【屋根用塗料】リリーフNADシリコンとは?特長や耐用年数、価格について徹底解説!
2022.07.10
こんにちは、佐賀市の外壁塗装・屋根塗装専門の工務店「サニー建設商事」の江川です。
今回は、リリーフNADシリコンについてご説明する記事です。
リリーフNADシリコンとは、日本特殊塗料というメーカーが販売している屋根用塗料です。
今回はこのリリーフNADシリコンについて、
リリーフNADシリコンの耐用年数は?
リリーフNADシリコンの価格はいくら?
といった疑問についてご説明していきます。
それでは参ります。
目次
リリーフNADシリコンとは
下の表は、リリーフNADシリコンの概要です。
分類 | 弱溶剤2液型シリコン系塗料 | ||
機能 | 防藻・防かび 耐候性 耐汚染性 | ||
塗装部位 | 屋根 | 溶剤の分類 | 弱溶剤2液 |
希釈剤 | 塗料用シンナー | 匂い | やや強め |
用途 | カラーベスト・ 金属屋根の塗り替え |
施工方法 | 刷毛・ローラー・ エアレス |
色調 | 標準23色 | 艶の状態 | 艶あり |
塗り重ね乾燥時間 | 6時間(23℃) | 塗り面積 | 2回塗り57~67㎡ |
塗布量 | 0.24~0.28kg/㎡ (2回塗り) |
塗料価格 | リリーフNADシリコン ¥23,320 /16kg |
分類:弱溶剤2液型シリコン系塗料
リリーフNADシリコンは、弱溶剤2液型シリコン系塗料に分類されます。
弱溶剤2液型シリコン系塗料とは何なのでしょうか。
「弱溶剤」「2液型」「シリコン系塗料」に分けてご説明します。
「弱溶剤」とは、比較的水に溶けにくい(溶解力が弱い)ミネラルスピリット系溶剤を用いた塗料のことを言います。
強溶剤系塗料と比べて塗料独特のシンナー系の臭いが控えめで、旧塗膜への影響も少ないという特徴があります。
一般住宅や建築物の塗装で使われる溶剤系塗料の大半が弱溶剤に分類されます。
ターペン可溶塗料とも呼ばれます。
「2液型」とは、塗料液である主剤と、効果剤である樹脂を混ぜ合わせた塗料のことを言います。
塗料は、1液型と2液型の2種類に分けられます。
1液型とは、塗料液である主剤だけの塗料のことを指します。
一般的には、2液型の方が耐用年数が比較的長くなります。
「シリコン系塗料」とは、塗料の主成分である合成樹脂にシリコンが含まれている塗料のことを言います。
外壁塗装でもよく使われている塗料で、水に馴染みやすい性質(親水性)を持っているため、塗膜の表面に汚れがつきにくいという特長があります。
ラジカル塗料には劣りますが、コストパフォーマンスに優れた塗料です。
機能:防藻・防かび・耐候性・耐汚染性
リリーフNADシリコンの機能として、防藻・防カビ性、耐候性、耐汚染性があります。
防藻・防カビ性とは、苔や藻、カビが生えにくい塗料のことを言います。
また、耐候性にも優れているため、太陽光による紫外線や温度・湿度の変化といった屋外の自然環境に耐えることができます。
耐汚染性にも優れていることから、油性汚染物質(自動車の排気ガス、アスファルト、タイヤの粉塵など)の付着による汚れが生じにくく、降雨や散水で汚れが除去されやすい性質(セルフクリーニング)をもっています。
希釈剤:塗料用シンナー
希釈剤とは、塗料を薄めて粘度を下げることで塗装をしやすくしたり、乾燥性を調節したりするために塗料に混ぜる液のことを言います。
リリーフNADシリコンは、希釈剤として塗料用シンナーを使う溶剤塗料に分類されます。
塗料には、溶剤塗料と水性塗料の2種類があります。
溶剤塗料とは、希釈剤にシンナーを用いた塗料のことを言います。
水性塗料とは、希釈剤に水を用いた塗料のことを言います。
溶剤塗料は臭いが少し強めであるデメリットがありますが、耐久性に優れている点や塗料の密着性が良い点、艶を維持しやすい点などのメリットがあります。
用途:カラーベスト・金属屋根の塗り替え
リリーフNADシリコンは、窯業系屋根材であるカラーベスト(スレート屋根・コロニアル屋根とも呼びます。)と、ガルバリウム鋼板などの金属屋根の塗り替えに用いることができます。
色調:標準23色
リリーフNADシリコンは、標準23色のカラーバリエーションを備えています。
お客様のご希望の色を幅広く実現することができるため、色選びをしっかりしたい方にはおすすめの塗料です。
※標準色・・・塗料メーカーが、建物の塗装によく使われる色や色彩研究に基づいた好ましい色を選定して作った色見本帳の色。
塗り重ね乾燥時間:6時間(23℃)
塗り重ね乾燥時間とは、塗料を塗った後再び塗り重ねる際の、塗装の時間間隔のことを言います。
リリーフNADシリコンは、塗装した後23℃の条件下で6時間の乾燥時間を設ける必要があります。
ただし、23℃より気温が低い場合は6時間以上の乾燥時間が必要となるため、半日〜1日は乾燥時間として必要になります。
艶の状態:艶あり
塗料は、艶あり塗料と艶なし塗料に分けられ、リリーフNADシリコンは艶あり塗料に分類されます。
艶あり塗料は、外壁がツヤツヤと光って新築のように新しく見えるのが特徴です。
艶なし塗料に比べて汚れが付着しにくく、塗料本来の耐久性や耐候性を発揮することができます。
艶なし塗料は、塗りたてのピカピカ感を抑え、シックで落ち着いた印象を与えることができます。
ただし、艶なし塗料の施工は、外壁に細かな傷をつけて光を乱反射させるようにすることでピカピカ感を抑えます。
そのため、ザラザラした外壁には汚れがつきやすくなるというデメリットがあります。
リリーフNADシリコンの特長
優れた耐久性
リリーフNADシリコンの特長の一つは、耐久性に優れている点です。
リリーフNADシリコンはSi-O-Si(ケイ素と酸素を骨格とする化合物)の架橋したタイプの樹脂へウレタン結合を用いた塗料です。
そのため、塗り替え時の環境変化においても、高耐候性を発揮することができます。
加えて、防藻性・防カビ性による耐久性もあるため、美観を長期間にわたって維持することができます。
このように、リリーフNADシリコンは従来のシリコン樹脂塗料やウレタン系の塗料と比較して、抜群の耐久性を誇っているのです。
高光沢な色彩
2つ目のメリットは、高光沢な色彩で重厚感のある屋根を実現することができる点です。
リリーフNADシリコンは弱溶剤可溶シリコン樹脂で形成されており、平滑でクリヤー感があります。
光沢度も従来の「リリーフNADウレタン」に比べてアップしており、鮮やかな色で屋根を彩ることができます。
さまざまな屋根材に塗装可能
3つ目のメリットは、さまざまな屋根材に塗装可能だという点です。
リリーフNADシリコンは弱溶剤系であるため、柔軟性に優れており、新規塗装と塗り替えの両方に幅広く対応することができます。
隠蔽力(いんぺいりょく:下地の色を透けさせない度合い)に優れており、良好な仕上がりが得られます。
また、プライマー(下塗り材)を下地の種類に合わせて変えることで、幅広い屋根材をカバーすることができます。
リリーフNADシリコンが塗装可能な屋根材は以下の通りです。
・厚型スレート(セメント瓦)
・新生瓦(コロニアル屋根・スレート屋根)
・折半屋根
・瓦棒屋根
・金属屋根
・ガルバニウム鋼板屋根
カラーバリエーションが豊富
4つ目のメリットは、標準23色という豊富なカラーバリエーションを取り揃えている点です。
リリーフNADシリコンは、屋根用として人気の高い高光沢のブラック、グレー、ブルー、ブラウン系などの標準色を23色ラインアップしています。
※標準色・・・塗料メーカーが、建物の塗装によく使われる色や色彩研究に基づいた好ましい色を選定して作った色見本帳の色。
また、一般住宅から工場屋根まで幅広く利用することができ、日本瓦に合うシルバー色も用意しています。
リリーフNADシリコンの耐用年数
メーカーによるリリーフNADシリコンの期待耐用年数は8年〜10年です。
シリコン系塗料の耐用年数としては一般的だと言えます。
より高耐久の塗料が良いという方は、ラジカル塗料や、同じ日本特殊塗料の「リリーフNADフッ素」を検討してみても良いかもしれません。
メーカーによるリリーフNADフッ素の期待耐用年数は10〜15年です。
リリーフNADシリコンの価格
リリーフNADシリコンの1缶(16kg)の価格は、約23,000円から30,000円の間です。
卸元によっても変わりますが、およそこの価格帯になります。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回は、リリーフNADシリコンについて、
【リリーフNADシリコンとは】
・分類:弱溶剤2液型シリコン系塗料
・機能:防藻・防かび・耐候性・耐汚染性
・希釈剤:塗料用シンナー
・用途:カラーベスト・金属屋根の塗り替え
・色調:標準23色
・塗り重ね乾燥時間:6時間(23℃)
・艶の状態:艶あり
【リリーフNADシリコンの特長】
・優れた耐久性
・高光沢な色彩
・さまざまな屋根材に塗装可能
・カラーバリエーションが豊富
についてご説明してきました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
以上、佐賀県佐賀市の外壁塗装・屋根塗装専門の工務店「サニー建設商事」でした。