【塀塗装を考えている方へ】塀塗装の費用・安く抑えるポイント・DIYをする際の手順を解説
2021.08.15
目次
はじめに
こんにちは、佐賀市の外壁・屋根塗装専門店、「サニー建設商事」の江川です。
ここでは
塀塗装を業者に依頼するのにかかる費用
費用を安く抑える・コスパを上げるポイント
自分でDIYをする方法
弊社の実際の塀塗装の施工事例
についてご説明いたします。
塀塗装のイメージが湧かない
費用がどれくらいか知りたい
安く抑える方法はあるの?
などが気になる方はぜひご覧ください。
塗装できる塀と塗装できない塀
一言で「塀」と言っても、その種類はたくさんあります。
中でも、「化粧ブロック」という種類の塀は、もとから塗装が不要なデザインなので、塗装ができない、というよりは塗装しない方がいいです。塗装をするとかえって建築材を傷つけてしまったり、再度塗装をする必要が出てきたりします。
ご自分のお宅の塀が塗装が必要かどうか分からない方は、地元の信頼できる塗装業者に聞いてみることをお勧めします。
関連動画:塀塗装は必要ないって本当?
塀塗装にかかる費用
費用は1㎡あたりおよそ3000円から5000円くらいを想定しておいてください。
ただし、塗料のグレードや劣化具合、塗布面積などによって大きく異なりますので、細かく知りたい方は近くの塗装業者に見積もりを依頼されてみてください。
ご自分で概算を出したい場合は、塀の面積をご自分で測ってみてください。
塀塗装の費用(概算)=塗布面積×3000〜5000
でも止めることができます
塀を塗装する際は、高圧洗浄、破損箇所(クラックなど)の補修、塗装という工程で行います。
見積もりを依頼する際はこの、高圧洗浄、破損箇所(クラックなど)の補修、塗装の3つがしっかり記載されているかを確認するようにしましょう。この3つのうち一つでも欠けていた場合、施工の質が大きく下がってしまい耐久年数も大幅に短くなってしまうため、その業者は信頼できないと考えて良いと思います。
安く抑えるポイント
湿気を逃すための塗料を使ってもらう
塗料には、湿気を逃しやすい機能を持つ塗料(浸透性塗料)というものがあります。塀塗装をする際は、これを使ってもらうことをお勧めします。
モルタル材には、通気性にとても乏しく、建物内部に結露を発生させやすいというデメリットがあります。モルタル材でできた塀も同様に、通気性に乏しいというデメリットがあるため、浸透性の低い塗料を塗ってしまうと、内部に入った湿気が抜けず膨れにつながってしまい、余計な費用がかさんでしまいます。
浸透性塗料を使ってもらうことで湿気の逃げ道を作り、塗膜の表面の剥がれや膨れを防ぐことができます。
安く抑えるためにも、通気性の高い塗料を選ぶようにしましょう。
DIYをする
安く抑える方法の一つとして、DIYをするという方法があります。
業者に頼むと、施工費や人件費などがかかるため、ある程度金額がかかります。ですがDIYの場合はそれらの費用がかからないため、業者に頼むよりも安くで済ませることができます。
そのほかにも、調色で融通が効きやすい、業者選びの手間が省けるなどのメリットもあります。
ただし、塀の種類に合わせた塗料の種類を慎重に選ばないと、塗料の効果を活かしきれず、短い期間で塗膜が劣化してしまうというデメリットもあるため、DIYをする場合は、これらのことを念頭に置くようにしてください。
こまめに塗装をする
塗料の種類を工夫する、DIYをするなどもありますが、1番の安く抑える方法は、こまめに塗装をすることです。お金がもったいないからといって劣化を放置しまままにしておくと、後々のメンテナンスで費用が大きくかさんでしまいます。こまめに塗装をすることが、長期的にみて費用を安く抑える1番のコツですので、先延ばしにせず、10年〜15年経ったら塗装するようにしましょう。
塀塗装のコスパを上げるポイント
1液型水性塗料を選ぶ
塀塗装のコスパを上げるポイントは、1液型水性塗料を使用することです。
塗料は1液型と2液型に分かれており、1液型とは、塗料の成分である「主剤」と「硬化剤」が元から混ざった状態のものを言います。主材と硬化剤が別々の状態の2液型に比べて、混ぜる手間が省けますし、1液型の方が費用が安く済みます。
また、塗料は水性塗料と油性塗料に分かれており、水性塗料は塗料の希釈材に水を用いたもので、油性塗料(有機溶剤)は塗料の希釈材にシンナーを用いたものです。この二つのうち、水性塗料の方が浸透性が高い、つまり先ほど述べたような湿気を逃しやすいという機能を持ちます。
よって、塀塗装のコスパを上げるには、1液型水性塗料がオススメです。
関連動画
【外壁塗装】塗料の1液型と2液型ってなんなの?塗装屋が解説!
【外壁塗装】水性塗料と油性(溶剤)塗料の違い、メリットデメリットを解説。
事前に現地調査をしてもらったうえで工事をしてもらう
費用を抑えるポイントとして、現地調査をしてもらった上で工事をしてもらうというものがあります。
これは塀に限らず、塗装全般に関して言えることですが、現地調査をしないままに塗装をすると、劣化具合を把握しきっていないまま塗装することになり、結果として施工の質が悪くなったり、耐久年数が短くなって、すぐに再塗装をする必要が出てきたりします。
そのため、塀塗装を考えられている方は、塗装業者に事前の現地調査をしっかり行ってもらい、どのくらい劣化しているのか、クラックなどの補修はどれくらい必要なのか、塗料はどの種類を使うのが良いかなど、しっかり調査してもらうようにしましょう。
塀が十分に乾いてから塗装をしてもらう
これはお客様というより業者のポイントですが、高圧洗浄をした後は、1日ほど期間を空けて塗装してもらうようにしましょう。でないと、塀が湿ったまま塗装してしまうと塗料が建築材に密着せず、耐久年数を下げてしまいます。悪徳業者の手口として、乾かす工程を省いたり短くしたりすることがあります。ですので、塗装を頼む前に、高圧洗浄後どれくらい時間をあけて塗装をするか確認してみるのも良いかもしれません。
自分でDIYする方法
ご自分でDIYをされる方は、正しい道具と手順で塗装をするようにしましょう。これから、DIYの道具と手順について説明しますので、よかったら参考にされてみてください。
これから説明する内容について、以下の動画で簡単に説明しています。外壁塗装DIYについての動画ですが、塀塗装にも多く共通する部分はありますので、よかったら参考にしてみてください。
関連動画:外壁塗装DIYって何からすればいいの? 【手順・内容】
道具を準備する
塗装作業をする場合は必ず塗装専用の道具を揃えるようにしましょう。でないと、施工の質が下がってしまい、仕上がりが綺麗にならないためです。100均などで揃えるのではなく、しっかりホームセンターに行ってから買うようにしましょう。
【必要な材料】
- 高圧洗浄機orワイヤーブラシ・デッキブラシ
- 養生テープ・マスカー・新聞紙
- シーラー(下塗り塗料)
- 塗料
- ローラー・刷毛
- ローラーバケットor受け皿
養生テープは、塗料をつけたくない場所を保護するために行います。
下の写真の青いテープが養生テープになります。このようにして、塗装しない場所に塗料がつかないように、テープで塞いだり、テープとビニールで覆ったりします。
塗装する範囲の境目に用いる「養生テープ」や、広い面を保護するために用いる「マスカー」などを用意しておくと、効率よく作業を進めることができます。
ローラーやハケは、塗料を塀に実際に塗るときに使います。広い面を塗るときにはローラーを使い、目地や端の方などの細かい部分を塗るときには刷毛を使うなど、道具を使い分けて作業すると、効率よく、かつ質の高い塗装ができます。
塗装する日程を選ぶ
道具の準備が終わったら、塗装する日程を選びましょう。外壁塗装に比べて工期は短くで済みますが、塗り終わった後の乾燥期間も含めると4〜5日連続で晴れている日を選ぶようにしましょう。
塀の汚れを落とす
使う道具:高圧洗浄機orワイヤーブラシ・デッキブラシ
塗装をする前に、塀の表面に付いた苔やカビ・古い塗膜・雨垂れなどの汚れを、ワイヤーブラシやデッキブラシなどを使って落としていきます。
より作業を効率的に進めたいという方は、高圧洗浄機を使うことをオススメします。ただし、高圧洗浄機は出力を適切に調整しないと、建築材そのものを傷つけてしまったり、施工の質が下がったりしてしまうため、注意して使うようにしてください。
この、汚れを落とす作業が不十分だと塗料の密着性が弱まってしまいますので、残さず落とすようにしてください。水洗いが終わったら最低1日はおいて、しっかりと乾かしましょう。乾ききらないうちに塗ってしまうと、塗料が建築材に密着しにくくなってしまいます。
塀の周囲に養生テープを貼る
塀の周囲をホウキなどで掃除した後に、塗装しない部分と塗装する部分の境界となる部分に養生テープを貼ります。
この養生の作業が不十分だと、塗らなくて良いところにまで塗ってしまったり、逆に塗りたいところに塗れなかったりしてしまうため、隙間なく、曲がりなく貼るようにしましょう。
塗らない面が広い場合には、養生テープの上にマスカーを貼ってシートを広げます。フェンスやポストなども全てマスカーで覆うことをオススメします。下の写真が、マスカーで養生している様子です。
下塗りをする
下塗りに使う塗料をバケットと呼ばれる容器にいれて、ローラーで混ぜていきます。塗料を薄める必要がある場合は、塗料の種類に合った希釈で薄めるようにしましょう。
混ぜ終わったら、いよいよ塀に下地剤のシーラーを塗っていきます。最初は目地や隅の方の塗りにくいところを刷毛を使って塗っていき、そこから広い面をローラーで塗ると、綺麗に塗りやすくなります。
下塗りは、塗りの中で最も大切な作業となっています。下塗りをせずに中塗り・上塗りなどをしてしまうと、塀に直接塗装をすることになるため、塀を痛めてしまいます。また、下塗りは中塗り・上塗りの下地として接着力や耐水性などを高めることで塀の劣化を防ぐ役割があります。
塗り終わったら、塀を乾かします。先程の高圧洗浄と同様、乾いてから塗らないと、中塗り・上塗りの質が下がってしまいます。
中塗り・上塗りをする
乾いた後は、中塗り・上塗りをしていきます。中塗り・上塗りは、下塗りとは異なる塗料を用います。
先ほども述べた通り、端の方や塗りにくいところから塗っていき、その後に広い面をローラーを使って塗っていくと塗りやすくなります。下の写真が、ローラーで塗っている様子です。
塗る際は、厚くなりすぎず薄くなりすぎず、均一の薄さで塗るようにしてください。でないと、凸凹になってしまったり、薄い部分から塗膜が剥がれてきたりしてしまいます。
片付ける
塗装し終わったら、速やかに養生テープやマスカーを外し、使った道具等を洗います。早く洗わないと、塗料がこびりついて取れなくなってしまいます。
また、塗装をした後であることが周囲にわかるように立て看板などをして、しっかり乾燥するようにしましょう。
サニー建設商事の塀塗装施工事例
ここからは、実際に弊社に塀塗装を頼まれたお客様の事例を紹介していきます。
佐賀市木原 Y様邸 部分塗装・塀塗装
施工前
施工後
佐賀市開成 K様邸 外壁塗装・塀塗装
施工前
施工後
佐賀市川副町O様 塀・板金部塗装
施工前
施工後
おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回は、塀塗装の費用、安く抑えるポイント、DIYをする手順などについて説明しました。
この記事を読んで塀塗装について少しでもイメージを持ってもらえたら幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。