ウッドデッキっていくらかかるの?業者とDIYで比較、必要な道具や材料、手順について解説!
2021.11.07
目次
はじめに
こんにちは、佐賀市の外壁・屋根塗装専門店「サニー建設商事」スタッフの江川です。
今回は、ウッドデッキについての内容です。
みなさん一度は憧れたことがある方も多いかもしれません。
ウッドデッキに友達を呼んでバーベキューをしたい
子供にビニールプールで水遊びをさせたい
テーブルやイスを置いて日向ぼっこをしたい
ゆっくりコービーを飲んでくつろぎたい
そんな素敵な可能性を持っているウッドデッキを、いつかは作りたいと考えている方も多いかもしれません。
今回は、
ウッドデッキを作るのっていくらくらいかかるの?
DIYでも作れるの?
どんな材料や道具が必要なの?
どうやって作ればいいの?
などが気になる方に向けて、
ウッドデッキに使う木材の種類
業者とDIYの費用の違い
DIYをする際に必要な道具
DIYをする際に必要な材料
DIYの具体的な手順
についてまとめました。
これを読んで、素敵なウッドデッキを作ってください。
それでは参ります。
人工木と天然木の比較
ウッドデッキの材料となる木材には、人工木と天然木があります。
その名の通り、人工木は樹脂で作られた人工木材で、天然木は天然の木材のことです。
人工木を基準にして、天然木との違いを説明していきます。
人工木のメリット
1.シロアリなどの被害がない
人工木はプラスチックを原料として作られているため、シロアリが住み着くことがありません。これも、天然木に比べて優れている点といえます。
2.耐久性が高い
人工木のメリットは、耐久性が高く、それにより経年劣化しにくいことです。
樹脂から作られており、防腐性が高いため天然木に比べて劣化しにくく長年使うことができるのは、大きなメリットと言えます。
3.日焼けや湿気などに強い
メリットの二つ目は、湿気を吸収しにくいことです。
天然木であれば、湿気を吸収しやすいため劣化しやすいですが、天然木は湿気に強いため、耐久年数も長くなります。
また、日焼けにも強いため、変色もしにくいです。
4.メンテナンスの手間がかからない
これまで説明したように、防腐性が高い、すなわち防腐剤塗料を定期的に塗る必要がないこと、日焼けや湿気に強いこと、シロアリなどの被害が少ないことから、天然木に比べてメンテナンスに手間と費用を取られにくいということは、大きなメリットと言えます。必要なメンテナンスは、水洗いやデッキブラシで擦るくらいだと考えてもらえれば大丈夫です。
人工木のデメリット
1.熱を吸収しやすい
人工木は原料としてプラスチックが使われています。そのため、天然木に比べて熱を吸収しやすい性質を持っています。
特に夏は温度が上がり、素足で歩くのが難しくなる場合もあります。
ですので、オーニングを設置したり、遮熱効果のある塗料を施した材木を使用するなどの対処を取ることをオススメします。
2.DIYで塗装できない
天然木と違い、人工木のウッドデッキはDIYによる塗り直しをすることができません。
どうしても塗装をしたいという方は、近くの業者に頼むことをオススメします。
3.導入コストがかかる
基本的に、人工木は天然木に比べて価格が高くなります。
そのため、導入コストは天然木に比べてかかると考えておいた方がいいかもしれません。
しかし長い目で見ると、防腐剤を塗る必要がなかったり、シロアリが住み着く危険性がなかったりなど、メンテナンスの費用は天然木よりも安く済みます。
4.水が溜まりやすい
人工木は腐食しやすいというメリットを持っていますが、それは水を弾きやすいという性質を持っているためです。
そのため、掃除をする際に水を拭き取っておくことをオススメします。
また、水が直接当たらないような屋根をつけることをオススメします。
このようなメリット・デメリットを踏まえると、長い目で見てメンテナンスの費用を抑えたいという方は人工木がオススメです。
逆に、天然木が有する優しい雰囲気や、塗装のDIYを行いたいという方は、天然木がオススメです。なお、天然木を使用されるという方は、こまめなメンテナンスがかかることを頭に入れておいてください。
業者とDIYの費用比較
ここまで、ウッドデッキの材料には人工木と天然木があることを説明しました。ここからは、実際にウッドデッキを作る際の、業者とDIYの費用を比較していきます。
業者に頼む場合
業者に頼む場合の大まかな費用は、
人工木であれば、平米あたりおよそ3万円程度、
天然木であれば平米あたりおよそ2万円程度です。
ただし、天然木でも、ウリンやアマゾンジャラ、イペやセランガンバツなどのハードウッドと呼ばれる種類は、天然木の中でも人工木に近い特徴を持っているため、およそ4万円程度かかります。
また、これに基礎工事やフェンス取付などが必要な場合は、今述べた価格に、5万円から10万円ほどプラスでかかると考えておいてください。
例えば、幅3.6m×奥行き1.8mの一般的なウッドデッキを業者に頼んで作る場合、およそ25万円〜40万円程度は必要だと考えておいてください。これに加えて、屋根を付けたり、プラスでデザインにこだわるとなると、総額で100万円近くになる場合もあります。
DIYでする場合
DIYでする場合は、業者に頼む時にかかる人件費や利益分が浮くため、全体としてかかる費用はもちろん安くなります。人工木を使用した場合、平米あたりの値段はおよそ2万円と考えておいてください。天然木を使用した場合は、グレードにもよりますが一般的には人工木よりも安くなります。
細かい内訳は、後で詳しく説明します。
ウッドデッキDIYに必要な材料
ここまで、ウッドデッキの材料には人工木と天然木があることや、業者に頼むと平米あたりおよそ2〜4万円、DIYだと2万円だということを説明してきました。ここからは、実際にDIYをする際に必要な材料について説明していきます。また、各材料がいくらくらいかかるのか、DIYの場合の平米あたり2万円の詳しい内訳についても説明していきます。
1.デッキ材
デッキ材とは、ウッドデッキの床部分に使う材料のことで、ウッドデッキのメインとなる材料です。人工木を使用した場合、平米あたりおよそ7000円〜8000円ほどかかります。天然木を使用する場合は、これよりも少し安くなります。
2.幕板材
幕板材とは、デッキ材の周りを囲むように貼り付けられている材木のことで、デッキ材を支える木材(根太:ねだ)とデッキ材の接合部分などを隠す役割を果たします。幕板には、デッキ材と同じ木材を使います。ただし、使う量はデッキ材の4分の1くらいです。材料費は、平米あたり1,500円〜2,000円くらいと考えておいてください。
3.根太材
読み方は、「ねだざい」で、デッキ材を支えて、人が乗っても壊れないように耐久性を強める役割を果たします。根太材には、デッキ材よりも長い木材を必要とすることが多く、そのため1本あたりの材料費はやや高くなります。根太材の材料費は、平米あたりおよそ4,000円くらいです。
4.束柱
「つかはしら」または「つかざい」と読み、基礎石(束石)とセットで使います。基礎石(束石)と束柱があることで、ウッドデッキの足の役割を果たします。一般的に、平米あたり4本ほど用いることが多く、ひとつ1000円くらいですので、平米あたりおよそ4000円くらいかかります。
耐久力をさらに伸ばしたい方は、束柱と鋼製束(こうせいづか)と呼ばれる金属製の頑丈な材料を併用することをオススメします。
5.大引き
束柱と根太の間に設置する木材で、根太とデッキ材を支える役割を果たします。大引きと根太、根太とデッキ材がそれぞれ垂直に交わることで、耐久性を大きく伸ばすことができます。
6.その他
そのほかには、基礎石または束石(つかいし)、木材を留めるための金具、ビスなどが必要となります。これらの諸費用が、だいたい3000円くらいかかります。
DIYの場合の材料費は、これまで説明してきた費用の合計で平米あたり2万円くらいと考えられます。
ウッドデッキDIYに必要な道具
ここまで、耐久性を伸ばしたい方には人工木、木の温かみを楽しみたい方には天然木が向いていること、業者に頼むと2〜4万、DIYだと2万円くらいかかること、その詳しい内訳を説明してきました。
ここからは、ウッドデッキDIYに必要な道具について説明していきます。
1.丸のこまたはノコギリ
まずはもちろん、木材をカットする道具が必要になります。ノコギリでも作業はできますが、時間と労力がかかってしまうため、丸のこの方が効率よく、そして楽に作業を進めるには向いています。
ですが、ウッドデッキを作る前の設計図を綿密にしておくと、ホームセンターで購入する時点でカットサービスを使うことができるため、木材をカットすることはほとんどないか、あるにしても誤差を整えるくらいで済むと思います。ですので、材料としては丸のこかノコギリ、さらに設計図の元でのカットサービスを利用するのが一番オススメです。
2.電動ドリル
ビスを打ち込むのに使います。ホームセンターで購入するか、費用を抑えたい方はレンタルサービスを使うといいかもしれません。今後も継続的にDIYをしたい方は、初期費用はかかりますが、購入して一式揃えておくといいと思います。
3.サンダーまたはヤスリ
木材をカットしてそのまま使用すると、ささくれで怪我をしてしまいます。ですので、サンダーなどで削って表面を滑らかにする必要があります。ここでも、ヤスリでも作業はできますが、作業を楽に進めたい方はサンダーを使った方がいいと思います。
4.その他
そのほかにも、水平器と呼ばれる、木材を地面に対して水平に置くときに角度を測る道具や、差金と呼ばれる、直角な線を引いたり、45度や30度などの角度を測ったりするのに使う道具、メジャー、ビスなどが必要になります。これらはホームセンターで問題なく購入できると思います。
ウッドデッキDIYの手順
ここからは、ウッドデッキDIYの細かな手順について説明していきます。イメージがつきやすいように、先ほど載せた画像をここに再掲しておきます。
1.施工場所の地面の状況を確認する
まずは、ウッドデッキを作りたい場所の地面の状況を確認します。
地面が土などの柔らかい場合には、そのまま作ると地盤が脆いので、まずは砕石を敷き詰めて、そこから先ほど説明した基礎石と束石を設置します。
地面がコンクリートの場合には地盤がしっかりしているので、そのまま基礎石と束石を設置して問題ありません。
ここから、作りたいウッドデッキの広さを決めます。これは、ご自分のお好みや、使いたい場面に合わせて考えてもらって問題ないと思います。ただし、大きくなればなるほどその分費用もかかることを頭に入れておいてください。
一般的なウッドデッキのサイズは、幅3.6m×奥行き1.8mで、洗濯物を干すのに使うことができます。
ほかにも、ご家族やお友達とバーベキューをしたいのであれば、想定する人数に合わせて、4〜5人なら幅2.5m×奥行き3.5m、7〜8人なら幅4m×奥行き3.5mくらい必要になります。
お子さんのプールを置いて遊び場にしたいのであれば、ビニールプールの大きさにもよりますが、幅2.5m×奥行き2mくらい必要になります。
2.束柱を設置する間隔を決める
ウッドデッキのサイズが決まったら、束柱を設置する間隔などを決めていきます。まずはデッキの四隅に置くのは最低限必要です。そこから、内側にどのような間隔で置くかを考えると良いでしょう。束柱をおくときの間隔の目安は、およそ90cm〜120cmです。これくらいの間隔であれば、耐久性に問題はありません。
3.ウッドデッキの地面からの高さを決める
地面の状況確認、ウッドデッキの広さ、束柱の間隔が決まったら、次はウッドデッキの地面からの高さを決めます。掃き出し窓からそのままウッドデッキに降りることを想定するのであれば、窓サッシの下部のすぐ下にデッキ材がくるように高さを考えると、使いやすく見た目も良くなります。
デッキ材の高さによっては、ステップや階段をつける必要があったり、お子さんがいらっしゃる方はフェンスをつける必要があるかもしれないことを頭に入れておくと、後から想定外に費用がかかるのを避けることができます。
4.材料を準備する
先ほど述べたような材料や道具を用意します。人工木にするか天然木にするか、ビスの長さはどれくらいにするかなど、設計図や予算を元にして購入しましょう。
5.大引きと根太を組む
ここから、いよいよ組み立ての段階に入ります。設計図を見ながら、大引きと根太を組んでいきます。手順として基本的には、先に大引きと根太を組んで仮置きしてから、その後に根太と大引きを基礎石(束石)と束柱に合わせて施工していくのがオススメです。
組んだ後は基礎石(束石)の上に一度仮置きして、デッキ材の高さまで水平気を使って水平かどうか確認しながら設置します。設計図と同じ高さまでもってきてしまうと、その上に床材を乗せるため、設計図通りに行かなくなります。床材の厚さを考慮して高さを合わせるようにしましょう。
6.四隅に基礎石と束石を固定する
仮置きが終わったら、いよいよ基礎石と束石を固定していきます。地面が土の場合は、仮置きした根太と大引きを組み合わせたものの四隅の地面の部分に穴を掘り、砕石をできる限り隙間なく入れていきます。ここで隙間が生じていると、束柱がずれる可能性があるため、しっかり行うようにしましょう。
7.床板を張る
最後に、床板を張ります。張る順番は、家の壁側からがオススメです。床材同士の間隔を3〜5mm程度開けるのを忘れないようにしましょう。フェンスをつけない場合、最後に根太が通っている場所にビスを打てば完成です。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回は、ウッドデッキの木材の種類や費用、作り方や材料などについて説明してまいりました。
ウッドデッキに興味がある方の参考になってくれたら嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。