軒下天井に使われる塗料の種類とは?EP・AEP・NADの違いについて解説!
こんにちは、「塗るばい」でお馴染みの佐賀県佐賀市の外壁塗装・屋根塗装専門の工務店「サニー建設商事」です。
今回は、軒下天井の塗装に使われる塗料の種類と代表的な塗料についての内容です。
それでは参ります。
目次
軒下天井の塗装に使われる塗料の種類
軒下天井に使われる塗料の種類は、以下の3つに分けられます。
・EP(エマルションペイント)
・AEP(アクリルエマルションペイント)
・NAD(アクリル樹脂系非水分散系塗料)
EPとAEPは、昔は区別して使用されていましたが、現在の市場に流通するEP(エマルションペイント)のほとんどはAEP(アクリルエマルションペイント)であるため、今では同じ意味で混同して使われます。
これまでの軒下天井の塗装には、水性のエマルション塗料が多く使用されてきましたが、近年ではケイカル板やベニヤ板に塗ることが可能なNAD(アクリル樹脂系非水分散系塗料)が使用されることが増えてきました。
以前はSOP(合成樹脂調合ペイント)を使っていたことがありますが、油性であることから近年の環境問題にそぐわないため、現在では使われておりません。
エマルションペイントとは
エマルションとは、液体の中に他の液体が溶けずに分散していることを言います。
乳濁液(にゅうだくえき)または乳剤(にゅうざい)とも言います。
身近な例としては、マヨネーズ・木工用接着剤・アクリル絵の具・アスファルト舗装のシール剤などが挙げられます。
塗料におけるエマルションでは、樹脂が水に分散している状態のものが水性エマルション塗料で、樹脂が有機溶剤(シンナー)に分散している状態のものが溶剤系エマルション塗料です。
しかし、エマルションペイントというと、一般的には水性エマルションペイントを指すことが多いです。
EP・AEP
EP・AEPの特徴
水溶性であるため水に薄めることができ、安全です。
NADに比べて安価ですが、接着性では劣ります。
EP・AEPの代表的な塗料
ビニデラックス300(関西ペイント)
※揮発性有機化合物(VOC)をほとんど含みません。
ハケ塗りに優れており、ハケ目が少なく肌触りの良い、美しい均一な塗面が得られます。
ハケ塗り以外にローラー塗りも可能で、作業性に優れた塗料です。
※揮発性有機化合物(VOC)・・・大気中にある揮発性有機化合物のうち沸点が50℃〜260℃(WHO基準による)の物質の総称で、その種類は数百種類にもおよぶ。
エコフラット100(日本ペイント)
ビニデラックス300(関西ペイント)と同様に、揮発性有機化合物(VOC)をほとんど含みません。
防藻・防カビ・抗菌アルデヒド類吸着機能をもった、環境に配慮した合成樹脂のエマルションペイントです。
マルチエースⅡ(アステックペイント)
軒下天井用の弱溶剤系塗料です。
防カビ・防藻性を持った塗料で、艶消しタイプのため、落ち着いた仕上がりになります。
NAD
NADの特徴
EPに比べて接着性や耐水性が高く、ヤニ止め効果があります。
主に改修に使われます。
NADの代表的な塗料
ケンエースG-Ⅱ(日本ペイント)
ヤニ止めやシミ止め効果、防カビ性などに優れており、強い付着性を有する壁面用艶消し塗料です。
下地への影響が非常に少なく、素材への浸透力が非常に良いです。
また、耐水性、耐アルカリ性にも優れています。
アレスセラマイルド(関西ペイント)
内壁・外壁どちらにも塗装をすることが可能で、ツヤあり、ツヤ消し、半ツヤいずれにも対応しています。
防カビや防藻性、ヤニ止め、シミ止め、アク止めなどの効果があります。
速乾性にも優れており、後期短縮が可能です。
セラミタウンマイルド(エスケー化研)
ファインセラミック技術により、低帯電性、高塗膜高度、親水性を有しており、塗膜が汚れにくくなっています。
塗膜表面にセラミック成分が配向するため、高い耐候性を実現します。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回は、軒下天井用塗料について、
【EP・AEP】
・EP・AEPの特徴
・EP・AEPの代表的な塗料
・ビニデラックス300(関西ペイント)
・エコフラット100(日本ペイント)
・マルチエースⅡ(アステックペイント)
【NAD】
・NADの特徴
・NADの代表的な塗料
・ケンエースG-Ⅱ(日本ペイント)
・アレスセラマイルド(関西ペイント)
・セラミタウンマイルド(エスケー化研)
について説明してきました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
以上、サニー建設商事でした。