梅雨の外壁塗装は可能か徹底解説
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「梅雨に外壁塗装をしても大丈夫?」「雨が多い時期の施工って、ちゃんと仕上がるの?」
このような不安を抱えている方は多いはずです。この記事では、梅雨の時期に外壁塗装は本当にできるのかを徹底的に解説します。
今回の記事では、梅雨時期における外壁塗装の可否について、天候の影響、使用する塗料の選び方、実際の施工現場の体験談などをもとに詳しく紹介します。
【この記事で分かること】
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梅雨時の外壁塗装の注意点と成功の秘訣
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雨でも施工可能なケースと不可なケース
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梅雨に適した塗料の種類と特徴
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信頼できる業者の選び方
【この記事を読んでほしい人】
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戸建て住宅の外壁塗装を検討している方
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梅雨前後のスケジュールで塗装工事を考えている方
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長持ちする塗装のために、最適なタイミングを知りたい方
目次
1.梅雨における外壁塗装の基本知識
1-1. 外壁塗装とは何か
外壁塗装とは、建物の外壁に専用の塗料を塗り、雨風や紫外線から住宅を守る工事のことです。
戸建て住宅では、新築から10年を目安に1回目の塗り替えが推奨されています。塗料の劣化を放置すると、ひび割れ、雨漏り、カビの発生など、住宅の寿命を縮める原因にもなります。
また、外観の美しさを保つだけでなく、防水性・断熱性・遮熱性の向上といった機能的メリットも得られます。
1-2. 梅雨時の塗装の特徴
「梅雨 外壁塗装」と聞くと、施工に向かない時期と思われがちです。たしかに雨が多い時期ではありますが、絶対にできないわけではありません。
【塗装ができる日もある】
気象庁のデータによれば、関東地方の梅雨(6月〜7月)でも、1ヶ月のうち10日〜15日程度は晴れる日があります。この晴れ間を利用すれば、通常通り塗装工事は可能です。
【湿度が高いと失敗リスクも】
塗料がしっかりと乾燥するには、湿度85%以下、気温5度以上が基本条件です。梅雨時にはこれを上回る湿度の日が多く、乾燥不良や塗膜の剥がれが起こりやすいため、職人の判断が重要になります。
1-3. 施工に適した塗料の選び方
梅雨に塗装を行う場合は、塗料選びが非常に重要です。通常の水性塗料では乾燥に時間がかかり、施工にリスクが伴います。以下のような塗料がおすすめです。
① 速乾性塗料
ラジカル制御型塗料や溶剤系シリコン塗料は、速乾性が高く、湿度の高い日でも比較的安定した仕上がりが期待できます。実際に弊社でも梅雨時の施工で多く採用しています。
② 防カビ・防藻性能付き塗料
梅雨の湿気は、カビや藻の発生を招きます。そのため、防カビ・防藻成分を配合した塗料を使用することで、長期的な美観維持につながります。
③ 弾性塗料
雨風によるクラック(ひび割れ)を防ぐために、伸縮性のある弾性塗料も梅雨の施工に適しています。特に築年数の経った住宅にはおすすめです。
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2.外壁塗装時の湿度70%の影響
2-1. 湿度が高いときの作業の注意点
梅雨の時期に外壁塗装を計画する際、多くの方が最も気にされるのが「湿度の高さによる塗装への影響」です。特に日本の梅雨は長期間にわたり高湿度状態が続くため、塗装業者や住宅の施主にとって慎重な対応が求められます。湿度が高くなると、塗料の乾燥に影響が出るだけでなく、施工そのものの質や耐久性にも大きな影響を及ぼす可能性があります。
一般的に、湿度が70%を超える環境では、塗料が本来の性能を発揮しにくくなります。乾燥速度が遅くなることで、塗料の内部に含まれる揮発成分が十分に蒸発せず、塗膜の硬化不良を引き起こす恐れがあります。その結果、塗装面の耐久性が低下したり、表面の仕上がりが不均一になったりするリスクが高まります。
とくに注意すべきなのは、外気の湿度だけでなく、施工を行う時間帯によっても湿度の変化が激しいことです。朝夕は特に湿度が高くなりやすく、安易に「今日は晴れているから大丈夫」と判断してしまうと、思わぬ失敗に繋がることもあります。そのため、施工前には必ず湿度計を用いて正確な数値を確認し、無理に作業を進めない判断が重要になります。
2-2. 発生するリスクとその対策
湿度が高い状況で塗装を行うと、様々な不具合やリスクが発生する可能性があります。とくに水性塗料を使用する場合は、空気中の水分を吸収しやすくなるため、乾燥に時間がかかり、仕上がりに悪影響を与えるケースが多く見られます。湿度が高いと、塗装面が乾かないまま次の工程に移ってしまうことがあり、その結果、ベタつき、塵やホコリの付着、色ムラなどが発生するリスクが高まります。
また、乾燥中に雨が降ってしまうと、塗膜が流れてしまう「流れ塗り」や、乾燥不足により塗膜にまだら模様ができる「ムラ」などのトラブルが起きやすくなります。こうした問題が発生すると、再度塗り直しが必要となり、コストや工期の増加を招くため、事前のリスク回避が極めて重要です。
対策としては、まず第一に、塗装日を慎重に選定することが挙げられます。天気予報だけでなく、湿度予報や気象庁の観測データも併せてチェックすることで、より正確な判断が可能になります。また、必要に応じて湿度管理が可能な設備を導入したり、風通しの良い時間帯や気候条件の整った日を選んで作業を進めるといった工夫も効果的です。
2-3. スケジュールの調整方法
筆者がこれまでに担当した現場の中でも、湿度の高さが大きな問題となった事例がありました。築18年になる木造戸建て住宅で、使用したのは一般的な水性シリコン塗料です。この現場では、朝方は天候が安定しており、湿度も60%台と比較的良好だったため、通常通り作業を開始しました。しかし、午後に入ると天候が急変し、湿度が急上昇。気づけば80%を超える状態になっており、塗装面には乾燥不良によって白く曇ったような「白化現象」が発生してしまいました。
この現象は塗料の乾燥途中に湿気を多く含んだ空気にさらされることで発生し、表面に白い膜のようなものができてしまう現象です。仕上がりの美観を大きく損なうだけでなく、塗料の本来の性能も発揮されにくくなります。その結果、塗装面全体を再施工することとなり、予定していた工期よりも2日以上延びてしまいました。
この経験から得られた教訓は、「気温だけでなく湿度の推移にも細かく注視すること」の重要性です。特に梅雨時期は、朝と午後、または日によって湿度が大きく変動するため、1日の中で最も安定した時間帯を選んで作業するスケジューリングが不可欠です。また、現場ごとに「どの程度の湿度までであれば安全に作業が可能か」という基準を設けておくと、判断ミスを減らすことができます。
このようなトラブルを未然に防ぐには、まず塗装前に湿度計を使用して現場の状況を確認し、湿度が65%以下であることを目安に作業を進めることが大切です。どうしても梅雨に塗装を行う必要がある場合は、湿度管理が徹底できる業者を選び、状況に応じて作業時間を調整する柔軟な姿勢が求められます。なお、塗料メーカーによっては「施工推奨湿度70%未満」と明記されているケースもありますので、使用する塗料の特性もよく確認しましょう。
3.梅雨の時期に外壁塗装を依頼するメリット
3-1. 早めのメンテナンスの重要性
外壁塗装は、単に住宅の外観を美しく保つための「見た目のリフォーム」と捉えられがちですが、実は住宅の寿命を守るための“予防医療”のような役割を果たしています。建物は年数の経過とともに、外壁の塗膜が劣化し、細かいひび割れ(クラック)やコーキング(目地のシーリング材)の痩せや剥がれなどが発生します。こうした劣化を放置すると、そこから雨水がじわじわと侵入し、内部の木材が腐食したり、断熱材が濡れてカビの温床になるなど、構造的な被害につながる恐れがあります。
梅雨入り前に塗装工事のタイミングが合わなかった場合でも、梅雨の最中に作業を進めることで、湿気や長雨によるさらなる被害のリスクを抑えることができます。特に築10年以上が経過している住宅の場合、塗装メンテナンスの遅れが致命的なダメージに直結することもあるため、できるだけ早めの対応が肝心です。
**実際、私自身も築13年目の自宅において、梅雨の時期に外壁塗装を実施した経験があります。**工事中は天候の不安がつきまといましたが、塗装業者がしっかりとした施工スケジュール管理と天気予測を行い、晴れ間を見て効率的に作業を進めてくれたおかげで、仕上がりは非常に満足のいくものでした。その結果、梅雨明け後の台風シーズンにも万全の備えができ、安心して夏を迎えることができました。
3-2. 依頼のタイミングと業者選びのポイント
梅雨の時期は、外壁塗装の業界にとっては一般的に「閑散期」とされています。その理由は、連日続く雨の影響でスケジュールが組みにくく、工事が予定通りに進行しないリスクがあるからです。しかし、これは逆に考えれば「依頼の狙い目」とも言えるタイミングです。
通常、繁忙期には予約が取りづらくなる優良業者も、梅雨の時期であれば比較的スケジュールに余裕があり、柔軟に対応してもらえる可能性が高くなります。また、業者側も施工時期に余裕があるため、現地調査や見積もり説明も丁寧に対応してくれる傾向があります。
このようなタイミングでこそ、**「信頼できる業者選び」が成功の鍵を握ります。**たとえば、以下のような基準を明確に掲げている業者は非常に信頼度が高いです:
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雨天時は必ず施工を延期するという判断基準を持っている
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湿度が80%以上の時は作業を中止するなど、環境条件を厳格に管理している
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使用する塗料の特性や施工条件について事前にしっかりと説明がある
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工事中の天候変化に応じた対応策(防水シートや簡易養生など)を提示してくれる
梅雨という不安定な季節だからこそ、こうしたプロ意識の高い業者を選ぶことで、施工の質が担保され、長期的にも満足のいく結果が得られます。
3-3. 雨漏り防止のための工事の必要性
外壁塗装や屋根の塗膜は、年数とともに紫外線や風雨にさらされ、徐々に劣化していきます。特に、梅雨のように長期間にわたって雨が降り続く季節には、小さなクラックや目地の隙間から水が浸入し、内部構造を一気に侵食してしまう危険があります。
「最近、壁紙が一部浮いてきた」「天井の角にカビが発生している」などの異変に気付いたら、それはすでに雨水が内部に浸入しているサインかもしれません。梅雨の間であっても、こうした兆候がある場合は、できるだけ早く専門業者に診断を依頼し、防水処理や補修工事を検討する必要があります。
塗装工事と同時に、以下のようなセット施工を行うことで、根本的な雨漏り対策が実現できます:
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外壁のクラック補修とシーリングの打ち直し
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屋根の防水塗装や、必要に応じたシート防水の施工
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雨樋や軒天の補修、排水経路の確認と改善
実際の事例として、築20年の木造住宅で梅雨時に外壁と屋根の同時施工を行ったケースでは、施工前に雨漏り被害があったにも関わらず、梅雨明け後の集中豪雨では一切の漏水がなく、完全に問題が解消されました。**このように、適切な時期に、適切な方法で工事を行うことの重要性は非常に高いのです。
まとめ|梅雨に外壁塗装を成功させるには?
梅雨の時期は雨が多く、外壁塗装には不向きだと思われがちですが、実は晴れ間をうまく活用すれば施工は十分に可能です。近年は天気予報の精度も高くなっており、計画的に工事を進めることができます。業者と相談しながら、数日間の晴天が見込まれるタイミングを狙いましょう。
また、梅雨時の外壁塗装では、湿度や乾燥時間への配慮が非常に重要です。空気中の湿度が高いと塗料の乾燥に時間がかかるため、施工不良の原因になることもあります。そのため、速乾性に優れた塗料や湿気に強い塗料を選ぶことが成功のカギとなります。製品ごとの特性を理解し、最適な塗料を選ぶようにしましょう。
さらに、梅雨における外壁塗装の成功には、経験豊富な業者の存在が欠かせません。天候の急変やスケジュールの調整など、天気に左右される施工には柔軟な対応力が求められます。これまでに梅雨の施工実績が豊富な業者であれば、的確な判断と段取りで安心して任せることができるでしょう。
外壁や屋根の塗装をお考えの方は、梅雨だからと諦めず、ぜひこの記事を参考にしてみてください。適切な時期の見極めと信頼できる業者選びによって、梅雨時でも質の高い外壁塗装を実現することが可能です。住まいの美観と耐久性を保つためにも、計画的な塗装を検討してみてはいかがでしょうか。
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所有資格
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- 外壁アドバイザー
- 石綿作業主任者
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