外壁塗装における3回塗りの効果と必要性
いつも塗るばいブログをご覧いただきありがとうございます!塗るばいは佐賀を中心に、地域密着型の外壁塗装専門店として、外壁塗装、屋根塗装、屋根カバー工法、屋根葺き替え、防水工事、雨漏り修理など、幅広いサービスを提供しています。当店では高品質な塗装を手頃な価格でご提供し、お客様の住まいをより長持ちさせるお手伝いをしています。
目次
はじめに|「外壁塗装 3回塗りとは?」と検索したあなたへ
「外壁塗装って3回塗る必要があるの?」「2回じゃダメなの?」「業者に勧められたけど、なんだか疑問…」
そう感じたあなたは、非常に鋭いです。なぜなら外壁塗装における“塗り回数”は、施工の品質や家の寿命を大きく左右する重要ポイントだからです。
この記事では、戸建て住宅の外壁塗装・屋根塗装・防水工事を専門とする私たちが、プロの視点から「3回塗りとは何か?」「なぜ必要なのか?」を丁寧に解説していきます。
現場でよくあるご相談、2回塗りで失敗した事例、塗料の選び方や施工工程まで、初心者の方にも分かりやすく網羅しています。
この記事でわかること:
-
外壁塗装の3回塗りが必要な理由
-
各工程(下塗り・中塗り・上塗り)の役割
-
2回塗りとの違いとそのリスク
-
塗料の種類と、塗り回数との関係性
-
優良業者の見分け方とトラブルを防ぐチェック項目
これから外壁塗装を検討している方、業者との見積もりで迷っている方、過去の工事で不安を感じた方も、ぜひ最後まで読んでください。後悔しない塗装工事の第一歩がここにあります。
1.外壁塗装における3回塗りの必要性
1-1.見た目だけでなく「家の寿命」を守る技術
外壁塗装の目的は、色を塗ってキレイに見せることだけではありません。
建物の外壁材や下地を、紫外線・雨・風・熱・湿気などの自然環境から守る“保護膜”を形成することが、本来の目的です。
そしてこの保護膜をしっかり形成するためには、「下塗り→中塗り→上塗り」という3工程を丁寧に行う必要があるのです。
「1回でも多く塗れば安心」ではない|意味のある3回塗り
塗装工事では単に「回数を多く重ねれば良い」というわけではありません。
それぞれの工程にはきちんとした役割と順番があり、その目的を理解していない業者に任せてしまうと、せっかくの塗料も効果を発揮できず、施工後数年で劣化することも。
1-2.2回塗りで施工された家の“悲劇”
築18年の戸建て住宅(サイディング外壁)のお客様からの相談。
「10年前に塗装したのに、もう外壁が粉を吹いてヒビが入ってきたんです」
調査した結果、前回の業者は下塗りを省略して、2回塗りで施工していたことが判明。
その影響で、塗膜が密着せず防水性が著しく低下し、外壁材が劣化。補修費用も当初想定の2倍近くに膨らんでしまいました。
1-3.なぜ3回塗りが重要なのか?
■ 下塗り(シーラー・フィラー)
-
目的:塗料の密着を高める接着剤的な役割
-
外壁材(サイディングやモルタルなど)と中塗り・上塗りの塗料がしっかり密着するように「のり」の役割を果たします。
-
下塗りを省略すると、塗料がすぐに剥がれるリスク大。
■ 中塗り
-
目的:塗膜に厚みを持たせる、色ムラをなくす
-
耐久性の要。中塗りをしっかり行うことで塗膜が均一に形成され、外壁に対する紫外線や雨風の耐性が向上します。
■ 上塗り
-
目的:仕上がりの美しさ、防水性、UVカット機能
-
最も外側にくる塗装で、美観はもちろん、塗料が本来持つ性能を最大限に発揮させる仕上げの役割があります。
▼合わせて読みたい▼
2.3回塗りと2回塗りの違い
2-1.実は「価格よりも重要」な見えない価値
項目 | 3回塗り | 2回塗り |
---|---|---|
耐用年数 | 約10〜15年 | 約5〜7年 |
見た目 | ムラなく艶やか | 色ムラ・艶ムラが出やすい |
剥がれにくさ | 高密着で耐久性◎ | 剥がれ・ヒビが出やすい |
トータルコスト | 長期的にお得 | 再塗装が早まり高くつく |
2回塗りにして費用を抑えようとするのは、一見合理的に思えますが、次回の塗り替え時期が早まり、結果としてコスト高になるケースが非常に多いです。
2-2.塗料の選び方と3回塗りの相性
塗料にも種類があり、それぞれに特徴・価格・耐用年数が異なります。
しかし、どの塗料を選んでも3回塗りを行わなければ性能は発揮されません。
塗料の種類 | 耐用年数 | 価格帯 | 特徴 |
---|---|---|---|
アクリル | 5〜7年 | 安価 | 安いが耐久性が低い。現在はほぼ不採用 |
ウレタン | 8〜10年 | 中 | 柔軟性があり、細かい装飾部にも対応しやすい |
シリコン | 10〜15年 | 中〜高 | 現在主流。コスパと耐久性のバランス◎ |
フッ素 | 15〜20年 | 高 | 高耐久。屋根や直射日光が強い外壁に最適 |
無機塗料 | 20年以上 | 非常に高価 | 耐候性・耐熱性・不燃性が高い。高級志向向け |
たとえフッ素や無機塗料のような高性能塗料でも、2回塗りでは宝の持ち腐れ。
逆に言えば、適切な3回塗りをすれば、シリコン塗料でも十分な耐久性を得られるのです。
2-3.外壁塗装の全体工程と所要日数
塗装工事の流れを事前に把握しておくと、工事期間中のストレスも軽減できます。
-
現地調査・診断(1日)
-
足場の組立(1日)
-
高圧洗浄(1日)
-
養生(1日)
-
下塗り(1日)
-
中塗り(1日)
-
上塗り(1日)
-
最終チェック・足場解体・清掃(1〜2日)
合計:7〜10日程度が平均
※雨天や強風による工事の延期もあるため、多少の余裕を見ておきましょう。
ワンポイント注意:
各塗装工程の合間に**適切な乾燥時間(インターバルタイム)**を確保しているかが非常に重要です。
この工程を省く業者は、見た目はキレイでも数年後にトラブルになりやすいので要注意。
3.塗装後の管理とメンテナンス
外壁塗装や屋根塗装などのリフォーム工事を行った後、その美しさと機能性を長期間維持するためには、施工後の管理と定期的なメンテナンスが非常に重要です。ここでは、塗装後に注意すべきポイントや、塗膜を長持ちさせるための具体的な対策について詳しくご紹介します。施工直後の取り扱いから、保証内容までをしっかりと理解しておくことで、大切なお住まいを長く良好な状態に保つことができます。
3-1. 乾燥時間の重要性
外壁や屋根の塗装において、「3回塗り」は一般的な施工方法であり、下塗り・中塗り・上塗りの各工程ごとに十分な乾燥時間を確保することが、仕上がりの品質に大きく関わってきます。とくに、塗膜の剥がれや膨れを防ぐためには、それぞれの層が完全に乾いた状態で次の工程に移ることが重要です。
目安として、下塗りから中塗り、中塗りから上塗りの間には、それぞれ4〜6時間以上の乾燥時間を設けるのが理想とされています。ただし、気温や湿度、風通しの良さといった現場環境によって、乾燥にかかる時間は大きく変わるため、職人の経験と判断力が問われる場面でもあります。
実際に、真夏の炎天下で施工を行った現場では、早く仕上げたいという理由から乾燥時間を短縮して塗り重ねたところ、1年後に塗膜の膨れが発生してしまったというケースがありました。このような失敗を避けるためにも、スケジュールに余裕を持ち、工程ごとの適切な乾燥時間を守ることが不可欠です。
3-2. 塗装後の注意点
塗装工事が完了した直後の外壁や屋根は、見た目は完成していても、塗膜が完全に硬化しきっていない場合があります。一般的には、塗膜が完全に硬くなるまでにおよそ7〜10日ほどかかるため、その間は慎重に扱う必要があります。
以下のような点に特に注意しましょう:
-
洗車や窓掃除で外壁に水がかからないようにする
施工直後の塗膜は、水分に非常に敏感です。水がかかることで表面がムラになったり、汚れが定着しやすくなったりする恐れがあります。 -
新築同様の外壁に物を立てかけない
無意識に物を外壁に立てかけてしまうと、まだ柔らかい塗膜が変形したり、傷がついたりする可能性があります。特に脚立や自転車など、重たいものは要注意です。 -
雨の日の前後は、乾燥遅れに注意する
天候が不安定な日が続く場合、乾燥が遅れがちになります。塗膜の仕上がりにも影響を与えるため、天候の確認と対応が重要です。
施工後しばらくは、美観と耐久性を保つためにも、こうした基本的な注意点を守るようにしましょう。
3-3. 施工後の保証内容について
信頼できる塗装業者を選ぶ際には、施工後の保証内容を確認することも大切なポイントです。優良な業者であれば、塗装工事の品質に自信を持っており、最長で10年間の施工保証を提供している場合もあります。
また、使用する塗料のメーカーと連携し、製品保証をつけるケースも増えています。これにより、万が一施工に問題が発生した際にも、迅速かつ適切な対応を受けることが可能になります。
筆者が所属する施工会社では、工事が完了した後に以下の3つの書類をお客様にお渡ししています:
-
施工完了報告書:工事内容や工程、使用した材料の写真などを記録した書類
-
保証書:保証期間や内容、対応範囲を明記した文書
-
使用塗料一覧:塗料のメーカー、品番、色番号などをまとめた資料
これらの資料は、万が一のトラブル時に役立つだけでなく、住宅の資産価値評価や売却時にも「しっかりとしたメンテナンスがされている住宅」であることの証明となります。将来を見据えた管理のためにも、大切に保管しておきましょう。
まとめ
外壁塗装と一言でいっても、その中には多くの技術や知識が詰まっています。中でも「3回塗り」は、見た目の美しさと耐久性を両立させるために欠かせない基本的な工程です。この3回塗りを丁寧に行うことが、結果として住まい全体の寿命を大きく延ばすことにつながります。
改めて、「外壁塗装における3回塗り」とは――
外壁塗装では、以下の3つの工程を順番に重ねていく「3回塗り」が基本となります。
下塗り(プライマー)
外壁材と塗料の密着性を高めるための下地処理。傷んだ外壁にそのまま塗料をのせても剥がれやすくなってしまうため、この工程は非常に重要です。下塗りによって塗膜の定着性が高まり、仕上がりの耐久性にも大きく影響します。
中塗り(ベースカラー)
実際の色味や厚みを出すための中間層。塗料の性能をしっかりと発揮させるために、決められた塗布量と乾燥時間を守って行います。ここで手を抜いてしまうと、塗膜の強度が落ち、色ムラやひび割れなどのトラブルにつながる可能性があります。
上塗り(トップコート)
最後に仕上げとして重ねる塗装層。見た目の美しさや艶を演出するだけでなく、紫外線・雨風・汚れからの保護機能を担います。中塗りとのバランスがとれて初めて、美観と機能性を両立させることが可能になります。
この3回塗りを丁寧に実施することで、以下のような効果が期待できます:
✅ 外壁を長く保護し、住まいの寿命を延ばすための基本中の基本
塗膜は外壁を紫外線や雨風から守る「盾」のような存在です。しっかりと塗り重ねることで、防水性や耐久性が向上し、外壁材そのものの劣化を防ぎます。これは結果的に、家全体の構造体の劣化を抑え、住まいの寿命を延ばすことにつながります。
✅ 塗料の性能を最大限引き出すための正しい施工法
どれだけ高性能な塗料を使っても、施工方法が間違っていればその性能は発揮されません。適切な塗布量、乾燥時間、下地処理などをしっかりと守った3回塗りこそが、塗料本来の機能を最大限に引き出すための正攻法です。
✅ コストを抑える近道ではなく、将来の補修コストを防ぐ最善策
「2回塗りで済ませたほうが安く済む」と考えがちですが、短期間で再塗装が必要になるようでは、本末転倒です。3回塗りによって塗膜の持ちが良くなることで、再塗装のサイクルが延び、結果的に長期的な費用を抑えることができます。
塗装というと、どうしても表面の艶や色合いといった「見た目」に意識が向きがちですが、本当に大切なのは“塗膜の中身の品質”です。塗料の選定や職人の技術、施工管理など、目に見えない部分にこそ塗装の価値があります。
長く快適に住み続けられる家をつくるためには、こうした基本を丁寧に積み重ねていくことが何より重要です。「美しさ」も「耐久性」も、両方を兼ね備えた外壁塗装を実現するために、信頼できる業者と共に正しい施工を選びましょう。
塗るばいでは、佐賀でお客様にピッタリの塗装プランを提案しています。佐賀の外壁塗装、屋根塗装、防水工事は塗るばいにお任せください!!
私が担当しました!

営業
國分大輔Kokubu Daisuke
誠心誠意ご対応させていただき、お客様がご満足いただける工事を行えるよう尽力いたします。よろしくお願い致します。