【ベランダ防水】FRP防水とは?トップコートの塗り替え手順や耐久年数、日常の掃除方法について解説!
2022.12.11
こんにちは、「塗るばい」でお馴染みの佐賀県佐賀市の外壁塗装・屋根塗装専門の工務店「サニー建設商事」です。
今回は、ベランダ防水の種類の一つ、FRP防水についての内容です。
この記事では、FRP防水について、
・FRPトップコートの塗り替え手順
・FRP防水の乾燥時間
・FRP防水の耐久年数
・FRP防水のメンテナンス、掃除の方法
について説明していきます。
それでは参ります。
目次
ベランダ防水の基礎知識
ベランダの防水工事は、防水層の上にトップコートを塗布するのが一般的です。
その防水層を、FRP(Fiber Reinforced Plastic)で作るものを「FRP防水」、ウレタン樹脂で作るものを「ウレタン防水」と呼びます。
FRP防水もウレタン防水も、そのままだと紫外線で劣化してしまうため、トップコートと呼ばれる保護塗料を塗布して仕上げます。
ベランダ防水の種類
FRP防水
FRP防水とは、繊維強化プラスチック(Fiberglass Reinforced plastics)の略称で、ガラスを繊維状にしたものを基材として樹脂で固めたプラスチックになります。
新築時によく用いられる工法で、強度が強く耐久性に優れています。
ウレタン防水
ウレタン防水とは、弾力性のあるゴム系の防水材です。
どろっとした液状のウレタン樹脂を3〜4mm程度の厚さで塗り、主にコンクリート下地の防水として用います。
新築時によく使われるFRP防水と違い、メンテナンスでよく使われる工法です。
後に説明しますが、ウレタン防水には密着工法と通気緩衝広報の2種類があります。
シート防水
シート防水とは、弾力性のあるシートを貼る工法のことです。
シート防水には主に、「塩ビシート防水」か「ゴムシート防水」の2種類があり、接着剤や機械で固定します。
昔は「ゴムシート防水」が主流でしたが、現在はより暑くて丈夫な「塩ビシート防水」の方が多く使用されます。
コンクリート
防水ではありませんが、コンクリートのベランダもあります。
これはより正確に言うと、防水層の上にコンクリートが載っている状態です。
コンクリートは防水層の保護のために載せられています。
コンクリートも放置すると劣化するため、メンテナンスが必要になります。
コンクリートをメンテナンスする場合は、ウレタン防水を行うことがほとんどです。
金属・板金防水
金属防水は、薄い板状の金属(=板金)を折り曲げて加工し、ベランダ床面から浸水しないように囲う防水工法です。
金属・板金の素材の種類には以下のようなものがあります。
・塩ビ鋼板(鋼板にポリ塩化ビニール樹脂をコーティングしたもの)
・ステンレス
・ガルバリウム鋼板
・カラートタン
FRP防水の塗り替え手順
高圧洗浄
まずは、高圧洗浄を行います。
下の写真のように、専用の高圧洗浄機を使って汚れを落とします。
ケレン・目荒らし
次に、ケレンを行います。
下の写真のように、研磨ロンと呼ばれる道具を使って塗布面を磨いていきます。
アセトン拭き掃除(油膜取り)
塗装表面の油膜成分を取り除くために、アセトン拭きで掃除をします。
FRP防水のトップコートの塗り替え特有の工程です。
※アセトンは揮発性が高く強い引火性があり、危険物として取り扱いが定められているため、簡単には買うことができません。
プライマー塗装
アセトン拭きが終わったら、
プライマーを塗布していきます。
プライマーとは、塗り替え専用の下塗り材のことです。
1回目トップコート塗装
プライマー塗装が終わったら、トップコート塗装を行います。
2回目トップコート塗装
次に、2回目のトップコート塗装を行います。
トップコートを2回塗って、乾けば終了です。
FRP防水トップコートの乾燥時間
FRP防水の乾燥・硬化時間は最長130分程度と考えられています。
ちなみに、ウレタン防水の乾燥・硬化時間は最長24時間です。
FRP防水の耐久年数
FRP防水の耐久年数は、おおよそ10年です。
ただし、FRP防水といっても防水層の話で、トップコート層は5年程度で劣化します。
そのため、トップコート層を5年おきぐらいでこまめに塗り直すことをおすすめします。
FRP防水のメンテナンス・掃除方法
FRP防水を長持ちさせるには、普段の掃除が大切です。
FRP防水はウレタン防水と違って表面が繊維状です。
そのため、まずは小さなゴミや砂を掃除機やほうきで取り除きます。
それから、粒子の細かいクレンザーなどを使って、タワシやデッキブラシ、洗車ブラシなどに水を含ませて軽くこすり、水で流します。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回は、
について説明してきました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
以上、サニー建設商事でした。