コーキング(シーリング)とは?寿命や費用、種類などについて解説!
2022.03.13
目次
はじめに
こんにちは、佐賀市の外壁塗装・屋根塗装専門の工務店「サニー建設商事」の江川です。
今回は、コーキングについての内容です。
「コーキングって何?」
「コーキングの名前は聞いたことあるけど詳しくは分からない」
「コーキングとシーリングの違いが分からない」
など疑問に思われている方はいませんか。
この記事では、
- コーキングとは
- コーキングとシーリングは同じもの
- コーキングの劣化症状
- コーキングの費用と寿命
- コーキング材の種類
- コーキング補修の作業工程
- コーキングの補修はDIYでできるのか
について説明していきます。
それでは参ります。
コーキングとは
まずは、コーキングとは何かについてご説明していきます。
コーキングとは、外壁材の隙間を充填するために使われるゴム状のものです。
そのほかにも、窓や玄関まわり、サッシまわり、ベランダなどにも使われています。
コーキングの役割
コーキングの役割は2つあります。
1つ目は、防水機能です。
サイディングボードやALC外壁の隙間などを埋めるためにコーキング材を詰めます。
コーキング材がないと隙間から雨水などが入り込んでしまうことになります。
すると、外壁の内部が腐食したり、雨漏りが起きたりしてしまいます。
これらを避けるためにもコーキングは必須となります。
2つ目は、衝撃の吸収です。
コーキング材は、実は柔らかく弾性があります。
この柔軟性で地震などの揺れで外壁にかかる力を軽減させて、外壁のひび割れなどを防いでくれるのです。
「いや、全然柔らかくないじゃないか」と思う方もいるかもしれません。
確かに柔らかくない状態のコーキングもありますが、それはコーキングが劣化してしまっているからです。
コーキングとシーリングは同じもの
ここまで、
【コーキングとは】
・外壁材の隙間を充填するために使われるゴム状のもの
(コーキングの役割)
1.防水機能
2.衝撃の吸収
をご説明してきました。
ここからは、コーキングとシーリングの違いについてご説明します。
結論から言うと、外壁塗装においてはコーキングとシーリングは同じものだと考えてもらって構いません。
複数呼び名があるのは、外壁塗装以外の業界でも使われているものだからです。
これ以外にも、コーク材、シール材、シーラント、コーキングガンなど、商品名でも異なることがあります。
見積書を見て分からない場合は、業者の方に聞いてみてください。
コーキングの劣化症状
ここまで、
【コーキングとは】
・外壁材の隙間を充填するために使われるゴム状のもの
(コーキングの役割)
1.防水機能
2.衝撃の吸収
【コーキングとシーリングは同じもの】
・そのほかにも、コーク材、シール材、シーラント、コーキングガンなどの呼び名あり
をご説明してきました。
ここからは、コーキングの劣化症状についてご説明していきます。
コーキングの劣化症状には3つあります。
一つ目は、ひび割れです。
これは、コーキングが紫外線を長い間浴びるうちに弾力性が失われて劣化することによって起こります。
コーキングに含まれている、柔軟性を保つ可塑剤(かそざい)が紫外線によって気化することで表面に浮き出てきてひび割れにつながってしまいます。
放置すると、ひび割れがさらに大きくなり、雨漏りの要因となってしまいます。
二つ目は、破断です。
破断とは、ひび割れが進行することで、コーキングに穴が開いてしまうことです。
この状態まで劣化が進むと、さらに雨水が入りやすくなってしまいます。
早急なメンテナンスを行うことをお勧めします。
三つ目は、肉やせです。
肉痩せとは、コーキングが痩せ細って真ん中に亀裂が走ってしまうことを言います。
これは、先ほど説明した可塑剤が表面に溶け出して、コーキングの厚みがなくなることで発生します。
ただし、施工不良によって充填するコーキングの量が少なすぎることによっても発生します。
・お家のコーキングの劣化状況が気になる方
・お家の塗装のタイミングが気になる方
以上に当てはまる方は、下のボタンをクリック!
コーキングの費用と寿命
ここまで、
【コーキングとは】
・外壁材の隙間を充填するために使われるゴム状のもの
(コーキングの役割)
1.防水機能
2.衝撃の吸収
【コーキングとシーリングは同じもの】
・そのほかにも、コーク材、シール材、シーラント、コーキングガンなどの呼び名あり
【コーキングの劣化症状】
・ひび割れ
・破断
・肉やせ
をご説明してきました。
ここからは、コーキングの費用と寿命についてご説明します。
コーキングの費用についてです。
コーキングの費用は、古いコーキング材の上から新しいコーキング材を重ねて注入する打ち増し工事と、古いコーキング材を取り除いて新しいコーキング材を注入する打ち替え工事で異なります。
コーキングの費用は、打ち増し工事で1mあたり500円〜900円、
打ち替え工事で1mあたり700円〜1200円になります。
また、打ち替え工事の場合は追加で古いコーキング材の撤去料金がかかる場合がありますので、事前に業者に確認してみてください。
次に、コーキングの寿命についてです。
コーキングの寿命は、5年〜10年です。
コーキングは、外壁の揺れなどに合わせて膨張と縮小を繰り返しているため、寿命はあまり長くないです。
そのため、5年〜10年を目安に修繕を検討することをお勧めします。
コーキング材の種類
ここまで、
【コーキングとは】
・外壁材の隙間を充填するために使われるゴム状のもの
(コーキングの役割)
1.防水機能
2.衝撃の吸収
【コーキングとシーリングは同じもの】
・そのほかにも、コーク材、シール材、シーラント、コーキングガンなどの呼び名あり
【コーキングの劣化症状】
・ひび割れ
・破断
・肉やせ
【コーキングの費用と寿命】
・費用は打ち増しで500円〜900円/m、打ち替えで700円〜1,200円/m
・寿命は5年〜10年
をご説明してきました。
次に、コーキングの種類についてご説明します。
コーキングは、成分形と基材によって種類が分かれます。
成分形
まずは、成分形についてです。
コーキング材には、1液型(1成分形)と2液型(2成分形)の二つがあります。
まずは、1液型(1成分形)についてです。
1液型(1成分形)は、空気に触れると自然と固まっていくもので、そのまま充填できるタイプのコーキング材です。
そのため、固めるための添加剤を加える必要がありません。
1本ずつカートリッジタイプで販売されているため、一般の方でも使いやすいことが特徴です。
小面積の補修に対して使われることが多く、料金は2液型よりも少し高くなります。
次に、2液型(2成分形)についてです。
2液型(2成分形)は、それ単体では使うことができないもので、「硬化剤」を入れることで使えるようになります。
混ぜる分量やきちんと混ぜる必要があるなど、専門技術や専門知識を必要とするためプロ仕様のコーキング材になります。
これは大きな面積で使うことが多く、カートリッジタイプのものは販売されていません。
また、料金も1液型(1成分形)に比べて安くなります。
基材
次は、基材についてです。
基材とは、コーキングの元となる材料のことです。
コーキングの基材は4つに分けられます。
一つ目は、シリコン系です。
シリコン系は、キッチンや浴槽などの水回りでよく使われるコーキング材です。
上から塗装による保護ができず、塗装をしても塗膜がすぐに剥がれてしまうため、コーキングの後に塗装をしたい場合は、シリコン系はお勧めしません。
価格は非常に安く、耐候性や耐久性、耐水性などにおいて優れています。
二つ目は、変成シリコン系です。
シリコン系のコーキングに比べると耐久性は少し劣りますが、非汚染性に秀でており、シリコン系とは違ってコーキングの上から塗装をすることができます。
また、耐候性が高いことなどからも、屋根や外壁のコーキングに広く使われています。
サイディング外壁やALC外壁には最も多く使用されています。
三つ目は、ウレタン系です。
ウレタン系のコーキングも、変成シリコンと同じく上から塗装をすることができます。
弾力性や耐久性に優れていますが、紫外線に弱ため、必ず上から塗装をする必要があります。
コンクリートのひび割れ補修などに使われています。
四つ目は、アクリル系です。
アクリル系も上から塗装をすることができますし、水性系であることから湿った場所でも使いやすいです。
ただし、他のコーキング材に比べて耐久性が低く、硬化した際に肉痩せをしやすいというデメリットがあります。
ノンブリードタイプ
コーキングには、通常タイプのものと、ブリード現象を防ぐノンブリードタイプというものがあります。
ブリード現象とは、コーキングのゴム状の性質を保つ可塑剤(かそざい)と塗料が化学反応を起こすことで、黒く変色して表面にヒビが入る現象のことを指します。
通常タイプの場合は、上からプライマーを塗ることでブリード現象を防ぐことができます。
結論としては、
サイディング壁のお家にお住まいの方は、変成シリコン系のノンブリードタイプのコーキングがおすすめ
ということになります。
コーキング補修の作業工程
ここまで、
【コーキングとは】
・外壁材の隙間を充填するために使われるゴム状のもの
(コーキングの役割)
1.防水機能
2.衝撃の吸収
【コーキングとシーリングは同じもの】
・そのほかにも、コーク材、シール材、シーラント、コーキングガンなどの呼び名あり
【コーキングの劣化症状】
・ひび割れ
・破断
・肉やせ
【コーキングの費用と寿命】
・費用は打ち増しで500円〜900円/m、打ち替えで700円〜1,200円/m
・寿命は5年〜10年
【コーキング材の種類】
・サイディング壁のお家に住んでいる方には、変成シリコンのノンブリードタイプがおすすめ
をご説明してきました。
ここからは、コーキングの作業工程についてご説明します。
1.養生
まずは、外壁にコーキングやプライマーがつかないようにするために、周囲を養生テープで覆います。
2.古いコーキングをサイディングから切り離す
まずは、コーキングと外壁の間に切れ目を入れていきます。
既存の古いコーキングを、写真のようにカッターなどを用いて取り除いていきます。
この作業は、外壁を傷つける危険性があるため慎重に行う必要があります。
3.古いコーキングを撤去する
次に、コーキングの剥がれた部分からペンチなどを用いて引っ張り、目地から剥がします。
さらにこの後、剥がし残ったコーキング材をカッターやスクレーパーを用いてきれいに削ぎ落とします。
この工程を省くと、新しいコーキングを打っても密着力が弱く剥がれてしまうことにつながるため、大切な工程となっています。
4.プライマー(下塗り剤)を塗る
古いコーキングを取り除き終わったら、下塗り材であるプライマーを塗布します。
プライマーとはコーキングの下塗り材で、プライマーを塗ることによって新しいコーキングの密着力を高めます。
5.コーキングを充填する
プライマーを塗り終わったら、新しいコーキングを充填していきます。
充填する前に、コーキングの両側に養生テープを貼るのも大切な工程です。
養生テープを貼らないと、溝から溢れたコーキングが外壁に付着してしまいます。
かといって、コーキングの量が少なすぎると空洞ができてしまって機密性が弱まるため、大変な作業になります。
6.ヘラで均(なら)す
新しいコーキングを充填し終わったら、写真のようにヘラを用いて、充填したコーキングを均一にならします。
ならし終わった後は、充填したコーキングが乾かないうちに養生テープを剥がして完成です。
最後に、養生を剥がして完成です。
コーキングの打ち替えが終わった様子が下の写真です。
コーキングの補修はDIYでできるのか
ここまで、
【コーキングとは】
・外壁材の隙間を充填するために使われるゴム状のもの
(コーキングの役割)
1.防水機能
2.衝撃の吸収
【コーキングとシーリングは同じもの】
・そのほかにも、コーク材、シール材、シーラント、コーキングガンなどの呼び名あり
【コーキングの劣化症状】
・ひび割れ
・破断
・肉やせ
【コーキングの費用と寿命】
・費用は打ち増しで500円〜900円/m、打ち替えで700円〜1,200円/m
・寿命は5年〜10年
【コーキング材の種類】
・サイディング壁のお家に住んでいる方には、変成シリコンのノンブリードタイプがおすすめ
【コーキング補修の作業工程】
1.養生
2.古いコーキングをサイディングから切り離す
3.古いコーキングを撤去する
4.プライマー(下塗り剤)を塗る
5.コーキングを充填する
6.ヘラで均(なら)す
7.養生を剥がす
をご説明してきました。
ここからは、コーキングの補修はDIYでできるのかについてご説明します。
結論から言うと、
コーキングの補修をDIYですることはおすすめしません。
理由は、一見すると簡単に見えますが、職人の腕が求められるからです。
まずは既存のコーキングを取り除くところからですが、カッターの入れ方を間違えると外壁材を傷つけてしまいます。
また、コーキングの注入も、量を間違えると少なすぎて肉痩せしやすくなったりしてしまいます。
そのため、コーキングのうち換えが必要だと感じた時は、信頼できる業者に依頼することをお勧めします。
【関連動画】
おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回は、
コーキングとは
コーキングの役割
コーキングとシーリングは同じもの
コーキングの劣化症状
コーキングの費用と寿命
コーキング材の種類
コーキング補修の作業工程
コーキングの補修はDIYでできるのか
について説明してきました。
コーキングの補修をご検討の方、疑問に思ったことなどがある方はぜひ弊社の方までご連絡ください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
以上、佐賀市の外壁塗装・屋根塗装専門の工務店「サニー建設商事」でした。
・お家のコーキングの劣化状況が気になる方
・お家の塗装のタイミングが気になる方
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