スレート屋根を金属屋根でカバー工法!ガルバリウム鋼板とエスジーエル鋼板の違い
2022.08.07
こんにちは、佐賀県佐賀市の外壁塗装・屋根塗装専門の工務店「サニー建設商事」の江川です。
今回は、金属屋根を使ったスレート屋根のカバー工法についての内容です。
スレート屋根は、現在主流となっている屋根材の種類です。
安くて軽く、耐震性も高いため、広く使われています。
ただし一方で、耐久性や防水性が弱かったり、割れやすかったり、苔やカビが生えやすかったりするため、定期的なメンテナンスが必要な屋根材でもあります。
一般的にスレート屋根は、築10年ほどで塗装メンテナンス、築20年ほどでカバー工法や葺き替え工法が必要となるケースが多いです。
また、2004年以前に作られたスレート屋根にはアスベスト(人体に有害な物質)が含まれているケースがあります。
その場合、工事の際にアスベストが飛散するリスクがあったり、屋根を廃棄する場合に費用が高くなったりするため、適切な工事方法を選ぶ必要があります。
今回はそんなスレート屋根のカバー工法について、スレート屋根のカバー工法に使える屋根材の種類についてご説明していきます。
それでは参ります。
金属屋根でカバー工法をするメリット・デメリット
まずは、金属屋根でカバー工法をするメリットとデメリットをご説明していきます。
まずはメリットです。
金属屋根には、以下のようなメリットがあります。
・耐震性に優れている
・防錆性がある
・軽量
・比較的安価である
・燃えにくい
・防水性に優れている
金属屋根は軽量であることから、耐震性に優れています。
また、一昔前のトタン屋根などの金属屋根は防錆性に劣っていましたが、近年製造されているガルバリウム鋼板やエスジーエル鋼板などの金属屋根は、耐久性が高くなっており、防錆性にも優れています。
逆に、デメリットは以下のようなものが挙げられます。
・遮熱性・断熱性に劣る
・遮音性に劣る(雨音が気になる)
・塩害に弱い
金属という素材の性質上、雨音が少し気になる方もいらっしゃるかもしれません。
ただし、カバー工法で屋根が二重になることで遮音性は高まるため、そこまで心配はしなくて良いかと思います。
金属屋根材の比較
トタン | ガルバリウム | エスジーエル | |
耐用年数 | 10〜20年 | 20〜30年 | 30〜50年 |
屋根塗装の目安 | 約5〜7年ごと | 約10年ごと | 約15年ごと |
メンテナンスコスト (1回あたりの屋根塗装費用) |
普通 | 普通〜高い | 普通〜高い |
メンテナンスコスト (1年あたり) |
普通 | 普通〜やや安い | 普通〜安い |
初期費用 | 安価 | 中〜高価 | 中〜高価 |
費用相場 | 4,500円/㎡ | 5,000円/㎡ | 6,000円/㎡ |
トタン屋根
トタン屋根は、金属屋根の中でも最も歴史のある屋根材です。
ただし、近年ではほとんど使われることはなくなりました。
耐用年数は10〜20年程度で、屋根塗装による定期的なメンテナンスの目安は約7年とされています。
ただし、メンテナンスの目安は塗料のグレードや立地状況によっても多少前後するため、あくまで目安程度に捉えておいてください。
ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板は、現在最も普及している屋根材の一つです。
耐用年数は約20〜30年と、トタン屋根に比べて2倍近くの長さを誇ります。
屋根塗装によるメンテナンスの目安は約10年に一度が理想とされています。
こちらもあくまで目安として考えておいてください。
ちなみに、ガルバリウム鋼板やエスジーエル鋼板は工場出荷時に遮熱塗料を塗布されていることが多いです。
エスジーエル鋼板
エスジーエル鋼板は、ここで紹介している3つの屋根材の中で最も耐用年数が多いものです。
上で説明したガルバリウム(GL)に、Superior(上質な)・Special(特別な)・Super(超越した)を意味するSを頭につけてSGLと呼ばれています。
ガルバリウム鋼板の成分組成は、アルミ55%・亜鉛43.4%・シリコン1.6%で構成されていますが、エスジーエル鋼板はそれに加えてマグネシウムが加えられています。
これにより、耐久性が長くなっています。
耐用年数は30〜50年とされており、トタンやガルバリウムと比較しても耐用年数が最も長いです。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回は、スレート屋根のカバー工法に使用できる屋根材の種類について、
について説明してきました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
以上、サニー建設商事でした。