雨の日に外壁塗装はできるの?
2020.06.20
外壁塗装施工中に雨が降ってしまうと工事日程や塗った塗料にどのような影響があるのか、様々な雨と外壁塗装に関する疑問点を解決したいと思います。
雨の日でもそのまま作業を行ってしまうと、後々に外壁に不具合が出てくる可能性がります。
雨の日でもできることできないことをしっかりと確認しておきましょう。
目次
雨の日でできる作業
工事期間中全ての日が晴れているのならよいのですが、梅雨じゃなくても、雨が降る日が何回かあるかもしれません。基本的に雨が降ったときに関しては、塗装関係の工事は中断します。
しかしながら全ての業務を中断して、その日一日何もしないわけではありません。足場を組み立てたり、養生シートを張り巡らせたりなど、雨が降っていても進めることが可能な工程もあります。
塗装はできない
雨の日に無理矢理、塗装作業を行うと様々な弊害が起こります。
- 塗料が雨で薄くなる
- 仕上がりが汚くなる
- 塗料が乾燥しないうちに重ね塗りするので、後々に不具合が起こる可能性が高い
基本的に外壁塗装用の塗料は湿度が上がるときれいに仕上がりません。そのため、雨が降っても降ってなくても、小雨であったとしても、湿度が85%以上という状態が続きそうであれば、塗装は辞めるべきでしょう。
塗料メーカーも塗料がしっかりと機能するための注意事項として「気温5度以下、湿度85%以上の塗装は避ける」とあります。
また、「降雨が予想される日の塗装」も避けるべきとあり、天気予報が雨だった場合も避けた方が良いかと思います。昔と違い、離島でもない限りは、天気予報はかなり当たりますので、天気予報が雨の場合はまず作業を中止しておいた方がいいです。
塗装作業の途中で雨が降ってしまったら?
下塗り、中塗り、上塗りと塗装の作業中に雨が降ってしまうこともありますが、その際はどれくらいの雨かで中断するかどうかを判断します。
突然土砂降りが降るような雨予報の日はそもそも塗装自体を最初からするべきではありませんが、天気予報も業者さんの予想も全て外してしまった場合はどうしようもありません。
その場合は、塗装の塗り直しをする事になるかと思います。
塗料が通常乾くのは1時間以上かかります。溶剤系の塗料だと4時間ほどかかるものもあります。冬場だとさらに乾くのが遅い場合もありますし、朝露や夜露など乾くのを阻害するものは実は雨以外にもたくさんあるので、しっかりと工期を計画的に考えましょう。
追加料金は発生する?
誰しもが心配してしまうことですが、雨が続いて、そのために工期が伸びてしまう場合に追加料金が発生する、ということはありません。
そもそもが、工期中に雨の日などがあると想定して工期を決めているので、当然想定内の事となります。
雨が原因のトラブルを防ぐために
雨が降っていても業者さんが作業をやめない場合
業者が雨天でも作業を強行した場合、それを理由に保障期間の延長を交渉しましょう。雨の時に塗装を続けると上記にあるとおり、トラブルが起こる可能性があります。しかも、外壁塗装というのはその場ですぐ塗料が剥がれ落ちるわけではなく、症状が発生するのが数ヶ月、数年後の場合があるのです。
ですが、例えば15年以上持つと言われたフッ素塗料で塗装をお願いしたのに、数年でダメになってしまった場合、わざわざ高いお金を支払って良い塗料にした意味がありません。
問題ないと考えて塗ったと業者がいうならば、そのリスクに対しての交渉はしておくべきだと思います。
塗っている最中に雨が降ってしまったら?
乾ききっていないうちから雨が降ったであろう塗装面はその後の経過をきちんと確認し、異常がないかどうかを目視で予め確認しておきましょう。
雨とは関係なくでも、とにかく不安なことは気づいたその時点で業者に相談しておくことが大切です。優良な業者さんであれば、必ずきちんと対応してくれるはずです。
まとめ
雨の日や曇り、湿度の高い日はそもそも塗装をするべきではありません。
業者さんと確認・交渉などのコミュニケーションをしっかり取りながら、不安や後悔のない工事を進めていきましょう。