外壁塗装で使う高圧洗浄について
外壁塗装をお願いしたら、見積書に”高圧洗浄”と書いてあったり、塗装の業者から「高圧洗浄で壁をまず綺麗にする」などと言われて、「どんな作業洗浄方法なのかな?」と疑問に思うかもしれません。
高圧洗浄は水を高圧力で汚れを除去する方法で、ガソリンスタンドの車洗浄機の棒をイメージすると近いです。しかし威力はそれと2倍も違います。壁に付着した汚れや古い塗料をキレイに除去できます。
本日は外壁塗装の高圧洗浄について解説いたします。
外壁塗装に高圧洗浄はなんで必要なのか?
高圧洗浄の目的は、塗装前に塗装面をキレイにすることです。この作業を下地調整といいます。この下地処理は塗装において、もっとも重要な工程です。
なぜなら、下地調整が中途半端で旧塗料が残ったまま、塗装を施すと、本来10年の耐久性がある塗料も、外壁と新しい塗装(塗膜)の間に古い塗料が残っているため、わずか数年で塗った塗料が剥がれるということがあるのです。
そのために下地調整を行い、徹底的に塗装する外壁や屋根をキレイにしなくてはいけません。
下地調整のやり方
①高圧洗浄
下地処理は、まずは高圧洗浄機で外壁についている、汚れや旧塗膜をキレイに落とします。
高圧洗浄機は汚れだけではなく、古い塗料も落とすほど強力ですが、反面出力を高めすぎると、壁や屋根にダメージを与えてしまいますので、職人が経験で出力を定めます。
②ケレン
ケレンとは、サンドペーパ(紙やすりみたいなもの)やワイヤーブラシを使って、高圧洗浄機で落とせなかった、汚れを職人の手作業で削る作業です。下記の写真のように電動サンダーを使うこともあります。
1と2の工程を踏まえて完全に塗料を塗る前の下地を綺麗にします。
高圧洗浄の注意点
高圧洗浄機の騒音
高圧洗浄機は騒音がします。これは防ぎようがありませんので、高圧洗浄というよりも、施工がはじまる前に、近所へ挨拶をして、
家主「足場を組み立てたり、洗浄機の音がうるさいかもしれません。ごめんなさい。」
と前もって伝えておきましょう。
晴れた風のない日に行う
せっかく洗浄しても、風の強い日などは汚れが付着してしまいますから、晴れた風のない日を選びます。
通気口に水が入ることも
間違って通気口に水を入れてしまうと、室内に水が浸入しますので、こういった箇所は気を付ける必要があります。
シーリング目次は水圧に弱い
壁と壁のつなぎ目のシーリングというゴムのような箇所は水圧にとても弱いです。シーリング部分は優しく洗浄しなくてはいけません。
高圧洗浄の水道代は家主にご負担してもらいます。
高圧洗浄で使う水道代は、家主が負担します。
家主「水道代高そうだな~、不安だな~」
と思われるかもしれませんが、普通の戸建てでしたら約2000円程度の水道代です。
また高圧洗浄機と蛇口をホースつないで使うわけではありません。高圧洗浄機にはタンクに水を貯めてつかいます。なぜなら高圧洗浄は短時間で大量の水を必要としますから、水道の蛇口では間に合いません。だから水を専用タンクに貯めて使うのです。
高圧洗浄自体の費用感
高圧洗浄の単価には相場があります。
高圧洗浄の単価
1㎡あたり 100円~300円
一般的な戸建ての平米
外壁 130㎡~170㎡
屋根 70㎡~90㎡
ですから、おおよそ高圧洗浄の単価を200円とした場合、外壁と屋根あわせて
4万円~5万円程度と考えていいでしょう。
見積の高圧洗浄の費用が高すぎたら
もし、見積書の高圧洗浄の費用が10万円もしたらその業者は信用できません。通常の一戸建てならば、先に説明したとおり、高くとも5万円程度です。
是非その際は相見積もりをとってその見積もりが適正かどうかを確認することも必要です。