝の詰まりや水たまり
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表面の摩耗、トップコートの劣化
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コケやカビの発生
特にシーリング材の劣化は、外壁とベランダのどちらにも影響する共通ポイントであり、雨水が入り込む入口になる最も危険な部位です。シーリングの割れは小さくても、そこから大量の水が侵入してしまうケースがあります。
私が点検で伺ったあるお宅では、築8年でシーリングが深く割れており、防水層も剥がれていました。雨漏りが発生する直前の状態で、未然に補修ができました。このように早期発見・早期対策が、家の寿命と住み心地を守る鍵になります。
3.外壁塗装とベランダ防水の費用感
3-1. 一般的な外壁塗装の相場とその要因
外壁塗装の費用は、家の大きさや塗料の種類、施工方法によって大きく変わります。
一般的に、延べ床面積30坪(約100㎡)の戸建て住宅で外壁塗装を行う場合、相場は約80万円〜120万円です。
主な費用項目は以下の通りです。
費用項目 | 相場価格帯 | 内容 |
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足場設置費 | 15万〜25万円 | 安全面確保と作業効率化 |
高圧洗浄費 | 1万〜3万円 | 塗装前の下地処理 |
下地補修費 | 2万〜10万円 | クラック(ひび割れ)やシーリングの修繕 |
塗料・材料費 | 20万〜40万円 | 使用する塗料の種類により大きく異なる |
塗装施工費 | 30万〜50万円 | 外壁への塗装作業の人件費を含む |
さらに、塗料の種類により耐用年数やコストが変動します。
塗料の種類 | 耐用年数 | 特徴 |
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アクリル系塗料 | 約5〜7年 | 安価だが耐久性は低め |
シリコン系塗料 | 約10年 | バランス型、コストと耐久性が良好 |
フッ素系塗料 | 約15年 | 高耐久だが価格は高め |
無機塗料 | 約20年 | 最長クラスの耐候性、最も高価 |
私が担当したお客様の中には、「最初は安い塗料でいいと思っていたけど、結果的に高耐久の塗料にして良かった」と満足された方が多くいます。10年ごとに塗り直すのではなく、15年持つ塗料で1回の施工費を抑えるという発想も、賢い選択です。
3-2. ベランダ防水工事の価格帯と見積もりのポイント
ベランダ防水の工事費用は、防水工法・面積・劣化状況によって変わります。
一般的な戸建て住宅のベランダ(約4〜6㎡)の場合、防水工事の相場は7万円〜15万円前後です。
主な工法別の費用相場は以下の通りです。
防水工法 | 単価(㎡あたり) | 特徴 |
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ウレタン防水 | 4,000〜7,000円 | 柔軟で施工性が高く補修もしやすい |
FRP防水 | 5,000〜9,000円 | 高耐久だが揺れやひびに弱い場合もある |
シート防水 | 5,000〜10,000円 | 施工が早く品質が安定 |
ベランダ防水の見積もりを依頼する際は、次の3点に注目することが大切です。
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工法と使用材料が明記されているか
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下地処理やトップコートの内容が含まれているか
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保証内容と施工後のメンテナンスの有無
以前、私が施工した現場では、過去に他社で簡易な塗装だけ行われており、肝心の下地補修やトップコートが施工されていませんでした。結果、2年で劣化が進み、再施工が必要になってしまいました。安さだけでなく、施工内容の中身を見ることが重要です。
3-3. 費用を抑えるためのリフォーム方法
外壁塗装とベランダ防水を同時に行うことが、最も費用対効果の高い方法です。
両方を別々に施工すると、足場設置費が2回分発生してしまいます。1回あたりの足場代が約20万円だとすれば、外壁とベランダを同時に施工することで20万円近くのコストカットが可能です。
さらに、同時施工なら以下のようなメリットもあります。
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業者との打ち合わせが一度で済む
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工期が短縮される
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全体の仕上がりに統一感が出る
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維持管理のスケジュールが一本化できる
また、費用をさらに抑える方法として「助成金・補助金の活用」も検討してみてください。多くの自治体では、外壁や屋根の省エネ改修や耐震補強を目的とした助成制度を設けており、条件を満たせば10万円〜30万円程度の補助が出ることもあります。
まとめ
外壁塗装とベランダ防水は、どちらも戸建て住宅における「雨漏り防止」のために欠かせない重要な工事です。
ベランダの防水層が劣化すると、外壁からではなく床面から浸水が起こるリスクが高まり、放置すれば構造体の腐食やカビ被害につながる恐れもあります。
この記事では、外壁塗装とベランダ防水の基本知識から、施工のタイミング、費用相場、そして費用を抑えるためのポイントまで詳しく解説しました。
どちらの工事も築10年前後での点検・メンテナンスが最適です。
「まだ大丈夫」と思っていても、目に見えない劣化が進んでいるケースもあります。
後回しにせず、今のうちから専門業者に相談しておくことが、家を長持ちさせ、修繕費を抑える最善の対策です。
✅ 外壁塗装やベランダ防水を検討中の方へ
ご自宅の外壁やベランダにひび割れ、色あせ、水たまりなどの気になる症状がある場合は、まずは無料点検を受けてみることをおすすめします。
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私が担当しました!

営業
生嶋 大貴Shojima Daiki
お客様のニーズをしっかりとお聞きし、最適な提案をさせていただきます。
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所有資格
- 外壁診断士
- 外壁アドバイザー
- 石綿作業主任者
- 有機溶剤作業主任者