外壁塗装は夏が狙い目!?その理由と施工法を探る
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「外壁塗装のタイミングっていつがベストなんだろう?」「夏の暑さでも本当に塗装できるの?」と疑問に思ったことはありませんか?この記事では、戸建て住宅の外壁塗装において「夏」がなぜ狙い目なのか、具体的なメリットや施工法を解説します。
戸建て住宅の外壁塗装や屋根塗装を検討中の方は、ぜひ最後までお読みください。
目次
1.外壁塗装を夏に行うメリット外壁塗装を夏に行うメリット
1-1 快適な作業環境と品質安定
外壁塗装を成功させるためには、安定した気候条件が欠かせません。とくに塗料の乾燥や密着性には、気温や湿度が大きく影響します。夏場、特に梅雨明けから9月初旬にかけては晴天率が高く、降水量も少なめであるため、塗装工事にとって非常に理想的なシーズンといえます。
たとえば、関東地方では、7月中旬から8月末にかけて、過去5年間の統計を見ると1週間のうち5日以上が晴れという週も珍しくありません。天候に左右されにくいため、工程が遅延しにくく、計画通りに作業が進むというメリットがあります。
また、日中の気温が20~30度前後で安定している日が多いことも見逃せません。この温度帯は、主要塗料メーカーが定める「理想的な塗装条件」にも合致しており、塗料の硬化速度が適切で塗膜がしっかりと形成されやすいのです。塗装の密着性が高まることで、ひび割れや剥がれといった施工不良のリスクが大幅に減少します。
実際に私たち塗装会社の現場でも、夏季の施工は職人の作業効率が上がりやすく、全体の完成度が高まる傾向があります。夏の暑さが心配されがちですが、朝夕の涼しい時間帯に作業を集中させるなどの工夫で対応可能です。施工スケジュールが読みやすく、無駄な中断も少ないため、品質面でも時間面でも効率的なシーズンであると断言できます。
1-2 湿度と温度管理の重要性
塗装工事の品質において、気温以上に重要視すべきなのが湿度と寒暖差です。湿度が高すぎると、塗料が空気中の水分を吸収し、乾燥に時間がかかるほか、塗膜の仕上がりが不安定になる可能性があります。特に湿度が85%を超えると、塗料がしっかりと硬化せず、ムラや剥がれが生じやすくなるため、施工には不向きな条件となります。
ただし、夏場は湿度が高い日も多いものの、午後から夜間にかけて湿度が急上昇することは比較的少なく、日中の施工時間を適切に選べば問題なく対応可能です。実際の施工現場では、午前中から昼過ぎまでの時間帯に集中して作業を行うことで、高湿度の影響を最小限に抑えることができています。
さらに注目したいのが寒暖差の小ささです。冬場は昼夜の気温差が10℃以上になる日も多く、塗膜が一部だけ硬化したり、乾燥不良による塗り直しが発生することがあります。しかし夏は朝晩の気温変動が少なく、全体が均一に乾燥しやすいため、塗装の仕上がりが非常に安定しやすいのです。
加えて、塗装作業を行う職人にとっても、寒さによる手先の感覚の低下や足場の凍結といったリスクが少ないのが夏の魅力です。快適な気候の中で集中力を維持しやすく、細部まで丁寧に塗装できる環境が整いやすいといえるでしょう。
1-3 夏場の塗装効果と断熱性
「夏に外壁塗装をしても、すぐに劣化してしまうのでは?」という不安を抱く方も多いかもしれません。しかし、現在の塗料技術は非常に進化しており、夏の過酷な環境にも高い耐候性を持つ製品が数多く登場しています。
たとえば、遮熱塗料や断熱塗料は、太陽の熱エネルギーを反射または遮断する機能を備えており、屋外からの熱の侵入を大幅に抑えることができます。特に遮熱塗料は、外壁の表面温度を最大で15℃程度低下させることが可能で、これにより室内温度が2~4℃下がる効果が見込まれます。
私たちが実際に施工した東京都江戸川区の築18年の戸建て住宅では、2023年8月に遮熱塗料を使った外壁塗装を実施しました。施工前後で温度を測定したところ、施工後の室内温度は平均3℃の低下が見られ、「以前はエアコンを24℃に設定しても汗をかいていたが、施工後は28℃でも涼しく感じる」とご家族から喜びの声をいただきました。
さらに、室内温度が下がることによって、エアコンの使用時間や出力が抑えられ、年間で最大20%の電気代削減に成功した例も報告されています。これは一時的な快適さだけでなく、家計の節約にもつながる大きな利点です。
夏に外壁塗装を行うことで、美観の向上と同時に断熱機能を高め、光熱費削減という経済的メリットも得られるため、タイミングとして非常に理にかなっています。
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2.外壁塗装の施工時期の比較
外壁塗装は、一年中いつでもできるように思えますが、実は施工時期によって仕上がりや耐久性、コストパフォーマンスに大きな差が出ます。この章では、春・夏・秋・冬の塗装時期それぞれの特徴を比較し、どの季節が最も適しているのかを検証します。実際に現場で塗装に携わってきた経験をもとに、季節ごとのメリット・デメリットを詳しくご紹介します。
2-1 春と夏の違い
春と夏は、外壁塗装に適しているとされる代表的な季節です。しかし、実際にはいくつかの違いがあります。
まず春(3月~5月)は気温が安定し始め、湿度も比較的低く、塗装にとって好条件がそろう季節です。塗料の乾燥がスムーズに進みやすく、施工の品質も安定します。また、春は雨が少ない時期とされ、特に4月中旬から5月にかけては塗装工事のスケジュール管理がしやすい傾向にあります。
ただし、春の最大の注意点は花粉と黄砂です。空気中に浮遊する粒子が塗装面に付着してしまうと、仕上がりがザラついたり、ムラが出たりする可能性があります。実際に2022年の現場では、塗装面に黄砂が混入し、やり直しになったケースもありました。
一方、夏(7月〜9月)は晴天が続き、施工の計画が立てやすいという強みがあります。特に梅雨明け直後の7月中旬から8月は、湿度や気温の条件もよく、塗料の硬化が非常にスムーズに進みます。遮熱・断熱塗料との相性も良く、夏に施工して夏の快適性を高めるという実利的な効果も期待できます。
したがって、春は穏やかな気候で作業しやすいが、空中の汚染物質に注意が必要。夏は天候が読みやすく施工精度が高まるが、高温対策として職人の作業時間を柔軟に調整する工夫が必要です。
2-2 冬の塗装リスクと注意点
外壁塗装は冬にも実施可能ですが、他の季節と比べてリスクが高い施工時期です。冬は気温が低く、地域によっては朝晩の氷点下や霜の影響を受けるため、塗料の乾燥や硬化が遅れる傾向にあります。
塗料メーカーは、施工に適した気温を5℃以上と定めている場合が多く、実際に5℃を下回ると、塗膜がしっかりと形成されず、耐久性に問題が出る可能性があります。特に外壁塗装においては、「きれいに仕上がっているように見えても、数年後に浮きや剥がれが発生する」といった事例もあるため注意が必要です。
さらに、日照時間の短さも冬の施工における課題です。夏場に比べて1日あたりの作業可能時間が2〜3時間短くなるため、工程が遅れやすく、全体の工期が長引くリスクがあります。職人の手配や足場費用が延びることで、結果的にコスト増となるケースもあります。
私たちの施工実績でも、冬に塗装を行った現場では、気温の変化に対応するために加熱器具を導入したり、工程を分割して進行した経験があります。こうした追加対応は可能ですが、手間やコストがかかるため、冬は避けた方が無難だと言えます。
2-3 秋の塗装メリット
秋(9月中旬~11月)は、春と並ぶ「塗装のベストシーズン」として知られています。気温と湿度が安定しており、塗料の乾燥条件が非常に整いやすいことが大きな理由です。実際、秋に施工した現場では塗装面の密着性が良く、仕上がりにムラが出にくいという傾向が強く見られます。
特に10月は、平均気温が20℃前後で推移し、日中の湿度も60%前後に落ち着いている地域が多いため、塗装の品質を重視する方には理想的な季節と言えます。雨の回数も少なく、台風さえ回避できれば非常にスムーズな施工が可能です。
しかし、秋にも注意点はあります。10月以降は日没が早くなり、17時以降の作業が難しくなることや、11月後半から急に気温が低下することがあるため、スケジュール管理と天気予報の確認は欠かせません。
また、秋は「リフォームシーズン」として人気が高く、施工会社の予約が取りづらいことがあります。早めの計画と相談が成功のカギとなります。
3.完了後のメンテナンスとアフターケア
外壁塗装は、施工が終わればそれで完了ではありません。美しい外観と高い断熱効果を長期間維持するためには、日々のメンテナンスやアフターケアが非常に重要です。この章では、夏に外壁塗装を行った後の暮らしをより快適にする方法や、性能を維持するための具体的なポイントをご紹介します。実際の施工現場で感じた「塗って終わりではない現実」も交えながら解説します。
3-1 エアコンとの相性と快適な部屋作り
夏に外壁塗装を実施した家庭では、エアコンとの相乗効果で室内環境が大きく変化します。特に遮熱・断熱塗料を使用した場合、外気の熱を反射・遮断することで室温の上昇を抑え、冷房効率が向上します。
弊社で2023年に施工した千葉県習志野市の一戸建てでは、遮熱塗料を使用した結果、施工後の8月中旬に室内温度が施工前より平均3.5℃低下しました。家主様からは「エアコンの設定温度を28℃にしても快適だった」「夜中の寝苦しさが軽減された」との声をいただきました。
塗装完了後には、エアコンのフィルター清掃や室内の断熱カーテンの導入もあわせて実施すると、外壁の断熱性能と相まって冷暖房効率が飛躍的にアップします。光熱費の節約につながるだけでなく、環境負荷の軽減にも貢献します。
3-2 性能を維持するための注意点
せっかく高品質な塗料で外壁を仕上げても、適切なメンテナンスを怠れば性能は徐々に低下していきます。塗装完了後に特に注意すべきは、定期的な目視点検と清掃です。
塗装直後は見た目も鮮やかで機能的にも問題ありませんが、1年に1回のペースで外壁の表面状態を確認することが推奨されます。苔やカビの発生、ひび割れ、チョーキング(白い粉状のものが手につく現象)が見られた場合、早期の対応が必要です。
また、高圧洗浄機での清掃は便利ですが、塗膜を傷めるリスクがあるため、水圧は控えめに設定するか、専門業者に依頼するのが安心です。弊社でも、アフターケアとして3年ごとの無料点検と洗浄サービスを提供しています。こうしたサービスを活用することで、塗料の機能を長持ちさせることができます。
3-3 劣化を防ぐためのポイント
外壁塗装の劣化を防ぐためには、日常的にできる小さな工夫が大切です。まず、植木やガーデニング用品を外壁の近くに置かないことが基本です。植物の水やりや土埃が壁に飛び散ると、カビや汚れの原因になり、塗膜の劣化を早めることがあります。
次に、雨どいの定期的な掃除も忘れてはいけません。雨水が適切に流れないと、外壁の一部に集中して水分がかかり、塗膜がはがれやすくなる要因となります。実際に雨どいの詰まりを放置したことで、外壁の一部が黒ずみ、再塗装が必要になったケースも見られました。
さらに、台風や豪雨後には、外壁の状態を確認する習慣をつけましょう。目立った被害がなくても、微細なヒビや水染みが発生している場合があります。早期発見と対処が、補修コストを最小限に抑える秘訣です。
まとめ
「外壁塗装 夏」は、ただの季節的なタイミングではなく、施工品質と快適な住環境を両立できる絶好のシーズンです。この記事では、夏に外壁塗装を行う具体的なメリットと、施工後の効果的なメンテナンス方法について詳しく解説しました。
夏に外壁塗装を行うべき主な理由は以下の通りです:
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天候が安定しており、施工スケジュールが組みやすい
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塗料の乾燥が適切に進み、仕上がり品質が高まる
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遮熱・断熱塗料との相性が良く、省エネ効果が得られる
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施工後もエアコンとの連携で室内が快適になる
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メンテナンス次第で効果を長期維持できる
さらに、春や秋との違い、冬の施工リスクなども比較しながら、夏という季節がもたらす塗装工事の恩恵を紹介しました。多くのご家庭で夏の塗装によって、室内温度の低下や電気代の削減など、具体的な成果が得られている事例も多数存在しています。
外壁塗装は「いつやるか」が成功の鍵です。夏は外壁塗装に最適なシーズンであり、塗料の性能を最大限に活かせる時期です。塗装後も正しいアフターケアを行うことで、美しさと機能を長く保てます。
私が担当しました!

営業
江川 拓Egawa Taku
お客様お一人お一人に安心できる塗装工事をご提供できるように、努力してまいります。
どんなご要望にも誠心誠意お応えします。お気軽にご相談ください。
所有資格
- 外壁診断士
- 外壁アドバイザー
- カラーコーディネーター
- 有機溶剤作業主任者