ケレン作業はなぜ必要か 「佐賀市開成の塗装現場よりレポートと解説」
2020.01.13
はじめに
こんにちは。サニー建設商事の國分です。
塗装の職人さんに密着して現場レポートと解説をしていきたいと思います。
今回は雨樋のケレン作業のレポートをしていきます。
【施工前の写真】
かなり色あせ等の劣化症状が見られます。
【ケレン作業後の写真】
逆に傷がついていて汚いと感じる方もいるかも知れませんね。
しかしケレン作業は必ず必要な工程なのです。
その理由とケレン作業について説明していきますね。
塗装に欠かせないケレン作業
ケレンとは?
ケレンとは主に鉄部に対して行う下地処理のことです。鉄部以外にも、雨樋や木部にもケレンを行うことも多いです。また、ケレンの役割に関しては下記にまとめておきますのでご覧ください。
ケレンの役割
- 塗布面の調整
サビや汚れ、旧塗膜を取り除き、塗布面に直接塗料が塗れるようにするという役割があります。
これを行わなかった場合、塗料の間に異物が挟まってしまいますのでせっかくいい塗料を塗っても剥がれやすくなってしまいます。
ホコリだらけのところにセロハンテープを貼ろうとしてもすぐに剥げてしまうのと同じです。
ホコリを拭き取ってセロハンテープを貼ればしっかりと貼れますよね?
それと同じで塗料を塗る前にも塗布面の調整が必要となるのです。
- 塗布面に凹凸をつける
塗布面に凹凸をつけるということに疑問を抱いた方は多いかも知れません。
私も最初は驚きでした。
しかし、とても重要なことなのです。
凹凸があることで塗料の付着性が向上するのです。
なぜ付着性が向上するかというと、凹凸があることで塗料が面する表面積が広くなり、剥がれにくくなるのです。
専門用語を用いると、凹凸に塗料を入り込ませて剥がれにくくすることを投錨効果(アンカー効果)と言います。
このアンカー効果により、塗料の持ちを長くすることができるのです。
ケレンの費用相場
ケレンにはケレン1種から4種までの4種類あります。それぞれの作業内容、費用は異なってきますが今回はざっくりと費用相場をお伝えいたします。
ずばりいうと600〜2000円/㎡です。
金額の幅が大きすぎますよね。その理由について説明します。
ケレンはサビなどの汚れを取ることが非常に重要な役割です。よってサビの度合いで金額と作業が異なってきます。
一般的には部分的にサビがある程度のことが多いので、その場合はケレン3種の作業となり、手工具でサビ等を除去します。その場合600〜1000円/㎡くらいになります。サビがひどい場合にはケレン2種となり電動工具でサビ等を除去します。もちろん値段は3種より高くなります。1種は一般住宅で行うことはありませんので気にしなくて大丈夫です。
最後に
上記でお伝えした通り、ケレン作業は塗料の持ちを長くするために絶対に必要で大切な工程となります。どんなにいい塗料を用いようともケレン作業(下地処理)を適切に行わないと無駄になってしまします。塗装をする際には、下地処理・ケレンが工程に入っているかの確認をしっかりと取るようにしましょう。また見積もりの際のケレンの金額も参考にしてください。
佐賀市の外壁・屋根塗装専門店サニー建設商事の國分でした。