外壁の魅力を維持するクリア塗装の真実
2024.11.18
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目次
1. 外壁クリア塗装の耐久性
外壁の美観を守りながら、建物を劣化から保護する「クリア塗装」。見た目に美しい外壁を維持できることから人気が高まっているものの、その耐久性については具体的に知っておくべきポイントが多くあります。クリア塗装が長持ちするための条件や、耐久性を左右する外的要因についても理解し、適切な施工を目指しましょう。
1-1. 耐用年数とは
クリア塗装の耐用年数は、一般的に8年から12年程度と言われています。耐用年数が異なる理由には、塗料の種類や施工方法に加えて、外壁が置かれる「環境」が大きく影響するためです。例えば、日差しが強い地域や、冬場に凍結するような地域では、温度変化が塗膜に負荷をかけ、耐用年数が短くなる傾向があります。こうした地域では耐候性の高いフッ素系やシリコン系塗料を選ぶことで、劣化を遅らせる効果が期待できます。また、海岸に近い地域など、塩害の影響を受けやすい場所では、塩分が塗膜を劣化させるため、クリア塗装の耐用年数も短くなる可能性があります。クリア塗装を長持ちさせるには、こうした地域の特性に合わせた塗料選びや施工方法が不可欠です。
1-2. 外壁の劣化現象
住宅の外壁は、紫外線や風雨などの自然の影響で徐々に劣化していきます。具体的な劣化現象としては、色褪せや変色、外壁材の剥がれ、さらには細かいひび割れなどが挙げられます。また、紫外線による「チョーキング現象」も劣化の一つです。チョーキング現象は、塗料の表面が白っぽい粉状になり、指で触れるとチョークの粉のようなものが付着する現象で、塗膜が紫外線により分解されている証拠です。これが放置されると外壁材自体の防水機能が低下し、内部に雨水が浸入しやすくなります。
クリア塗装は、こうした劣化を未然に防ぎ、外壁の美観と耐久性を保つ役割を果たします。特に、タイルやレンガなどの意匠が施されている外壁材に対しては、通常の塗装ではなくクリア塗装を施すことで、素材の風合いを活かしつつ保護することが可能です。
1-3. 耐候性の評価基準
クリア塗装の「耐候性」には、塗料の選択や施工方法が密接に関わってきます。耐候性の高い塗料を選ぶ際の目安として、JIS(日本工業規格)やISO(国際標準化機構)で認証された塗料を選ぶことが一般的です。これらの塗料は、紫外線や風雨、気温の変動など、さまざまな気候条件に対して高い耐候性が求められており、厳格な基準を満たしています。
また、クリア塗装には「アクリル系」「シリコン系」「フッ素系」といった成分があり、それぞれ耐候性や価格帯が異なります。例えば、アクリル系塗料は価格が安価であるものの耐久性が低いため、定期的なメンテナンスが必要です。シリコン系塗料は、価格と耐久性のバランスが取れていることから、一般的な住宅にはよく使用されています。さらに高耐候性を求める場合には、フッ素系塗料が推奨されます。フッ素系塗料は紫外線に強く、耐用年数も長いため、特に日差しが強い地域や高級住宅では多く採用されていますが、その分、施工コストも高くなります。このように、耐候性を確保するには、使用する塗料の種類や施工の質も重要な要素です。
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2. クリア塗料の種類とその特徴
2-1. フッ素・シリコン・アクリルの違い
クリア塗料には、主に「フッ素系」「シリコン系」「アクリル系」という3つのタイプがあります。これらの塗料は、それぞれ耐久性や価格に違いがあり、目的や条件に合わせた選択が必要です。
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フッ素系クリア塗料
フッ素系塗料は、クリア塗料の中で最も高耐久性を誇ります。フッ素は、紫外線や雨風、温度変化に強いため、10年以上の長期間にわたって外壁をしっかりと保護できます。特に紫外線の影響を強く受ける南向きの外壁や、過酷な気候条件にさらされる地域では、フッ素系が推奨されます。耐久性が高い分、価格も高めですが、メンテナンスの手間や頻度が減ることから、長い目で見るとコストパフォーマンスが優れた選択肢といえます。 -
シリコン系クリア塗料
シリコン系塗料は、フッ素系よりも手頃な価格でありながら、適度な耐久性を持っています。一般的に8年から10年程度の耐用年数があり、一般的な戸建て住宅にはコストと耐久性のバランスが取れた選択肢とされています。シリコンは耐水性にも優れているため、雨風による劣化から外壁を守る効果が期待できます。フッ素系ほどの耐久性は求めないものの、定期的なメンテナンスを考慮しながらも手頃な費用で外壁を保護したい方には、シリコン系がおすすめです。 -
アクリル系クリア塗料
アクリル系塗料は、クリア塗料の中でも最も低価格で提供されることが多いですが、耐用年数は3年から5年程度と短めです。頻繁にメンテナンスを行うことが前提となりますが、手軽に施工できるため、予算を抑えつつ、外壁の美観を手軽に維持したい場合には有効です。特に、短期間で売却予定のある物件や賃貸物件のメンテナンスには、アクリル系が向いているといえるでしょう。
2-2. UVプロテクト機能の重要性
外壁を長く美しく保つために重要な機能の一つが「UVプロテクト機能」です。UVプロテクト機能とは、塗料が紫外線をブロックし、外壁の劣化を防ぐ特性のことを指します。日本は日差しが強く、紫外線が外壁の塗膜に大きなダメージを与えるため、紫外線対策が重要です。UVプロテクト機能が付加されたクリア塗料は、通常のクリア塗料よりも高価ですが、色褪せや塗膜の劣化を防ぐ効果が高く、塗装後の外壁をより長持ちさせることが可能です。
特に、南向きの外壁や日差しが直接当たる部分には、UVプロテクト機能を持つクリア塗料を使用することで、メンテナンスの頻度を減らすことができ、結果としてコストダウンにもつながります。紫外線による劣化が懸念される場合には、クリア塗装の選定段階でこの機能の有無を確認しておくことがポイントです。
2-3. 各種クリア塗料の選び方
クリア塗料の選定は、住宅の立地や気候条件、予算に応じて行うことが重要です。以下のポイントを参考に、自分の住宅に適した塗料を選びましょう。
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立地条件に応じた選択
紫外線が強い地域、塩害の影響がある海岸地域、寒冷地など、立地条件によって塗料に求められる性能は異なります。例えば、紫外線が強い地域では、UVプロテクト機能がある塗料を選ぶことで、長期間にわたって外壁を保護できます。海岸地域では、塩害に強いフッ素系塗料を選ぶといった対策が有効です。 -
予算とメンテナンス頻度のバランス
クリア塗装の価格は、耐久性と比例して高くなる傾向があります。予算を抑えつつも適切な頻度でメンテナンスできる方にはシリコン系やアクリル系が適しており、長期間メンテナンスをしない方にはフッ素系が向いています。塗装費用と今後のメンテナンスにかかるコストを考慮して、最適な塗料を選びましょう。 -
将来的な住宅の活用プラン
住宅を長期間所有し続ける予定がある場合には、耐久性の高いフッ素系やUVプロテクト機能を備えた塗料がおすすめです。一方で、短期間での売却を検討している場合は、手軽で低コストなアクリル系クリア塗料でも対応できます。塗装に求める条件や予算を整理し、信頼できる施工業者と相談しながら最適な選択をすることが大切です。
3. クリア塗装の費用と相場
外壁の美観を保つためにクリア塗装を選択する際、その費用について理解することは重要です。クリア塗装の費用は、施工業者に依頼する場合とDIYで行う場合で大きく異なり、それぞれメリットとデメリットがあります。ここでは、一般的な費用の内訳とポイントを具体的にご紹介します。
3-1. 業者に依頼した場合の見積もり
業者にクリア塗装を依頼する場合、費用はおおよそ30万円〜50万円が相場です。以下のような要因によって見積もり金額が変動するため、正確な見積もりを複数の業者に依頼することが重要です。
塗料の種類:フッ素系、シリコン系、アクリル系など、使用する塗料の種類により価格が異なります。耐久性が高いフッ素系塗料は費用が割高ですが、長期間にわたって効果が持続するため、コストパフォーマンスの面で優れています。
外壁面積:住宅の大きさによって必要な塗料の量と施工時間が増えるため、広い住宅や複雑な構造の住宅は費用が高くなりがちです。30坪程度の標準的な一戸建てで約30万円〜50万円、50坪以上の大きな住宅では50万円以上かかることもあります。
足場設置費用:高所での作業には安全確保のために足場が必須です。足場設置だけで10万円〜20万円程度かかるため、これが総コストの一部を占めます。足場は高所作業に不可欠で、外壁全体を均一に塗装するために重要です。
追加の下地処理費用:塗装前に外壁をクリーニングし、必要に応じてひび割れ補修やコーキングを行うことがあります。これにより、塗装の仕上がりが向上し耐久性もアップしますが、追加費用がかかる場合があります。
業者に依頼することで、品質管理や均一な仕上がりが期待でき、施工後の保証が付いていることも多いため、安心して長期間外壁の美しさを保つことができます。特に初めてのクリア塗装を検討している方や、長期間メンテナンスを減らしたい方には、プロの業者に依頼することをおすすめします。
3-2. DIY塗装のコストと比較
DIYでクリア塗装を行う場合、業者依頼と比べて大幅にコストを削減できます。DIYの総費用は15万円〜20万円程度で済む場合が多いですが、リスクや手間が伴います。
塗料代:フッ素系塗料であれば約10万円〜15万円ですが、DIYで使いやすいシリコン系塗料にすることでコストを下げることが可能です。シリコン系は耐用年数が10年程度で、再塗装の頻度が増える点に注意が必要です。
道具代:塗装用ローラー、刷毛、養生テープ、シートなどが必要で、これらは合計で約5,000円〜1万円程度です。
足場代:足場をレンタルする場合、1日あたり5,000円〜1万円、1週間レンタルすると約5万円〜10万円かかります。足場の設置や撤去は安全確保の観点からプロの手を借りるのが一般的です。
DIYの利点は費用を抑えられることですが、外壁の高所作業にはリスクが伴います。また、塗装技術や経験がなければ、塗料がムラになったり、剥がれやすい仕上がりになる恐れもあります。特に日当たりが良く紫外線の影響を受けやすい場所では、均一な塗装が必要で、技術不足によるムラが出やすいため注意が必要です。仕上がりの見た目や耐久性にこだわりがある方には、費用をかけて業者に依頼することが望ましいといえます。
3-3. 外壁塗装の総コストを把握する
クリア塗装の総コストは、塗料費用や施工費用に加えて長期的なメンテナンスの視点を持って考えることが大切です。クリア塗装は10〜15年ごとに再塗装が必要となるため、長期間のコストを試算することが役立ちます。例えば、30年にわたって3回のクリア塗装を業者に依頼した場合、総費用は約90万円〜150万円に達する可能性があります。一方、DIYの場合でも、同様に30年で約50万円〜60万円程度がかかります。
ただし、DIYはその都度の費用が抑えられる反面、高所作業や仕上がりに不安が伴うため、数十年単位でのメンテナンスを考えたときには、業者依頼のほうが安心で費用対効果が高いと考えられる場合もあります。
まとめ
クリア塗装は、住宅の外観を美しく保ちながら外壁の劣化を防ぐための優れた方法です。しかし、耐用年数は外的環境や塗料の選び方によって大きく左右されるため、適切な塗料の選定や施工方法の理解が重要となります。クリア塗装がもたらす耐候性の向上や劣化の抑制効果は、建物の寿命を延ばし、住まいの美観を長期間維持するための頼もしい選択肢といえます。
この記事で解説した耐久性のポイントを踏まえ、外壁材の状態や住まいの環境条件に最適なクリア塗装を選ぶことで、効果的に外壁を守り続けることができます。クリア塗装を検討する際は、塗料の種類や外壁の状態をしっかり確認し、信頼できる施工業者に相談することが成功の鍵です。クリア塗装で住まいの外観と価値を守り、長く快適な暮らしを支えるお手伝いができれば幸いです。
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