耐久性No1無機塗料を解説
2024.07.10
目次
はじめに
こんにちは。佐賀県佐賀市の外壁塗装・雨漏り修理専門店『塗るばい』です。
ここ数年でお客様から「無機塗料というものが耐久年数が高いと聞いたけど実際どうなの?」というような質問をよくされるようになりました。
そこで今回は無機塗料に関して、どのような特徴があるのか解説をしていきたいと思います。
無機塗料とは
無機塗料とは、簡単に説明すると「無機物」を含んだ塗料のことです。
無機物とはガラスや鉱物などのことで、このような無機物は紫外線によって劣化せず、硬くて燃えにくいという性質を持っています。
無機塗料は、これらの無機物を、塗料に混ぜ込んだものとなります。
全て無機物で塗料を作れば良いのではないかと思うかもしれませんが、無機物は非常に硬いので、建物に塗るとすぐに割れたり、密着力が弱く剥がれてしまったりするため、無機物100%の塗料は現実的ではありません。
そこで無機物と有機物を混ぜ合わせて、無機物の耐久性を活かしつつ、建物に適した塗料として開発されたのが無機塗料です。無機塗料といっても、有機物も含まれているため、「無機有機ハイブリッド塗料」と言われることもあります。
無機塗料のメリット
無機塗料はそのほかのシリコンやフッ素などの塗料と比べて、どのようなメリットがあるのかを紹介していきます。
耐候性が20年以上と非常に高い
無機塗料は、耐候性が高いことが一番の特徴です。
耐候性が今まででは一番高いとされていたフッ素塗料に比べても無機塗料の方が耐候性が高いです。
無機塗料の耐用年数は約20〜25年でフッ素塗料の約15〜18年を上回っています。こちらは各塗料メーカーの実験結果からも耐候性がフッ素より高いというデータもでています。
不燃性がある
無機物はガラスや鉱物であるため、燃えることはありません。ただし無機塗料に関しては、建物用の塗料として使えるように有機物も入っているため、全く燃えないわけではありません。しかし通常の有機塗料に比べると燃えにくいです。もし近隣で火事が起こった際に、燃え移りにくかったり、自分の家の家事に際に火が大きくなるのを防いだりすることが期待できます。
このようなことから通常の有機塗料に比べて燃えにくいというのは、メリットといえます。
カビ・コケが発生しにくい
カビやコケは有機物を栄養源として繁殖します。無機塗料は無機物が入っている分、有機物の含有量が少ないため、カビやコケの発生、繁殖を通常の有機塗料と比べると抑えることができます。
無機塗料のデメリット
無機塗料は耐候性が高いなどのメリットがありましたが、決してメリットだけではありません。もちろんデメリットもあります。実際に無機塗料のデメリットに関してご紹介します。
塗膜のひび割れが起こりやすい
無機塗料は無機物が含まれている分、通常の有機塗料に比べると塗膜が固くなる特徴があります。この特徴から塗膜が外部的な衝撃でひび割れる確率が通常の有機塗料に比べると高くなります。
このようなことからひび割れが起きやすい外壁材には適していない塗料といえます。しかし現在では無機塗料でも弾性力が高いものも開発されてきているため、そのような塗料を使うことでひび割れを起こりにくくすることが可能です。
塗料の価格が高い
無機塗料は塗料自体の金額が、高い傾向にあります。通常のシリコン塗料やフッ素塗料に比べるとやはり耐候性が高い分、金額も高くなります。長い目で見ると耐候性が高い分、塗装にかかる金額を抑えることができるかもしれませんが、一回の塗装の料金は高くなってしまいます。
比較的新しい塗料である
無機塗料は、比較的新しい塗料です。これが一体どのようなデメリットがあるかというと、まず第一に、無機塗料を使った施工事例が少なく、実際に無機塗料を塗って20年経っている建物がありません。国内の大手メーカーの実験や検証などを経て販売されているので、あまり心配は必要ないかとは思いますが、昔から使われているものが安心だと考える人には向いていないかもしれません。
また、新しい塗料であることから、職人の知識不足が施工の質に影響を与える場合もあります。無機塗料は密着力が強くないものも多いため、下塗りや中塗りに専用の塗料を使わないといけないものもあります。知識不足で、正しい施工を行わなかった場合は、塗膜が数年で剥がれてしまうなどの問題が起きることも考えられます。
無機塗料を使う場合だけには限りませんが、知識を持った信頼できる業者さんにお願いすることが重要です。
無機物の含有量などによって塗料の質にばらつきがある
無機塗料は有機物の塗料に、無機物を加えたものになります。無機塗料は少しでも無機物が入っていれば無機塗料といえるため、無機塗料でも製品によって無機物の含有量が変わってきます。無機物の含有量が少ない場合はもちろん、含有量が多いものに比べて耐候性は低くなってしまいます。しかし無機物の含有量が多すぎると塗膜が固くなり、ひび割れが起こりやすくなってしまいます。
このように無機塗料は無機物の含有量により、性能や性質が変わってくるので、家の特徴に適した塗料選びも重要なポイントとなります。
このような人に無機塗料は最適です
前に述べたようなメリットデメリットを踏まえて、どのような方に無機塗料がおすすめかを紹介します。無機塗料を塗るか迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
長い目で見て塗装にかかる費用を抑えたい方
なんといっても無機塗料は耐候性が高く、耐用年数が長いことが一番のメリットといえます。長い耐用年数の塗料を使うと、次に塗装が必要になるまでの期間が長くなります。
例えば60年の期間で考えると、
・10年の耐用年数の場合は6回の塗装
・20年の耐用年数の場合は3回の塗装
このように3回分の塗装が必要なくなります。
10年持つ塗料が100万円、20年持つ塗料が150万円の場合でも20年持つ塗料が150万円長い目でみるとお得になります。
一回あたりの塗装の金額は高くなってしまいますが、長い目で見てコストを抑えたいと考える方は、無機塗料はおすすめです。
3階建て以上の家や一般的な住宅に比べると大きな家
3階建て以上の家や一般的な住宅に比べて大きな家、アパートなどは無機塗料など長持ちする塗料がおすすめです。その理由としては、3階以上の家や大きな家は足場などにかかる費用が一般的な家に比べて高くなります。そのため一般住宅に比べて、塗装の回数を減らすことが大幅な費用削減に繋がります。
代表的な無機塗料の紹介
無機塗料として有名なものを中心に何個か紹介します。現在ではほとんどのメーカーで無機塗料は作られており、商品数も増えているので、どのような無機塗料を使えば良いかの参考にしてみてください。
日本ペイント/パーフェクトセラミックトップG
- フッ素樹脂塗料を超える高耐候性
パーフェクトシリーズのラジカル制御技術にセラミックハイブリッド技術を融合することで、フッ素樹脂塗料を超える高耐候性を実現しました。 - 美しいつや
パーフェクトセラミックトップGは、専用中塗りとの組み合わせによる高いレベリング性で、美しいつやを発揮します。 - 超低汚染性
塗膜は親水性機能によって、建物外観に付着した汚れを洗い流し、美観を維持することが可能です。 - 難燃性
無機の特性を活かし、燃焼実験において優れた難燃性を有しています。 - 防藻・防かび機能
藻・かびの発生を抑制し、建物の美観と清潔な環境をまもります。 オプションで強力防かびタイプを選択することもできます。 - 透湿性
透湿性があるため塗膜の膨れや剥離を抑制することが可能です。
日本ペイント/グランセラトップ 2液ファイン
- 優れた耐候性
ラジカル制御技術にセラミックハイブリッド技術を融合することで、フッ素樹脂塗料を超える高耐候性、超低汚染性を誇るハイグレードの外壁塗料です。 - 美しいつや
高いレベリング性により、つやが優れています。 - 超低汚染性
塗膜は親水性機能によって、建物外観に付着した汚れを洗い流し、美観を維持することが可能です。 - 防藻・防かび機能
藻・かびの発生を抑制し、建物の美観と清潔な環境をまもります。 - 幅広い下地適正
下塗りを変えることで幅広い素材への塗装が可能です。 - 弾性仕様
弾性タイプの主材(下塗り)と組み合わせることで、外壁のひび割れい追従でき、各種弾性形塗料の塗り替えに適応できます。
関西ペイント/アレスダイナミックmuki
- 水性で安全
「アレスダイナミックMUKI」は、水性塗料の1液システムですので周辺環境にもやさしく安心です。 - 弾性下地にも対応
固い特性を持つ無機を、弾性下地にも追従する柔軟性を持たせ、ひび割れに強い塗膜を形成します。(※艶ありのみ対応) - 良好な仕上がり
肉持ちあるしっとりした高級感ある質感が仕上がりを良好に保ちます。 - 周囲環境への配慮
飛散が少なく、都市型高層住宅や住宅密集地に建つ住宅に適します。
まとめ
今回は無機塗料に関して特徴やメリット、デメリットについて紹介しました。
無機塗料はフッ素塗料を超える耐候性と無機物が含まれていることによる耐火性やカビやコケに強いことが特徴です。
塗装が必要な回数を減らして長い目で見たコスト削減を行いたい方は、無機塗料が非常におすすめですので、ぜひ検討してみてください。
佐賀県佐賀市の外壁塗装雨漏り修理専門店塗るばいでは、無機塗料のプランもご準備しております。
お気軽にご相談ください。