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スレート屋根のカバー工法におすすめの屋根材、アスファルトシングルとは?

アスファルトシングル

こんにちは、「塗るばい」でお馴染みの佐賀県佐賀市の外壁塗装・屋根塗装専門の工務店「サニー建設商事」です。

今回は、屋根材の一種「アスファルトシングル」についての内容です。

海外では一般的な屋根材として使われているアスファルトシングルは、他にはないメリットがあることから、アスファルトシングル屋根材の新築を検討している方や葺き替えに使用する方も増えてきています。

 

今回はこのアスファルトシングルについて、

・アスファルトシングルって何?
・アスファルトシングルのデメリットって何?

・アスファルトシングルの寿命は何年?
・アスファルトシングルの評価はどう?
・アスファルトシングル葺きの厚さはどれくらい?
・アスファルトシングルの材料は何?

これらの疑問についてご説明していきます。

それでは参ります。

 

アスファルトシングルとは

アスファルトシングルとは、瓦屋根やスレート屋根と同様に、日本で使われている屋根材の一種です。

アスファルトシングルはもともと北米でよく使われていた屋根材で、100年以上前から使用されている歴史のある屋根材です。

日本でも建築基準法の改正によって使用することが認められ、それ以来マンションや戸建て住宅の屋根材として使われるようになりました。

 

アスファルトシングルは、ガラス繊維(グラスファイバー)基材にアスファルトを浸透させてコーティングし、表面に石粒を吹き付けて接着・着色して作る屋根材です。

シート状で扱いやすいことから、複雑な形状の屋根に対しても施工することができます。

 

石粒の色によって様々なカラーバリエーションがあるため、洋風な家だけでなく落ち着きのある和風の家にもマッチさせることができます。

「アスファルトルーフィング」と混合されることがありますが、「ルーフィング」とは屋根の下葺き材に使われる防水シートのことなので、アスファルトシングルとは別物になります。

 

アスファルトシングルのメリット

防水性に優れている

アスファルトシングルは仕上げ材に防水シートが使われている屋根材であるため、防水保証が10〜30年の商品が数多く販売されています。

アスファルトシングルが防水性に優れている理由として、釘等を極力使わない点が挙げられます。

トタン屋根やスレート屋根、ガルバリウム鋼板などの屋根材では、ルーフィング(屋根の下葺きに使う防水シート)を固定する際に、釘・ビス・タッカー(大きいホチキスのような物)等を多く使います。

工事後にしっかり試験を行うため大きな心配は必要ありませんが、ルーフィングに穴を多く開けて施工するため、雨漏りの危険性はわずかですが出てきます。

一方アスファルトシングルの屋根は、専用のセメント(専用の接着剤)を使用することで、ルーフィングの開ける穴の数を少なく済ませることができ、雨漏りの可能性を少しでも少なくすることができます。

 

ただし、屋根の形状によっては釘を多めに打たなくてはいけないことがあったり、ビスやタッカーをできるだけ使わずに施工できる業者は限られるため、注意が必要です。

 

防音性が高い

アスファルトシングルの特徴として、屋根材の表面に天然石(細かい石粒)が施されています。

この天然石が緩衝材となることで防音性が高まるため、トタン屋根や金属屋根のように、「雨音が気になってしまう」という不不安は少なく済みます。

 

ただし、近年の金属屋根は性能が上がっており、ガルバリウム鋼板やエスジーエル鋼板においても防音性の高さは実現されてきています。

 

加工・施工がしやすい

アスファルトシングルの特徴として、シートが柔らかく、カッターやハサミでも切ることができることが挙げられます。

また、曲面にも貼ることができ、複雑な形状の屋根でも葺き替えや上葺きを行うことが可能です。

物置小屋の屋根のDIYでアスファルトシングルを使う方もいらっしゃいます。

 

このように、加工や施工のしやすい屋根材であることは、大きなメリットであると言えます。

 

耐震性がある

屋根の耐震性は、屋根の重量の軽さに比例しており、軽ければ軽いほど耐震性にも優れます。

屋根が重い場合、建物全体に負荷がかかるため地震等の揺れに影響を受けやすくなるためです。

屋根材間での重さを比較すると、一般的な瓦屋根が45〜60kg/㎡、スレート屋根が18〜21kg/㎡であるのに対し、アスファルトシングルは9〜12kg/㎡と、かなり軽量です。

 

一般的な屋根瓦は45~60kg/㎡、スレート屋根は18~21kg/㎡であることに対し、シングル材は9~12kg/㎡と軽量です。

屋根に重さがあると、建物全体に負荷がかかることから耐震性に不安が残りますが、アスファルトシングルにリフォームすることで、耐震性を高めることができます。

 

ただし、ガルバリウム鋼板屋根材の重さは約5kg/㎡であるため、最も耐震性に優れているのはガルバリウム鋼板になります。

 

上葺き価格が安い

アスファルトシングルは、施工費用が安く済むのもメリットの一つです。

他の屋根材の施工費用と比較すると、「日本瓦・洋瓦」が8,000〜15,000円/㎡、「スレート屋根」が5,000〜7,000円/㎡、「ガルバリウム鋼板屋根」は6,500〜8,000円/㎡が相場であるのに対し、アスファルトシングルは5,000〜6,500円ほど、高くても8,000円くらいです。

 

ただし、総額費用は足場代や諸経費、葺き替えの場合には古い屋根材の撤去費等もかかるため、あくまで参考程度にしておいてください。

 

アスファルトシングルのデメリット

勾配が緩い屋根には向かない

屋根材には、種類ごとに「最低勾配」というものが設けられています。

これは屋根の傾き具合のことで、勾配が急であればあるほど水が流れやすい作りになっています。

勾配のイメージは以下の図です。

佐賀県 佐賀市 佐賀 サニー建設商事 塗るばい アスファルトシングル 比較

屋根材ごとの最低勾配を比較すると、以下の表のようになっています。

佐賀県 佐賀市 佐賀 サニー建設商事 塗るばい アスファルトシングル 比較

アスファルトシングルは、3.5寸の勾配が最低の勾配として規定されており、角度で表すと約19.3°くらいです。

これ以上緩い勾配の屋根にアスファルトシングルを使うと、雨水が流れにくくなってしまい、雨漏りに繋がる可能性が出てきます。

 

アスファルトシングルが他に比べて最低勾配が急になっている理由の一つとして、気温による膨張・収縮の影響を受けやすいということが挙げられます。それによって屋根材の隙間がができてしまうため、勾配を急にする必要が出てくるのです。

 

そのため、屋根の勾配が緩いお家の方はアスファルトシングルよりは、ガルバリウム鋼板などを検討するのがよいかもしれません。

ただし、工事方法によっては3.5寸未満の勾配でも対応できる製品もあるため、アスファルトシングルにこだわりたい方は業者に確認してみると良いかもしれません。

 

表面の石粒の剥がれが気になる場合がある

繰り返しになりますが、アスファルトシングルの特徴として、表面に着色用の石粒が付着しているのがあります。

この石粒は、経年劣化によって剥がれ、見た目が悪くなることがあります。

また、剥がれた石粒が樋などに落ちて溜まってしまったり、その結果お手入れが必要になったりする可能性があるのもデメリットです。

 

石が剥がれたからといってすぐに修理しなければならないわけではありませんが、石粒には表面を保護する役割もあるため、長い間放っておくと敗れやすくなり、雨漏りの原因となってしまいます。

 

カビや苔が発生しやすい

アスファルトシングルのデメリットとして、カビや苔が発生しやすいことも挙げられます。

アスファルトシングルにカビや苔が発生しやすい理由は、表面がざらざらしていることで湿気が溜まりやすいことです。

苔やカビは、湿気のある環境を好んで繁殖します。

これはモルタル壁にも共通して言えることですが、表面がざらざらしていると水が流れにくく、その分湿気も溜まりやすくなってしまい、苔やカビが生えやすい環境になってしまいます。

 

弊社がある佐賀県や佐賀市はクリーク(小川)が多い分湿気が高く、佐賀の環境では特に苔が生えやすくなるため、アスファルトシングルはあまり向いていないかもしれません。

 

強風に注意が必要

先ほども説明しましたが、アスファルトシングルの屋根材は専用のセメント系接着剤を使います。

それによるメリットとして防水性が高いことを挙げましたが、逆に屋根への密着力が低く、風に煽られやすいというデメリットにもつながります。

また屋根材自体も薄く、柔らかいことからも、反りや破れが起きるケースもあります。

 

 

アスファルトシングルの耐用年数・費用相場

アスファルトシングルの費用や耐用年数と、その他の屋根材との比較は以下の表の通りです。

屋根材 価格(/㎡) 費用相場※ 耐用年数 耐火性 耐震・耐久性
アスファルト
シングル
5000円〜 約53万円 10〜30年 ×
スレート 6,000円〜 約77万円 20〜30年
ガルバリウム鋼板 7,000円〜 約86万円 20〜30年
15,000円〜 約170万円 50年〜 ×
トタン屋根 5,000円〜 約67万円 10〜20年

※建坪30坪、屋根勾配を4寸として計算

建坪を30坪とした場合、アスファルトシングルの費用相場は約53万円であることが分かります。

耐用年数は10〜30年です。

 

よくある質問

アスファルトシングルの暑さはどれくらい?

アスファルトシングルの厚さはスレート屋根と同じで、約6mmです。

その分軽量化、耐震性向上につながっています。

 

アスファルトシングルの材料は何?

アスファルトシングルは、ガラス繊維(グラスファイバー)基材にアスファルトを浸透させてコーティングし、表面に石粒を吹き付けて接着・着色して作る屋根材です。

 

アスファルトシングルの評判はどう?

アスファルトシングルが日本で使用され始めた当初は、品質の不安定さなどによる不満の声がありましたが、現在では過酷な実証実験のテストもクリアしており、「軽くて割れにくい」と評判です。

 

おわりに

いかがでしたでしょうか。

今回はアスファルトシングルについて、

アスファルトシングルとは

アスファルトシングルのメリット
防水性に優れている
防音性が高い
加工・施工がしやすい
耐震性がある
上葺き価格が安い

アスファルトシングルのデメリット
勾配が緩い屋根には向かない
表面の石粒の剥がれが気になる場合がある
カビや苔が発生しやすい
強風に注意が必要

アスファルトシングルの耐用年数・費用相場

よくある質問
アスファルトシングルの暑さはどれくらい?
アスファルトシングルの材料は何?
アスファルトシングルの評判はどう?

について説明してきました。

最後までご覧いただきありがとうございました。

以上、佐賀県佐賀市の外壁塗装・屋根塗装専門の工務店「サニー建設商事」でした。

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