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粘土瓦とは?詳しい種類やメリット・デメリット、劣化症状やメンテナンスの費用などについて解説!

はじめに

こんにちは、佐賀市の外壁塗装・屋根塗装専門の工務店「サニー建設商事」の江川です。

皆さん、「粘土瓦」とは何かご存知でしょうか。

これは、昔から使われている屋根材の一種で、根強い人気を誇っています。

単に粘土瓦と言っても、粘土瓦や日本瓦、和瓦、陶器瓦、釉薬瓦、燻し瓦、素焼瓦など、さまざまな呼び名があります。

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この粘土瓦について、

瓦屋根っていう言葉は知ってるけど、粘土瓦ってなんなのか分からない

他にも日本瓦とか和瓦とかいろんな呼び方を聞いたことがあって、区別できない

新しい屋根材をどれにしようか迷っている

粘土瓦って塗装が必要なのか分からない

などと思われている方もいらっしゃるかと思います。

 

この記事では、

粘土瓦とは
粘土瓦の呼び名と種類
塗装すべき瓦としなくて良い瓦
粘土瓦のメリット
粘土瓦のデメリット
瓦屋根の主な劣化症状
粘土瓦のメンテナンスの種類と費用

について説明していきます。

それでは参ります。

粘土瓦とは

粘土瓦とはその名の通り、粘土を焼き固めて作られた瓦のことを言い、一般的には、「瓦」という言葉は粘土瓦を意味します

日本家屋に古くから使われてきた屋根材の一つで、日本の気候や風土に適応していることから、現在でも人気のある屋根材です。

 

粘土瓦の呼び名と種類

粘土瓦という呼び方以外にも、陶器瓦燻し(いぶし)瓦素焼(すやき)瓦和瓦洋瓦練り込み瓦窯変瓦など、多くの呼び方を聞いたことがある人もいるかも知れません。

これらの分類分けは、以下のようになっています。

 

粘土瓦:焼き物の瓦全般

日本瓦(=和瓦):粘土瓦と同じもの。

陶器瓦(=釉薬(ゆうやく)瓦):釉薬(うわぐすり・ゆうやく)で色をつけた粘土瓦

燻し(いぶし)瓦:瓦の素地自体を燻化(くんか)し、銀色になった粘土瓦のこと

素焼瓦(=無釉薬(むゆうやく)瓦):釉薬(うわぐすり・ゆうやく)をつけずに焼いている粘土瓦。日本では沖縄赤瓦などで用いられている。

練り込み瓦:金属酸化物(二酸化マンガン、酸化第二鉄など)を練りこんで焼き上げた瓦。使用する場合は特注になる。

窯変(ようへん)瓦:窯に注入する酸素ガスの量を調整して焼き上げた瓦。化学的手法を使わないため、1枚ごとに色ムラを持つ。

※釉薬(ゆうやく・うわぐすり)・・・素焼きの段階で瓦に表面に塗っておく薬品のこと。焼くことでガラス質となり、水の浸透を防ぎ、つやが出る。

 

粘土瓦の1番の特徴は、基本的には塗装が必要ないということです。

近年の主流の屋根材である金属屋根やスレート屋根、粘土瓦と見た目が似ているセメント瓦などは、屋根材そのものに防水機能はないため、定期的な塗装が必要になります。

一方で、粘土瓦は含水率がとても低く、雨水が染みることがありません。

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塗装すべき瓦としなくて良い瓦

ここまで、

【粘土瓦の呼び名と種類】
粘土瓦:焼き物の瓦全般
日本瓦(=和瓦):粘土瓦と同じもの。
陶器瓦(=釉薬(ゆうやく)瓦):釉薬(うわぐすり・ゆうやく)で色をつけた粘土瓦
燻し(いぶし)瓦:瓦の素地自体を燻化(くんか)し、銀色になった粘土瓦のこと
素焼瓦(=無釉薬(むゆうやく)瓦):釉薬(うわぐすり・ゆうやく)をつけずに焼いている粘土瓦

をご説明してきました。

 

ここからは、塗装すべき瓦としなくて良い瓦についてご説明していきます。

瓦屋根と一言で言っても、

粘土瓦
セメント瓦
モニエル瓦
金属屋根
スレート瓦(スレート屋根)
コロニアル瓦(コロニアル屋根)

など、さまざまな種類の瓦があります。

実は、この中には、塗装すべき瓦としなくて良い瓦があるのです。

塗装をしなくても良い瓦は、粘土瓦だけです。

粘土瓦は瓦そのものに防水機能があり、雨水の侵入の心配がありません

一方でその他全ての瓦屋根には防水機能がなく、塗装をすることによって防水機能を持たせています

そのため、塗料が劣化してくると防水機能も劣化することになり、再塗装が必要になります。

 

粘土瓦(日本瓦、和瓦)は塗装できなくもないですが、弊社は塗装をお勧めしておりません

なぜなら、元から防水機能を持っているのに塗装を行うと、塗膜が劣化してくると見た目が悪くなり、再度塗装を行う必要が出てきて、余分なメンテナンス費用がかかってしまうからです。

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粘土瓦のメリット

ここまで、

【粘土瓦の呼び名と種類】
粘土瓦:焼き物の瓦全般
日本瓦(=和瓦):粘土瓦と同じもの。
陶器瓦(=釉薬(ゆうやく)瓦):釉薬(うわぐすり・ゆうやく)で色をつけた粘土瓦
燻し(いぶし)瓦:瓦の素地自体を燻化(くんか)し、銀色になった粘土瓦のこと
素焼瓦(=無釉薬(むゆうやく)瓦):釉薬(うわぐすり・ゆうやく)をつけずに焼いている粘土瓦

【塗装すべき瓦としなくて良い瓦】
粘土瓦以外のすべての瓦屋根は塗装が必要

をご説明してきました。

ここからは、粘土瓦のメリットについてご説明していきます。

メンテナンスが不要

粘土瓦の最大のメリットは、メンテナンスがほとんど必要ないという点です。

粘土瓦はその名の通り粘土を瓦の形に成型して高温で焼いたもので、屋根材の中でも最も長持ちする外壁材です。

塗装製品ではないため再塗装の必要がなく、メンテナンスコストや維持費用が安く済むのが最大のメリットと言えます。

また外観の点でも、表面がツルツルしていることから汚れがつきにくいです。

そのため、長い間メンテナンスをせずに済みます。

 

ただし、粘土瓦の塗装の必要はありませんが、長い年数が経ってくると瓦の割れや漆喰部分の劣化は起こります

その際は、メンテナンスは必要になります。

詳しくは下述の粘土瓦の主な劣化症状でご覧ください。

 

遮音性に優れている

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粘土瓦のメリットの2つ目は、遮音性に優れていることです。

近年主に使われている金属屋根やスレート屋根と比較してもほとんど音を発生させません

お子さんがいるご家庭で近所に迷惑をかけたくない

お年寄りのいるご家庭で騒音が苦手

などの方は、粘土瓦を使えばこれらの悩みは解決されると思います。

 

下の表は、人間の耳で特に感度の高い1600Hzにおける屋根材ごとの吸音率特性を表で表したものです。

数値が大きいほど遮音性が高く、数値が小さいほど遮音性が小さくなります。

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粘土瓦である三州瓦は、金属屋根の一種であるガルバリウム鋼板や近年主流となっているスレート屋根に比べて約6倍もの遮音性を持っているということがわかります。

 

断熱性に優れている

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粘土瓦のメリットの3つ目は、断熱性に優れていることです。

小屋根(天井から上の部分)の温度上昇を抑えることができるため、化粧スレート屋根と比べて昼間は7〜8度涼しくなります。

それだけではなく、逆に冬場は暖房の代わりとして機能を果たしてくれます。

これは、日中に河原に蓄えられた熱が日没後に温度が下がるのを緩やかにしてくれるためです。

瓦屋根は、夏は涼しくて、冬は暖かい屋根材だと言われています。

 

夏場は2階が熱くて困ってる

冬は暖房をつけても家の中が寒い

冷暖房をつけないと過ごせない

という方は、粘土瓦を検討されてみるのもいいかもしれません。

 

結露の発生を防げる

粘土瓦のメリットの四つ目は、結露の発生を防げることです。

瓦屋根は構造上、屋根材同士の間に隙間ができ、空気の層が生まれます。

空気の層があることによって湿気が外に逃げるため、建物の劣化の大きな原因である結露の発生を防ぐことができます。

また、下地に水が入り込んだり雨漏りをしたりするのを防ぐことにもつながります。

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1枚単位で交換できる

粘土瓦のメリットの五つ目は、1枚単位で交換できることです。

そのため、もし粘土瓦が一部ひび割れなどにより劣化してしまったとしても、1枚だけ交換するだけで済むため、メンテナンス費用が安く済みます。

費用は1枚あたり8,000円〜15,000円くらいで済みます。

 

 

そのほかにも、

・耐火性
・形やカラーバリエーションが豊富
・作業効率が良い
・色褪せや色落ちをしにくい

 

粘土瓦のデメリット

ここまで、

【粘土瓦の呼び名と種類】
粘土瓦:焼き物の瓦全般
日本瓦(=和瓦):粘土瓦と同じもの。
陶器瓦(=釉薬(ゆうやく)瓦):釉薬(うわぐすり・ゆうやく)で色をつけた粘土瓦
燻し(いぶし)瓦:瓦の素地自体を燻化(くんか)し、銀色になった粘土瓦のこと
素焼瓦(=無釉薬(むゆうやく)瓦):釉薬(うわぐすり・ゆうやく)をつけずに焼いている粘土瓦

【塗装すべき瓦としなくて良い瓦】
粘土瓦以外のすべての瓦屋根は塗装が必要

【粘土瓦のメリット】
メンテナンスが不要
遮音性に優れている
断熱性に優れている
結露の発生を防げる
1枚単位で交換できる

をご説明してきました。

 

ここからは、粘土瓦のデメリットをご説明していきます。

重量が重い

粘土瓦の最大のデメリットは、一枚あたりの瓦が重く、耐震性に劣る点です。

粘土瓦の重さは、1枚あたり2.7kg~〜3.6kgで、下地の重さも加えると一坪あたりの重量は230kg〜300kgほどになります。

一般的に、屋根は思いほど耐震性に劣り、軽いほど耐震性に優れています。

下の表を見てもらえればわかるとおり、瓦屋根の重さはスレート屋根の約3倍、金属屋根の一種であるガルバリウム鋼板の約12倍にもなります。

ただし、数十年前の住宅であれば強い自信で倒壊する危険性がありますが、現在では建築基準が改訂されたことにより、粘土瓦を乗せても十分な耐震性が確保できるようになっています。

ただし、それでも地震の被害が心配な方は粘土瓦の使用は控えて、ガルバリウム鋼板やスレート屋根を使用した方がいいかもしれません。

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【合わせて読みたい記事】

スレート屋根(スレート瓦)とは?種類やメリット・デメリット、メンテナンスの周期と費用について解説。

ガルバリウム鋼板のメンテナンスと外壁塗装、メリットやデメリットについて

ガルバリウム鋼板の屋根は塗装が必要なの?

 

1枚あたりの費用が高い

粘土瓦の二つ目のデメリットは、屋根に葺く際に費用が高くなるという点です。

費用が高くなる理由としては、屋根材自体が高額であることや、施工に時間や手間がかかることが挙げられます。

現在主流となっている屋根材のスレート屋根と比べても、初期費用は1.5倍から2倍ほどになります。

 

ただし、初期費用は他の屋根材に比べてかかりますが、メンテナンス費用がほとんどかかりません

そのため、長い目で見て費用を抑えたい」という方にはお勧めの屋根材になっています。

 

粘土瓦とその他の屋根との比較の表は以下のようになっています。

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【合わせて読みたい記事】

スレート屋根(スレート瓦)とは?種類やメリット・デメリット、メンテナンスの周期と費用について解説。

 

劣化するとカビ・苔が発生する

粘土瓦のデメリットの三つ目は、劣化するとカビや苔が発生する可能性があるということです。

粘土瓦はそれ自体が防水機能を持っているため塗装の必要はありませんが、瓦の表面に土やホコリが付着したままになっていると、稀にではありますが苔やカビが発生することがあります。

 

ただし、高圧洗浄をしたり柔らかいブラシで擦ったりすれば落ちますし、屋根材としての機能や品質に大きな問題はないため、そこまでデメリットと感じないという人もいるかも知れません。

 

台風や強風で飛散する可能性がある

粘土瓦デメリットの四つ目は、台風や強風で飛散する可能性があることです。

最近作られた家であれば心配はありませんが、昔ながらの土葺き(つちぶき)工法で葺いた屋根や一部が破損したやねであれば、台風や強風などの影響で瓦が脱落したり飛散したりする危険性があります。

先程のデメリットでも述べた通り瓦は重量が重いため、強風などによって瓦が外れると窓ガラスを割ったり、人に当たって大怪我をさせたりする危険性があるため、注意が必要です。

近年では、台風が来ても安心な防災瓦が製造されており、瓦同士が噛み合わせ構造を持っていることから飛散しにくくなっています。

日本の地震が多い環境では、防災瓦にした方が安心かもしれません。

 

瓦屋根の主な劣化症状

ここまで、

【粘土瓦の呼び名と種類】
粘土瓦:焼き物の瓦全般
日本瓦(=和瓦):粘土瓦と同じもの。
陶器瓦(=釉薬(ゆうやく)瓦):釉薬(うわぐすり・ゆうやく)で色をつけた粘土瓦
燻し(いぶし)瓦:瓦の素地自体を燻化(くんか)し、銀色になった粘土瓦のこと
素焼瓦(=無釉薬(むゆうやく)瓦):釉薬(うわぐすり・ゆうやく)をつけずに焼いている粘土瓦

【塗装すべき瓦としなくて良い瓦】
粘土瓦以外のすべての瓦屋根は塗装が必要

【粘土瓦のメリット】
メンテナンスが不要
遮音性に優れている
断熱性に優れている
結露の発生を防げる
1枚単位で交換できる

【粘土瓦のデメリット】
重量が重い
1枚あたりの費用が高い
劣化するとカビ・苔が発生する
台風や強風で飛散する可能性がある

をご説明してきました。

 

ここからは、粘土瓦の主な劣化症状をご説明していきます。

粘土瓦の主な劣化症状は以下の4点です。

苔や藻の発生
瓦のズレや浮き
瓦の割れ
軒先のたわみ

 

苔や藻の発生については、高圧洗浄をすれば落ちるので大きな問題はありません。

費用も1㎡あたり100円〜300円で、一般的な30坪のお家であっても約1万円〜2万円ほどで済みます。

瓦のズレや浮き、瓦の割れ、軒先のたわみなどの劣化症状は、瓦が他の屋根材に比べて重いことから発生するものです。

このような劣化症状が発生した場合は、部分補修や吹き替えが必要になります。

 

粘土瓦のメンテナンスの種類と費用

ここまで、

【粘土瓦の呼び名と種類】
粘土瓦:焼き物の瓦全般
日本瓦(=和瓦):粘土瓦と同じもの。
陶器瓦(=釉薬(ゆうやく)瓦):釉薬(うわぐすり・ゆうやく)で色をつけた粘土瓦
燻し(いぶし)瓦:瓦の素地自体を燻化(くんか)し、銀色になった粘土瓦のこと
素焼瓦(=無釉薬(むゆうやく)瓦):釉薬(うわぐすり・ゆうやく)をつけずに焼いている粘土瓦

【塗装すべき瓦としなくて良い瓦】
粘土瓦以外のすべての瓦屋根は塗装が必要

【粘土瓦のメリット】
メンテナンスが不要
遮音性に優れている
断熱性に優れている
結露の発生を防げる
1枚単位で交換できる

【粘土瓦のデメリット】
重量が重い
1枚あたりの費用が高い
劣化するとカビ・苔が発生する
台風や強風で飛散する可能性がある

【粘土瓦の劣化症状】
苔や藻の発生
瓦のズレや浮き
瓦の割れ
軒先のたわみ

をご説明してきました。

 

ここからは、粘土瓦のメンテナンスの種類と費用をご説明します。

粘土瓦のメンテナンスは、以下の3つに分けられます。

部分補修
葺き替え
葺き直し

以下、それぞれについて説明してまいります。

 

部分補修

部分補修とは、ひび割れや軒のたわみ、漆喰の劣化など、劣化症状に応じてその部分だけを修理する方法のことです。

劣化症状別の主な補修内容は、以下の5つがあります。

ひび割れ補修
瓦の差し替え
軒先・下地の部分補修
漆喰補修
棟の積み直し

以下、それぞれについて説明していきます。

①ひび割れ補修

一つ目は、ひび割れ補修です。

瓦のひび割れは放置せずにすぐ修理を

引用元:https://www.syouto.com/works/175/

粘土瓦の補修内容の一つ目は、ひび割れ補修です。

ひび割れとは、台風などで飛来物とぶつかったり、冷害や凍害などによる経年劣化、釘の経年劣化による膨張などによって、瓦にひび割れ(クラック)が見られることを言います。

瓦のひび割れに対しては、部分的に補修を行うことで対処します。

 

費用は、1枚あたりおよそ5,000円〜になります。

 

②瓦の差し替え

二つ目は、瓦の差し替えです。

差し替えとは、既存の瓦を取り除いて、同じ型の新しい瓦を差し込むことです。

部分的な補修では対応できない場合に用いられます。

 

新しい瓦を使う分、ひび割れ補修よりも費用はかかります。

費用は、1枚あたりおよそ9,000円〜になります。

 

③軒先・下地の部分補修

三つ目は、軒先や下地の部分補修です。

軒先とは、屋根の外壁より外に飛び出た部分のことを言います。

また、下地とは屋根の瓦の下の防水シートなどの部分のことを言います。

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屋根の劣化から雨漏りなどが発生して、下地や軒先にまで劣化が及んでいた場合、軒先や下地の部分補修を行う必要があります。

 

これは、瓦を一度外して行ったり、雨漏りの影響が広範囲に及んだりするため、費用はさらに高くなります。

費用としては、およそ50,000円〜になります。

 

【合わせて読みたい記事】

軒天の役割や劣化症状、補修の方法や費用について解説!

 

④漆喰補修

四つ目は、漆喰補修です。

漆喰とは、石灰石に接着剤成分や繊維質を配合して製造されている建材で、瓦の隙間を塞ぐことで雨水や風の侵入を防いだり、瓦のズレを抑える目的で用いられます。

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この漆喰が劣化していると、瓦のズレや隙間からの雨水の侵入により雨漏り、さらにはシロアリの発生などにもつながる危険性があります。

瓦がメンテナンス不要だからといって屋根の点検を怠る方がいらっしゃいますが、漆喰は劣化が進むため、定期的な点検をお勧めします。

費用は、1㎡あたり2,500円〜になります。

 

【合わせて読みたい記事】

【梅雨】雨漏りが起こる場所と原因、対策、修理の費用相場

 

⑤棟(むね)の積み直し

五つ目は、棟(むね)の積み直しです。

棟(むね)とは、屋根の一番上の部分が交差して山型になった部分を指します。 

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ここも、劣化すると隙間から雨水や風が入り込んで雨漏りの原因になるため、メンテナンスが必要になります。

棟(むね)の積み直しでは、既存の棟を取り外して新しい棟を取り付けます。

費用は、漆喰補修よりも高額になります。

費用は、1㎡あたりおよそ10,000円〜になります。

 

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葺き替え

二つ目は、葺き替え(ふきかえ)です。

葺き替え工事とは、既存の屋根材やその下にある防水シートを取り外して下地や漆喰などを補修した後に、新しい防水シートと屋根材を設置する工事のことを指します。

 

既存の屋根材の劣化症状がひどく、再度取り付けることができない場合に、新しい屋根材を使います。

ただし、新しい屋根材を使う分、屋根の葺き直し(ふきなおし)に比べると費用はかかります。

費用は、屋根の形や勾配、新しく使用する屋根材の種類などによっても変動します。

大まかな費用感は、1㎡あたり12,000円〜くらいで、一般的な30坪のお家でおよそ200万円〜250万円くらいかかります。

 

葺き直し

三つ目は、葺き直し(ふきなおし)です。

葺き直し工事とは、既存の古い屋根材を一度取り外して、下地の修理や防水シートの交換などを行った後、再び同じ屋根材を設置する工事のことを指します。

既存の屋根材自体はそこまで劣化が進んでいない、といった場合に用いられます。

先ほど説明した葺き替えと違って既存の屋根材を使うため、新しい屋根材を購入する費用がかからず、全体の費用も安く済みます。

費用感としては、1㎡あたりおよそ10,000円〜18,000円で、30坪のお家でおよそ170万円〜230万円くらいになります。

 

おわりに

いかがでしたでしょうか。

今回は、

粘土瓦とは
粘土瓦の呼び名と種類
塗装すべき瓦としなくて良い瓦
粘土瓦のメリット
粘土瓦のメリット
瓦屋根の主な劣化症状
粘土瓦のメンテナンスの種類と費用

について、

【粘土瓦の呼び名と種類】
粘土瓦:焼き物の瓦全般
日本瓦(=和瓦):粘土瓦と同じもの。
陶器瓦(=釉薬(ゆうやく)瓦):釉薬(うわぐすり・ゆうやく)で色をつけた粘土瓦
燻し(いぶし)瓦:瓦の素地自体を燻化(くんか)し、銀色になった粘土瓦のこと
素焼瓦(=無釉薬(むゆうやく)瓦):釉薬(うわぐすり・ゆうやく)をつけずに焼いている粘土瓦

【塗装すべき瓦としなくて良い瓦】
粘土瓦以外のすべての瓦屋根は塗装が必要

【粘土瓦のメリット】
メンテナンスが不要
遮音性に優れている
断熱性に優れている
結露の発生を防げる
1枚単位で交換できる

【粘土瓦のデメリット】
重量が重い
1枚あたりの費用が高い
劣化するとカビ・苔が発生する
台風や強風で飛散する可能性がある

【粘土瓦の劣化症状】
苔や藻の発生
瓦のズレや浮き
瓦の割れ
軒先のたわみ

【粘土瓦のメンテナンスの種類と費用】
部分補修
葺き替え
葺き直し

をご説明してきました。

 

この記事を読んで、いい屋根材選びの参考にしていただければ幸いです。

 

また、粘土瓦の補修漆喰の補修屋根の塗装など、メンテナンスをお考えの方はサニー建設商事にお任せください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

以上、サニー建設商事でした。

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