外壁の幕板って何?どこにあるの?何のためにあるの?役割や目的、修理費用などについて解説!
2022.03.27
目次
はじめに
こんにちは、佐賀市の外壁塗装・屋根塗装専門の工務店「サニー建設商事」の江川です。
今回は、幕板についての内容です。
「幕板ってどこ?」
「そもそも幕板って何?」
「外壁の幕板って何のためにあるの?」
などと疑問に感じる方もいらっしゃるかと思います。
幕板とは、下の写真のように、お家の1階部分と2階部分の境目の仕切りの板のことを指します。
この記事では、そのような疑問を感じている方に向けて、
・幕板とは
・幕板の役割
・劣化状態別における補修法と費用
・幕板の劣化の原因
・幕板の施工工程
・幕板を施工する際のポイント
について説明していきます。
それでは参ります。
幕板とは
まずは、幕板とは何かについて解説していきます。
上でも少し説明した通り、幕板とは、お家の1階部分と2階部分の間や瓦屋根の淵の部分などの境界部分にある、横長の板状のものを指します。
ちなみに、幕板は吊戸棚と天井の隙間やテーブルの板のアクセントなど、インテリアとしても使用されます。
幕板の役割・目的
次に、幕板の役割や目的について説明していきます。
幕板は、美観が主な役割です。
例えば、1階と2階で異なる外壁材を用いる場合に、幕板があることで境目の部分を隠すことができます。
また、異なる色にしてツートンカラーにする場合など、幕板があることでよりおしゃれに見せることができます。
【その他付帯部の人気記事】
劣化状態別における補修方法と費用
次に、幕板の劣化状態別における補修方法と、その費用についてご説明していきます。
緊急度:低 塗膜の剥がれ
まずは、塗膜の剥がれなど緊急度が低い場合です。
この場合は、ケレン作業をして塗装を行うことで十分対処が可能です。
ケレン作業とは、サンドペーパーなどで表面を削って汚れを落とし、塗料の密着性を高める工程のことを言います。
この場合の費用相場は、1m当たり800~1,200円くらいです。
ただし、緊急度が低いというのは相対評価です。
塗装をするべきかどうかの5段階評価をつけるとするなら、3、つまり「そろそろ塗装をした方がいい」くらいに考えておいてください。
この劣化を放置したままにしていると、より重度の劣化につながりかねません。
【幕板の塗装の施工事例はこちら】
https://saniken.com/portfolio/sekojirei-sineihigashi/#curtain-plate
緊急度:中 塗膜の剥がれ+コーキング等の劣化
次に、上記のような塗膜の剥がれに加えて、幕板同士の境目のコーキングなども劣化している場合です。
この場合は、コーキングを打ち替えてから、ケレン、塗装という上記と同じ工程を行うことで解消できます。
費用相場は、1mあたり800~1,400円くらいです。
コーキング補修を行う分、少し値段は高くなります。
・お家の幕板の劣化状況が気になる・・・
という方は下のボタンからぜひ外壁診断をご依頼ください!
緊急度:高 割れや欠け
最後に、割れや欠けが見られる場合です。
引用元:https://yuko-navi.com/peeling-decorative-board#1-3
このような場合は、塗装だけでは対処は難しいです。
対処法は2つあります。
一つ目は、幕板の交換です。
既存の幕板を撤去して、新しい幕板を設置する方法です。
費用相場は、1mあたり5,000~8,000円くらいです。
上二つの費用相場と比べて、値段がかなり上がったことがわかるかと思います。
補修をするか交換をするかは、業者と相談して綺麗に仕上がる方を選ぶことをお勧めします。
あまり広い範囲を補修すると、凸凹になってしまう可能性があります。
二つ目は、板金カバー工法です。
先程の交換とは違い、既存の幕板はそのままにして、上から金属の板を貼り付ける工法です。
費用相場は、1mあたり4,000~8,000円くらいです。
既存の幕板の撤去や処分の費用がかからないため、少し安くなります。
また、素材が金属であることから、耐久年数は長くなります。
ただし、いずれにしても、塗装やコーキングに比べて費用がかなり高額になります。
上に記した金額は1mあたりですので、幕板全体となると金額の差はさらに大きくなります。
このような劣化状態になる前に、塗装を行うことをお勧めします。
【幕板の板金カバー工法の施工事例はこちら】
https://saniken.com/portfolio/morodomi-s-samatei-2/#curtain-plate
【その他付帯部の人気記事】
幕板の劣化の原因
ここまで、
【幕板とは】
・お家の1階部分と2階部分の間などにある横長の板
【幕板の役割・目的】
・主に美観のため
【劣化状態別における補修方法と費用】
(緊急度:低 塗膜の剥がれ)
・ケレン作業をして塗装:約1800~1,200円/m
(緊急度:中 塗膜の剥がれ+コーキング等の劣化)
・コーキングを打ち替えてから、ケレン、塗装:約800~1,400円/m
(緊急度:高 割れや欠け)
・幕板の交換:5,000~8,000円/m
・板金カバー工法:4,000~8,000円/m
を説明してきました。
ここからは、幕板の劣化の原因についてご説明していきます。
幕板の劣化の1番の原因は、構造上の性質にあります。
幕板は、下の図のように外壁より少し飛び出ています。
そのため、構造上、飛び出た板の上にどうしても水が溜まって浸水しやすくなります。
また、浸水した水が放出される際に、表面の塗膜が劣化されやすくなるのです。
その結果、塗膜の剥がれや膨れなどの症状につながります。
こうした理由から、幕板は外壁や屋根などの部位と比べて劣化が早いです。
幕板を施工する際のポイント
最後に、幕板を施工する際のポイントをご紹介します。
幕板を施工する際のポイントは、幕板の上に三角コーキングをしてもらうことです。
下の図のようにコーキングを打つことで、雨水が幕板の上に溜まることなく流れやすくなり、雨水の侵入を防ぐことができます。
費用相場は、1mあたり700~1,000円くらいです。
これを行うことで耐久年数を伸ばすことができるため、幕板の塗装をする際は業者に相談してみることをお勧めします。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回は、
【幕板とは】
・お家の1階部分と2階部分の間などにある横長の板
【幕板の役割・目的】
・主に美観のため
【劣化状態別における補修方法と費用】
(緊急度:低 塗膜の剥がれ)
・ケレン作業をして塗装:約1800~1,200円/m
(緊急度:中 塗膜の剥がれ+コーキング等の劣化)
・コーキングを打ち替えてから、ケレン、塗装:約800~1,400円/m
(緊急度:高 割れや欠け)
・幕板の交換:5,000~8,000円/m
・板金カバー工法:4,000~8,000円/m
【幕板の劣化の原因】
・構造上、幕板の上に水が溜まって侵入しやすいこと
【幕板を施工する際のポイント】
・三角コーキングを打ってもらう
をご説明してきました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
以上、佐賀市の外壁塗装・屋根塗装専門の工務店「サニー建設商事」でした。
・お家の幕板の劣化状況が気になる・・・
という方は下のボタンからぜひ外壁診断をご依頼ください!