油性塗料vs水性塗料 外壁塗装の真実と失敗しない選び方
はじめに|「油性塗料と水性塗料、どっちがいいの?」と悩むあなたへ
いつも塗るばいブログをご覧いただきありがとうございます!塗るばいは佐賀を中心に、地域密着型の外壁塗装専門店として、外壁塗装、屋根塗装、屋根カバー工法、屋根葺き替え、防水工事、雨漏り修理など、幅広いサービスを提供しています。当店では高品質な塗装を手頃な価格でご提供し、お客様の住まいをより長持ちさせるお手伝いをしています。
戸建て住宅の外壁塗装を検討すると、最初に立ちはだかるのが「油性塗料と水性塗料、どちらを選べば良いのか?」という疑問です。インターネットにはたくさんの情報が溢れていますが、結局どちらが本当に良いのか、明確な答えが見つからずに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、「外壁塗装 油性塗料」を軸に、塗料の違い・メリット・デメリット・選び方のコツまで、塗装業者のプロ視点から徹底解説します。実際に現場で多くの住宅を塗装してきた経験をもとに、実体験エピソードも交えてお伝えします。
この記事でわかること
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油性塗料と水性塗料の基本的な違いと特性
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外壁塗装で選ぶべき塗料の基準
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それぞれの塗料が向いている住宅・気候条件
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後悔しない塗料の選び方
この記事を読んでほしい人
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戸建て住宅の外壁塗装や屋根塗装を検討している方
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初めての塗装工事で失敗したくない方
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10年以上もつ長持ち塗料を選びたい方
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メンテナンスの頻度を下げたい方
戸建て住宅の外壁塗装、屋根塗装を検討中の方は、ぜひ最後まで読んでみてください!
1.油性塗料と水性塗料の基本理解
1-1 外壁塗装における油性塗料とは?
外壁塗装に使用される油性塗料とは、塗料をシンナーなどの有機溶剤で希釈して使用する塗料です。この塗料は乾燥すると塗膜が非常に強固になり、耐久性・密着性・防水性に優れているため、長期間にわたって外壁を保護する力があります。
油性塗料の特徴
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耐久性の高さ:油性塗料の耐久年数は約10〜15年とされており、水性塗料よりも長寿命です。台風やゲリラ豪雨、猛暑など、日本特有の過酷な気候条件にも強く、塗り替えの頻度を減らしたい方に適しています。
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優れた密着力:金属やモルタル、コンクリートなど、下地に関わらず高い密着力を発揮するため、塗膜の剥がれや浮きを防止します。
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防水性に優れる:塗膜がしっかり硬化することで、水の浸入を防ぐバリアを形成。特に、雨漏りが心配な外壁や屋根には最適です。
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紫外線に強い:直射日光に長時間さらされる環境でも、色あせや塗膜の劣化が起こりにくいのが特徴です。
施工事例から見る実例
実際に弊社が施工した築15年の戸建て住宅では、油性シリコン塗料を使用しました。そのお客様から12年後に「色あせもなく、ひび割れもない」とのお声をいただいております。メンテナンスの頻度を下げたい方には、コストパフォーマンスが非常に高い選択肢となります。
油性塗料のデメリット
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施工中のニオイ:シンナーなどの有機溶剤特有の刺激臭が強いため、工事中に窓が開けられない、ペットや小さな子どもへの影響が心配という方には不向きな場合があります。
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施工環境に制限あり:換気が不十分な室内や、近隣への臭気配慮が必要な住宅地では施工に注意が必要です。
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高い施工技術が必要:油性塗料は乾燥が早いため、職人の技術によって仕上がりに差が出やすく、信頼できる業者選びが重要です。
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水性塗料に比べ費用が高め:高性能ゆえに、材料費と工賃の両方が若干割高になる傾向があります。
1-2 水性塗料の特徴と利点
水性塗料とは、塗料を水で希釈するタイプの塗料です。以前は「耐久性が劣る」というイメージもありましたが、近年では技術が飛躍的に進歩し、性能の高い水性塗料も多数登場しています。
水性塗料の特徴
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臭いが少ない:水を希釈剤としているため、シンナー臭がほとんどなく、住みながらの施工でも快適です。小さなお子様や高齢者、ペットがいる家庭におすすめです。
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環境への負荷が少ない:VOC(揮発性有機化合物)の排出が少ないため、人体や地球環境への影響が少ない塗料として注目されています。特に環境意識の高い方からの支持が多くなっています。
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価格が比較的リーズナブル:油性塗料に比べてコストを抑えられる傾向があるため、予算を優先したい方にも適しています。
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施工性の高さ:乾燥が穏やかでムラになりにくく、作業効率が良いことも、業者にとっての利点です。
実際の施工例
3歳のお子様がいるご家庭で、「工事中の臭いが心配」とご相談を受けました。そこで、水性ラジカル制御型塗料を提案したところ、「臭いも気にならず、子どもも快適に過ごせた」と喜びの声をいただきました。現在もきれいな状態を保っており、水性塗料の進化を実感する結果となりました。
水性塗料のデメリット
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耐久年数が油性よりやや短い:製品にもよりますが、一般的な水性塗料の耐久性は7〜10年程度とされています。長期間メンテナンスをしたくない場合は、上位グレードの製品を選ぶ必要があります。
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気象条件の影響を受けやすい:湿度の高い日や気温が低い冬場は、乾燥に時間がかかり、施工スケジュールが遅れる可能性もあります。
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密着力がやや劣る:ツルツルした金属や旧塗膜など、密着が難しい下地には不向きな場合があり、下塗り処理が重要になります。
1-3 油性塗料と水性塗料の違い
両者の違いは、単に「水かシンナーか」という希釈剤の違いにとどまらず、耐久性・施工性・健康・環境・コストと多岐にわたります。以下の表にまとめます。
比較項目 | 油性塗料 | 水性塗料 |
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希釈剤 | シンナーなどの有機溶剤 | 水 |
耐久年数 | 約10〜15年 | 約7〜10年 |
臭い | 強い(刺激臭あり) | 弱い(ほぼ無臭) |
施工費用 | やや高め(高性能) | 比較的安価 |
環境負荷 | 高い(VOC排出あり) | 低い(VOC少なめ) |
適用場所 | 屋外全般、金属・コンクリート・屋根などに最適 | 屋内外、モルタル・サイディングなど住宅向け |
施工の自由度 | 雨天や密閉空間では制限あり | 住みながら施工しやすい |
施工者の技術依存度 | 高い(乾燥が速い) | 比較的扱いやすい |
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2.外壁塗装における耐久性の比較
戸建て住宅の外壁塗装を考えるとき、「どのくらい持つのか?」という耐久性の疑問は必ず浮かびます。
「外壁塗装 油性塗料」というキーワードで検索している方の多くが、費用対効果とメンテナンス頻度について知りたいと感じています。
このセクションでは、油性塗料と水性塗料の“耐久性”の違いに焦点を当て、それぞれの維持管理や将来性についてもわかりやすく解説します。
2-1 油性塗料の耐久性と維持管理
油性塗料は、長期的な外壁保護に最適な選択
「外壁塗装 油性塗料」といえば、最も評価されるのが10年〜15年という圧倒的な耐久年数です。
溶剤にシンナーなどの有機溶剤を使うことで、塗膜の硬化度が高くなり、紫外線や雨風に対する抵抗力が強まります。
【維持管理面】
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点検は5〜7年ごとでOK
塗膜の劣化サインは目視で分かりやすく、塗り替えタイミングの判断がしやすい。 -
再塗装の手間も少ない
塗料の密着力が高いため、旧塗膜の下処理にかかる時間も比較的短く済みます。 -
雨漏り対策としても優秀
高い防水性能を持ち、クラック(ひび割れ)からの雨水侵入を防止する効果が期待できます。
2-2 水性塗料の耐久性とメンテナンス
水性塗料は、適切な環境で使えば十分な耐久性を発揮
技術の進歩により、近年の水性塗料の性能は飛躍的に向上しています。
特に、耐候性の高い水性フッ素系やラジカル制御型の水性塗料では、7〜10年の耐久性を実現しています。
【メンテナンス面】
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塗膜の劣化が穏やか
チョーキングや色褪せのスピードが緩やかな製品が増えており、劣化が目立ちにくい。 -
DIYではやや扱いやすい
低臭性・水での洗浄が可能なため、小規模補修やタッチアップに向いている。 -
施工時の制限が少ない
環境に優しく、近隣住民への配慮が必要な都市部や密集地域で重宝されます。
2-3 環境への影響と持続性
外壁塗装は“環境負荷”にも配慮する時代へ
近年では、ただ長持ちするだけでなく「地球環境に優しい塗料かどうか」も判断基準になりつつあります。
そこで注目されているのが、油性塗料と水性塗料の“持続可能性”の違いです。
VOC排出量に注目
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油性塗料のVOC排出量は高い
シンナーなどの有機溶剤が蒸発するときに発生するVOC(揮発性有機化合物)は、人体や大気汚染の原因になることもあります。 -
水性塗料はVOCが極めて少ない
環境負荷が低く、住宅地や学校・病院周辺での使用が推奨されています。
地球にも優しい塗料を選ぶなら水性が有利
とはいえ、環境性だけを重視して耐久性を犠牲にするのも得策ではありません。
そのため、高耐久型の水性塗料を選ぶことが、持続可能性と耐久性のバランスを取る最善策となります。
また、一部の油性塗料でも低VOCタイプが登場しており、環境配慮型の選択肢も徐々に増えています。
3.油性塗料vs水性塗料、最終的に選ぶべきは「目的との相性」
外壁塗装を検討するうえで、多くの方が「油性塗料のほうが長持ちしそう」「水性塗料のほうが安全そう」という印象を持たれます。
実際には、それぞれの塗料には明確な特徴と使い分けのポイントが存在します。
ここでは、最終的にどちらを選ぶべきか、具体的な判断材料を交えて解説していきます。
3-1 どちらが良いのか?選択のポイントは「性能 × 環境」
耐久性とコストのバランスを見るなら油性塗料
「外壁塗装 油性塗料」というキーワードで検索する方が最も気にしているのが**“長く持つかどうか”**。
確かに、油性塗料は10〜15年の耐久性を誇り、頻繁なメンテナンスが不要です。
特に以下のようなケースでは、油性塗料の使用がおすすめです。
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沿岸部や風雨が強い地域
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築年数が経過している建物で外壁の劣化が進んでいる場合
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1回の施工費用は高くても、長期的コストを抑えたい方
私自身がリフォーム担当として伺った静岡の海沿いの住宅では、油性塗料を使ったことで塩害による劣化が大幅に軽減されました。住人の方も「以前よりもひび割れが少なくなり、安心して暮らせる」と話してくれました。
安全性や施工環境を優先するなら水性塗料
一方、水性塗料は臭いが少なく、VOC排出量が少ない環境配慮型です。
施工中の近隣トラブルを避けたい場合や、小さなお子様・ペットのいる家庭に適しています。
また、次のようなケースでは水性塗料がベストな選択となります。
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住宅が密集した市街地での工事
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外壁の素材が比較的新しいサイディングボードなどの場合
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短期的な費用負担を抑えたい場合
特に、最近では水性でもフッ素やラジカル制御型といった高耐候性タイプが主流になりつつあり、7〜10年の耐久性を持つ製品も多く登場しています。
3-2 環境や用途に応じた選び方
【ケース別ガイド】
条件 | おすすめ塗料 | 理由 |
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海沿い・豪雪地帯 | 油性塗料 | 高い耐水性と密着性が環境に強い |
学校や病院に近い住宅地 | 水性塗料 | 低臭・安全性が重視される |
15年以上持たせたい | 油性塗料 | 長期耐久性が優れている |
初期費用を抑えたい | 水性塗料 | 比較的安価で導入しやすい |
SDGsや環境配慮を意識したい | 水性塗料 | VOCの発生がほとんどない |
プロの視点からの塗料選定
私たち塗装業者の現場では、下地の状況・立地条件・お客様のライフスタイルまで考慮して、塗料を選定しています。
実際には、「外壁塗装 油性塗料」にこだわりすぎることで、現場に合わない施工になるケースもあるため、塗料選びは業者との相談が不可欠です。
3-3 最後に考慮すべきファクター:「ライフプランとメンテナンス意識」
最終的に、外壁塗装で大切なのは「10年後にもう一度塗り直す前提で考えるかどうか」という視点です。
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将来的に売却を考えている住宅であれば、コストパフォーマンス重視で水性塗料も選択肢になります。
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定住予定で、長期的に安心したい方には、多少費用が高くても油性塗料の高耐久性が心強いでしょう。
また、「どこまで自分でメンテナンスできるか」という視点も重要です。
油性塗料は耐久性がある分、補修には専門技術が必要なことが多く、DIYには不向きです。
水性塗料なら、補修や再塗装が比較的簡単にできる製品もあり、メンテナンスの自由度が高くなります。
まとめ
「外壁塗装 油性塗料」というキーワードを軸に、耐久性・環境性・コストの視点から油性塗料と水性塗料の違いを見てきました。
どちらの塗料も一長一短があり、「絶対にこっちが正解」というものではありません。
だからこそ重要なのは、自宅の立地・家族構成・将来の生活設計を踏まえた上で、最適な塗料を選ぶことです。
最後に一つだけ伝えたいのは、「塗料選びは“長持ちのため”だけでなく、“暮らしを守るため”でもある」ということ。
塗装は見た目を整えるだけではなく、家の寿命と安心を延ばす大切な工事です。
塗るばいでは、佐賀でお客様にピッタリの塗装プランを提案しています。佐賀の外壁塗装、屋根塗装、防水工事は塗るばいにお任せください!!
私が担当しました!

営業
江川 拓Egawa Taku
お客様お一人お一人に安心できる塗装工事をご提供できるように、努力してまいります。
どんなご要望にも誠心誠意お応えします。お気軽にご相談ください。
所有資格
- 外壁診断士
- 外壁アドバイザー
- カラーコーディネーター
- 有機溶剤作業主任者