鼻隠と雨樋の2回目の塗装【施工日記】佐賀市西与賀町K様邸 3月11日
2022.05.13
目次
はじめに
こんにちは。
佐賀市の外壁塗装・屋根塗装専門の工務店「サニー建設商事」です。
本日は、佐賀市西与賀町K様邸の3月11日の施工の様子を紹介していきます。
今回は、鼻隠と雨樋の2回目の塗装を行いました。
雨樋の劣化症状
雨樋は、屋根から流れる雨水を効率的に排水するために重要な役割を担っており、家の外観や構造を守るために欠かせない設備です。しかし、長年使用していると劣化が進み、さまざまな不具合が発生することがあります。雨樋の劣化症状には、以下のようなものがあります。
1. 雨樋のひび割れや欠け
雨樋がひび割れたり、欠けたりすることがあります。これにより、雨水がうまく流れず、溜まった水が雨樋の内部に残ることになります。ひび割れは、極端な温度差や紫外線による影響で発生しやすく、放置しておくとさらに広がり、雨樋が機能しなくなる可能性があります。
2. 雨樋の変形
雨樋が歪んだり、変形したりすることもあります。特に、強風や積雪、台風などの影響を受けやすい部分です。変形した雨樋は、雨水がうまく流れず、溜まりやすくなります。このような状態では、屋根に水が溢れ出す原因となり、屋根や外壁の腐食を引き起こすことがあります。
3. 詰まり
雨樋が詰まることもよく見られる劣化症状です。落ち葉や枝、小さなゴミなどが雨樋に溜まると、排水がスムーズに行われなくなります。詰まりがひどくなると、雨水が雨樋に溜まり、最終的に溢れ出してしまうことがあります。詰まりを放置すると、雨樋が重くなり、破損する原因にもなります。
4. 腐食や錆
金属製の雨樋(アルミや銅、鉄など)は、時間が経つと腐食や錆が発生します。特に湿気や雨水が長期間触れることで、錆が広がり、雨樋が穴が開いて漏水することがあります。腐食や錆がひどくなると、雨樋が完全に破損する恐れもあります。
5. 接続部分の緩み
雨樋の接続部分が緩むと、雨水が流れる際に隙間から漏れ出すことがあります。特に、雨樋を取り付けている金具やジョイント部分が劣化すると、そこから水が漏れる原因になります。このような隙間から水が漏れ続けると、外壁に水がかかり、壁の腐食やカビの発生を招くことがあります。
6. 雨樋の落下や外れ
老朽化した雨樋は、取り付け金具の劣化や雨樋自体の強度不足により、外れたり落下したりすることがあります。これにより、雨樋が機能しなくなり、屋根や外壁に直接雨水がかかるようになります。このような状態になると、即座に修理や交換が必要です。
7. 水漏れや逆流
雨樋が劣化すると、正常に水を排水できなくなり、逆流したり、漏れたりすることがあります。特に、雨樋の端や接続部分で漏水が起こることがあり、そのままにしておくと、地面や建物の基礎部分に水が溜まり、湿気が発生して建物に悪影響を与える可能性があります。
8. 色褪せや汚れ
雨樋が日光にさらされることで、色が褪せることがあります。これは、紫外線の影響で塗料が劣化したり、汚れが付着したりするためです。見た目の劣化はあまり深刻ではありませんが、見た目が気になる場合や、塗装を施すことで耐久性を向上させる場合は、早めに対処することが推奨されます。
今回施工させていただいたのは、雨樋でした。
上の写真を見てもらえれば分かる通り、錆びがかなり進行しています。
雨樋のサビの状態を放置すると、穴の開きにつながり、交換が必要になります。
そうなると、補修に余分な費用がかかってしまいます。
交換が必要になる前に、塗装で修繕いたします。
また、下のような、塗膜の剥がれも見られました。
こちらも放置していると交換の必要性が出てくるため、塗装を行います。
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施工の様子
まずは、雨樋の2回目の塗装を行います。
このように、2回塗りを行うことで綺麗な状態に戻します。
次に、鼻隠の塗装を行います。
鼻隠とは、下の画像を見てもらえれば分かる通り、雨樋が取り付けられている屋根の端のことをいいます。
今回施工した鼻隠しの素材は木材でした。これは、約20年前に建てられた家に多く見られる素材の一つです。当時、木材は安価で扱いやすい素材として非常に広く使用されており、外壁や屋根の一部として鼻隠しにも多く採用されていました。
木材の鼻隠しの特徴
木材は自然な風合いと温かみがあり、外観を美しく仕上げることができます。また、木材は加工が容易であり、適切な処理を施すことで長期間使用することが可能ですが、残念ながら紫外線や湿気の影響を受けやすいという特性もあります。特に外部にさらされる部分に使用される木材は、年月を経るごとに次第に劣化しやすく、塗装の剥がれやひび割れが見られることが多くなります。特に紫外線による影響で木材が乾燥し、割れや反りが発生しやすくなるため、定期的なメンテナンスが求められます。
木材鼻隠しの劣化原因
木材は、特に外部で使用される場合、以下のような劣化の原因があります。
- 紫外線: 木材は紫外線を受けることで、表面が乾燥し、割れや反りが発生します。また、紫外線による塗装の剥がれも早めに進行するため、再塗装を頻繁に行う必要があることが多いです。
- 湿気: 木材は湿気に敏感で、湿気の多い環境下では腐朽やカビの発生が進みやすくなります。特に雨風が強い地域では、湿気を吸いやすい木材が早期に劣化する原因となります。
- 虫害: 木材は虫の食害にも弱く、特にシロアリなどが繁殖しやすい環境では、木材が浸食されることがあります。これにより、構造的な問題が生じることもあります。
近年の主流な素材
このような木材の劣化の早さに伴い、近年では鋼板や窯業系など、より耐久性の高い素材が主流になってきています。これらの素材は、木材に比べて以下のようなメリットがあります。
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鋼板: 鋼板は非常に強靭で、耐候性や耐久性に優れています。紫外線や湿気、風雨に強く、塗装の剥がれや腐食が少ないため、長期間にわたって安定した状態を保つことができます。また、鋼板はデザイン性にも優れており、現代的な建築にもよく使用されています。
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窯業系: 窯業系の素材は、陶器のような特性を持っており、耐久性や耐火性に優れています。耐水性や防腐性が高く、紫外線や湿気の影響を受けにくいため、木材に比べて長寿命です。また、見た目も木材に似せたデザインが可能であり、外観を損なうことなく耐久性を向上させることができます。
木材鼻隠しのメンテナンス
もし木材の鼻隠しを使用している場合でも、定期的なメンテナンスを行うことで、劣化を最小限に抑えることができます。たとえば、木材の表面に塗装を施すことで、紫外線からの影響を防ぎ、湿気を防ぐことができます。塗装は年に1回程度の頻度で行うと効果的ですが、劣化が進んでいる場合は、塗り直しのタイミングを見逃さずに行うことが重要です。
また、木材が腐食や虫害を受けていないかを定期的に確認し、早期に発見して修復することで、長期的に木材を使用し続けることが可能です。
木材の鼻隠しは、見た目の美しさや温かみがある反面、紫外線や湿気による劣化が早いという特徴があります。近年では、鋼板や窯業系といった、より耐久性が高い素材が主流となりつつありますが、木材でも適切なメンテナンスを行うことで、長期間使用することができます。外壁や屋根の素材選びは、耐久性やメンテナンスの手間を考慮した上で選択することが大切です。
今回の作業はこれにて終了です。
診断・お見積もりはサニー建設商事へ
今回は、佐賀市西与賀町K様邸のモルタル壁の中塗りと、鼻隠・雨樋の塗装の様子を紹介しました。
弊社では、無料外壁診断を行っております。
外壁や屋根、その他の付帯部の劣化が気になっている方は、ぜひお問い合わせください。
以上、佐賀市の外壁塗装・屋根塗装専門の工務店「サニー建設商事」でした。